コロプラは、ゲームクリエイター・金子一馬氏が手がけるカード創造ローグライク「神魔狩りのツクヨミ」の正式サービスを本日5月7日よりSteam/iOS/Androidで開始した。
「神魔狩りのツクヨミ」は、ゲームクリエイター・金子一馬氏が創造する新たなローグライクカードゲーム。プレイヤーは戦闘スタイルが異なる複数の主人公を操り、プレイするたびに内部の構造や出現するカード・アイテムが変化するダンジョンに挑む。
閉鎖空間となったタワーマンション「THE HASHIRA」を舞台に、カード「神魔札(じんまふだ)」で戦力を強化し、徘徊する敵「神魔」を退け、最上層のターゲット討伐を目指そう。

本作は、AI技術とクリエイターの創造性を掛け合わせて”新たなゲーム体験の創出”を目指した挑戦作であり、「AIによるオリジナルカードの生成システム」が最大の特徴。金子氏自らが学習を施し誕生した〈AIカネコ〉と、〈AIカネコ〉が創り出す“世界で唯一つの自分だけのカード”がどのようなゲーム体験をもたらすのか、ぜひその手で確かめよう。
なお本作は、PC版とスマートフォン版のクロスセーブにも対応している。
以下、発表情報をもとに掲載しています
戦闘
戦闘はターン制のカードバトルです。山札からランダムに配布されるカード「神魔札」を、戦況に応じて使い分けましょう。
プレイヤーのターンでは、手札を「攻撃に使うか」「防御にあてるか」1アクションで選択が可能です。敵に対して攻防を同時に采配する、スピーディーかつ戦略性の高いバトルが味わえます。

ダンジョン探索
閉鎖空間となったタワーマンションの最上層を目指して探索を行います。
プレイする度に内部の構造や出現するカード・アイテムが変化します。探索中にはさまざまなイベントが発生し、その都度選択を迫られることになります。
イベントでの選択はメリット・デメリットの両方があるほか、探索中に入手できるオリジナルカードに対しても大きな影響を与えます。

オリジナルカード創造システム
ゲームプレイ中に“新たなオリジナルカードの生成”を行う本作独自のオリジナルAI〈AIカネコ〉によるシステムです。
ゲーム内では、〈AIカネコ〉を搭載した偽神「オオカミ」が一定周期で出現。探索中に“プレイヤーが取った選択”を見定めて、プレイヤーの行動に則した世界で唯一つのオリジナルカードを創り出します。
オリジナルカードは、敗北すると一度は失われますがアーカイブには記録され、次回以降の探索にて再入手できます。オリジナルカードが増えれば戦略の幅が広がり、やがては“自分だけの攻略法”が生み出されるでしょう。

プレイアブルキャラクター
サービス開始時点では「十六夜月編」と「新月編」がプレイ可能です。
※「満月編」「半月編」は後日のアップデートにて追加いたします。
十六夜月のツクヨミ
カードを強化し、攻撃力と守備力を上げて戦うスタンダード型

特定の条件を達成することで専用神魔札「渡辺綱」が解放され、攻略時に出現します。

初期神魔札(青龍/フィン・マックール/モルモー)
新月のツクヨミ
手数を増やして戦う連鎖攻撃

特定の条件を達成することで専用神魔札「鈴鹿御前」が解放され、攻略時に出現します。

初期神魔札(マッハ/麒麟/加藤段蔵)
登場人物
十六夜月のツクヨミ
新しくツクヨミになったばかりの青年。初任務への使命感で燃えている。

武内(たけのうち)むつ
金鵄の名家「武内家」の娘。楽観的でフレンドリーなギャル。キモいものを見るとバットでぶん殴りたくなる。

新月のツクヨミ
秩序と掟を重んじる生真面目なツクヨミ。代々ツクヨミを輩出している名家の出身で、将来を嘱望されているエリート。

蘆屋(あしや)キヨミ
“四十代目 蘆屋道満”で、陰陽道を極めた金鵄。堅物の新月に文句を言うこともあるが、なんだかんだで可愛がっている。

満月のツクヨミ
弱肉強食と自由を重んじるツクヨミ。時として破壊的な手段を用いることをいとわず、組織内でも危険視されている。

武内いつ
むつの兄。武内流合気柔術の名手。満月の破壊的な生き方に魅せられており、彼の喜ぶことは何でもする。

半月のツクヨミ
特殊任務専門のツクヨミ。豊富な経験を持ち、バランス感覚に優れている。なぜか金鵄である迅雷のお目付け役でもある。

諏訪迅雷(すわじんらい)
強大な神“ミシャグジ”を身に宿した金鵄。普段は結界の張られた部屋に封じられており、半月が世話をしている。

「ムー」編集部のお墨付き!推薦コメントが到着

この作品は神や悪魔や精霊や都市伝説的存在などが「神魔」だという。それは「人知れずうごめく怪異たち」で「時として人に災いをなす」と。
世界各地の神々を並列に怪異として扱い、札に収めてしまう行為に戦慄する。しかし、よく考えれば、これらは「画家K」による似姿にすぎない。グノーシス主義になぞらえれば、あくまでも一定のゲームの中、その電子的物質世界が創造されているわけだ。
神魔が「偽神」によって創造されたものという並列措置は、この世にプレローマのアイオーンなど存在しないのだ、という挑発のようでもあり、悪の存在、混在を包含している。この画家Kは、かつて“デジタルデビル”を多数、世に放った大罪人として知られているのは皆さんご存じの通り。
しかも、この画家Kの御業は人工知能に分散継承され、造物行為が拡散されてしまうという。アイオーンを真似た偽神デミウルゴスの造物を、さらに人工知能に託すとは、予測できない世界の創成が始まりそうだ。
この見通しにくい多層構造の中で、われわれは、月神ツクヨミとなる。日々、姿を変える月だけは、デミウルゴスの御業にとらえることができないと期待しよう。
一本しかない柱は唯一神の存在を示唆するのか。堂々たる不敬の造物行為に、震えが止まらない。
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