【World of Warships連載:第1回】艦長となって大海原に繰り出そう!シンプルな操作で本格的な海戦が楽しめるオンライン海戦ストラテジー

Wargamingが9月17日より正式サービスをスタートしたオンライン海戦ストラテジー「World of Warships」を遊ぶ上で知っておきたいポイントを全4回で紹介する。第1回は、本作の概要や基本的なゲームシステムを紹介する。

「World of Warships」は、戦車シミュレーション「World of Tanks」などを世界で展開するWargamingが開発したオンライン海戦ストラテジーゲームだ。「World of Tanks」では、実在した戦車を徹底的に調査し、ゲーム内で再現することに成功。そのこだわりは、伝説の戦車「マウス」の復元を計画しているほどだ。

そんな同社がサービスする「World of Warships」の正式サービスが9月17日よりスタートした。本作では、舞台を海に移し、駆逐艦から戦艦や空母まで多彩な艦船が登場して壮大な海戦が繰り広げられる。なんといっても、日本とアメリカの艦船が活躍するのだから見逃せない。

ミリタリーに詳しくない人でも「大和」や「島風」といった艦船は聞いたこともあるのではないだろうか? そんな艦船を操って大海原で対戦できるのが本作だ。

本連載では、全4回の記事を通して、本作の魅力や基本操作について、ポイントを絞って紹介していきたいと思う。ストラテジーゲームというと難しく聞こえるが、“敵艦を狙って撃つだけ”とシンプルなので、連載を読んで興味を持って頂けたなら、ぜひ一度触れてみてほしい。

“Free-to-Win”というポリシー

ゲームの説明に入る前に、本作を開発・運営するWargamingの“Free-to-Win(F2W)”というポリシーについて紹介しておきたい。F2Wは、課金をせずとも、ゲーム内で稼いだゲーム内マネーを使って勝利できることを指している。F2Wは同社の代表作である「World of Tanks」でも取り入れられ、多くのプレイヤーに受け入れられているのだ。

基本料無料である本作にも課金アイテムを販売するプレミアムショップが存在するのだが、売られているのは、ゲーム内マネーや多くの艦船を保有できる港スロット、そして取得経験値などのボーナスが得られるプレミアムアカウントで、船体を直接強化するようなアイテムは売られていない。

プレミアム艦と呼ばれる課金しなければ手に入らない艦船もあるのだが、必ずしも強いわけではなく、あくまでこだわりのある人が購入するアイテムとなっている。

筆者は多くの艦船を使用したかったことから港スロットのみを購入したが、十分遊べているし、戦っていて不利だと感じたこともない。ほとんどの艦船は、長期間遊んでいれば自然と手に入るため、本作を長く遊んだプレイヤーほどスキルが身につき、より深く楽しむことができる。じっくりとゲーム本来の楽しさを味わいながらプレイする人なら課金を気にせずに遊べるはずだ。

4種類の艦船を使いこなせ!

本作で登場する艦船は、駆逐艦・巡洋艦・戦艦・航空母艦の4種類。いずれも史実で登場する実在した艦船(一部建造されなかった艦船もあり)ばかりだ。1ヶ国あたり30隻以上の艦船が登録されているので、きっとお目当ての船が見つかるはずだ。

ゲームには技術ツリーと呼ばれる物が存在し、それぞれの艦種ごとに複数のランクの艦船が用意されている。艦船を使用することで貯まる経験値が一定に達すると、ゲーム内マネーで新たなランクの艦船を購入できる。このランクは、Tierと呼ばれ1から10までの10段階が用意されており、値が大きくなるほど強力な艦船となっている。ゲーム開始時に使用できる艦船は、主砲だけのシンプルな巡洋艦だが、操作に慣れてきた頃にはさまざまな艦船を選択できるようになっているだろう。

駆逐艦

駆逐艦は、強力な魚雷と高い対空火力を備えた小型艦だ。移動速度が速く小型なため敵の砲弾が当たりづらいといったメリットがある。その反面、搭載されている主砲の口径が小さく射程も短い。さらに、装甲が薄いため非常に打たれ弱い点がデメリットだ。

最大の武器である魚雷を命中させることができれば、大型戦艦にも勝つことも可能。また、姿を隠すための煙幕や、一定時間の高速移動が可能なブーストといった能力を最大限活用しながら戦況に合わせた行動を心がけたい。

巡洋艦

巡洋艦は、駆逐艦と戦艦の間に位置する中型艦で、主砲・魚雷・対空がちょうど良いバランスで搭載されている。戦艦に比べ火力は劣るものの、移動速度が速く、さまざまな役割をこなせることから、艦隊全体の状況を把握して適切な行動を選択しなければならない。

戦艦

最大の火力を誇る戦艦は、分厚い装甲と巨大な主砲を備えた大型艦船だ。駆逐艦が相手であれば主砲の一撃でも致命傷を与えることができる。

そんな強力な戦艦にも、移動が遅く旋回能力が低い、砲塔の回転速度が遅いといった弱点も存在する。駆逐艦の接近を許してしまうと、駆逐艦の移動速度に照準が間に合わず、あっという間にやられてしまうことも。また、巨大な船体は敵の砲撃が当たりやすく、航空機の的にもなりやすいので、単独行動はご法度だ。

航空母艦

主砲や魚雷を主力武器とする他の艦船と異なる航空母艦(空母)は、爆撃機・雷撃機・戦闘機の3種類の艦載機を搭載することができる。他の艦船が自艦を中心とした視点で操作するのと違い、空母はマップ全体を上から見下ろす視点でリアルタイムストラテジーゲームのような操作が可能だ。そのため、チーム全体に指示を出す役割を担うことも多いだろう。

主砲は備えておらず、若干の副砲と対空砲を備えているだけなので、敵の接近を許すと、まず助からないと考えたほうが良いだろう。マップの端で敵に見つからないように、爆撃や雷撃を行うのが基本スタイルになる。

登場する艦船の国籍

ドイツ艦も追加中
ドイツ艦も追加中

本作では、日本とアメリカの艦船を中心に実装されている。国籍ごとに技術ツリーが存在し、艦船の経験値を貯めるとより高いTierの艦船や新たな種類の艦船を購入できるようになる。そのため、まずは好きな国籍のツリーを伸ばしていくのがおすすめだ。もちろん、複数の国籍の艦船を同時に所有することも可能で、特色ある各国の艦船を交互に楽しむこともできる。

なお、現在は、日本とアメリカに加えて、ドイツの艦船も続々と登場している。今後、その他の国籍の追加も期待できそうだ。

日本 アメリカ

改装も楽しい

各艦船は、主砲や火器管制装置などのモジュールを交換する改装が可能だ。船体モジュールは船体全体の能力が上昇、主砲は口径・発射速度・旋回速度などが向上し、火器管制装置は主砲の射程を伸ばすことができる。これらの改装も史実に則ったもので、時代によって変化する兵装を知ることができるだろう。

改装は、その艦船の経験値とゲーム内マネーを使用して変更可能だ。

艦長スキル

ここでは詳細な説明は行わないが、本作では艦のさまざまな機能を向上させる艦長スキルという要素が存在する。艦長の階級が上がると訓練コストを入手でき、そのコストを使ってさまざまな能力を上昇させることができる。プレイスタイルにあわせて、好みの能力を上昇させると良いだろう。

ゲームの基本的なルール

本作では、AIと対戦するCo-op戦とプレイヤーと対戦するランダム戦の2つのモード(つい先日、競技性の高いランク戦が発表された)が用意されている。腕に自信がない序盤は、Co-op戦で操作に慣れるのが良いが、基本操作ができるようになったらランダム戦を中心に遊ぶようになるだろう。

ランダム戦には、通常戦・遭遇戦・制圧戦の3通りのモードが存在し、いずれも2つのチームに分かれて戦うチーム戦だ。

各モードを紹介する前に占領方法について説明しておこう。海上には浮きが円を描くように設置されており、円の中で一定時間とどまることができれば占領完了となる。円のエリアは広く、島なども点在しているので、島の影に停止して占領するといった方法も可能だ。

画像ではわかりづらいが、会場に弧を描くように浮きが見える。

通常戦

通常戦は、緑の自軍エリアと赤の敵エリアを占領しあうモードだ。最初から占領を狙うのは難しいため、ある程度敵艦を減らしてから占領するか、敵の殲滅をめざすことになる。

遭遇戦

マップの中央にある1つの中立エリアを占領するモード。こちらもいきなり占領するのは難しい。

マップは戦闘開始前に確認することができる。

制圧戦

制圧戦では、先に1000ポイントを獲得したチームが勝利となるモード。マップの中央に複数の中立エリアが存在し、占領時や、占領状態を維持すると一定時間ごとにポイントを獲得可能だ。そのほか、敵艦を撃破することでもポイントを入手できるのだが、逆に味方艦が撃破されるとマイナスとなるので、攻守のバランスが難しい。3つのモードの中では最も戦略性の高いモードで味方の連携が重要になる。

次回は操作の基本となる艦の移動と弾の撃ち方を解説

今回は、連載の導入として本作の簡単な概要と各モードを紹介してきた。何となく本作の雰囲気が伝われば幸いだ。ルールなど若干硬い話が多くなってしまったが、9月23日に掲載予定の次回からはいよいよ実践だ。艦の移動や弾の撃ち方を解説していくぞ。

次回は新しい世界が広がる航空母艦と航空機操作を解説

魚雷は主砲以上に難易度が高いので、あとはひたすら慣れるしかない。主砲と魚雷を使い、駆逐艦・巡洋艦・戦艦を自由に乗り回そう。最終回となる次回は9月28日掲載で、航空母艦と航空機操作を解説する。今まで見たことのないような、マップを俯瞰した視点による新しいゲームプレイを紹介しよう。

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