高水準のグラフィックで届けられるヒロイックRPG「BLUE REFLECTION SUN/燦」CBTプレイレポート

EXNOAとコーエーテクモゲームスが今冬にリリース予定のiOS/Android/PC向けヒロイックRPG「BLUE REFLECTION SUN/燦」。12月に行われたクローズドβテスト(以下、CBT)のプレイレポートをお届けする。

岸田メル氏とコーエーテクモゲームス ガストブランド、EXNOA(DMM GAMES)が手がける“BLUE REFLECTION”プロジェクト。アニメ「BLUE REFLECTION RAY/澪」、家庭用ゲーム「BLUE REFLECTION TIE/帝」、そして本作「BLUE REFLECTION SUN/燦(以下、ブルリフS)」とクロスメディアで展開している。

本プロジェクトの特徴となっているのが、3作品それぞれが独立した内容になっているということ。メインとなる登場人物や舞台はそれぞれ異なるため、「ブルリフS」からプレイしても問題ないので安心してほしい。その一方で、“BLUE REFLECTION”全体の世界観をより深く理解できるという点で、後から別の作品を追いかけるかたちでもより一層楽しめるだろう。

発表から長らくリリースを待ち望んできた人も多いだろうが、いよいよ今冬のリリースに向けてCBTが行われた。ここでは、その内容を紹介するとともに、筆者の所感をお届けできればと思う。

※CBTに基づいた内容のため、リリース版とは異なります。

荒廃した世界で、主人公とヒロインたちとの交流を描く

本作ではプロジェクト初となる男性主人公が登場。プレイヤーは主人公の目線から、少女たちと交流を重ねていくこととなる。

ストーリーについて触れる前に簡単に世界観の補足をしておくと、本作は“灰”と呼ばれる物質が降り注ぐ世界が舞台となっており、その灰は治療法のない死病“灰病”を引き起こす。さらに、灰が集まり異形化した“異灰(テスタ)”と呼ばれる存在も出現し、人類を脅かしている。

そんな異灰に対応できるのは、“灰病”によって特殊能力と異形化能力を得た“イローデッド”と呼ばれる存在。本作に登場する女の子たちは、学園に通うかたわらイローデッドとしての日々も過ごしている。そこに主人公がリーダーとして配属されるところから、物語は始まる。

原作となる「BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣」に連なる作品ではあるものの、本作で描かれるのは退廃的な世界。人々は灰病や異灰の脅威にさらされながらも、日々を生きている。

物語の序盤では、主人公と同じく、本作の舞台である日ノ杜学園に灰病治療のため転校してきた春日詩帆(CV:陶山恵実里)がイローデッドとして目覚めるエピソードが展開するのだが、そこでのやり取りはまさにこの世界の置かれている状況を感じ取れるものとなっている。

その後のエピソードでも、学園生活と異灰との戦い、2つの相反する日常が丁寧に紡がれていく。今回プレイできた範囲はわずかではあったものの、ゲームを通じて“BLUE REFLECTION”の持つ、危うさを伴う美しさの一端を感じることができた。

戦略性も備えたターン制コマンドバトル

本作はストーリーとバトルが並行して進行していく。バトルに勝利することで新たなストーリーが解放されていく……という流れだ。バトル自体は4キャラクター編成によるオーソドックスなターン制コマンドバトルだが、編成周りで独自の要素が備わっている。

キャラクターは通常攻撃のほか、自身の特色に応じたメインスキルを使用できる。本作には属性(火、土、水、風)による相性が存在しており、メインスキルにはキャラクター自身の属性が付与されている。

また、本作ではサブスキル2つを使用することも可能だが、こちらは装備するフラグカードに基づいたスキルを発動できる。そのため、同じ属性の攻撃手段を複数持つことはもちろんのこと、ほかの属性の攻撃をセットしたり、いわゆるバフや回復などのスキルを割り当てることも可能。キャラクターの特性だけに必ずしも依存しない編成ができるのだ。

ただし、スキルの発動には通常攻撃時に貯まるスキルポイント(SP)が必要となる。連発できるわけではないので、敵との相性を考えながら編成していく必要もあるだろう。

敵にはHPのほかにBREAKと書かれた円形のゲージが用意されており、そのゲージを削ることでBREAK状態にできる。敵の行動順を遅らせることができるので、畳み掛けるチャンスとなってくる。

そのほか、ほかのプレイヤーに力を借りるアシストスキルも用意。こちらは戦闘中に1回しか使えないものではあるが、SPに左右されずに発動できるという意味では役に立つ機会も出てきそう。

ちなみに、本作では倍速機能やオート機能(スキル使用のON/OFFも設定可)、そしてスキップチケットによるスキップ機能も用意されているので、周回プレイなどには役に立ってくれそうだ。

グラフィックはスマートフォンでのアプローチとしては高水準

本作はこれまでのシリーズタイトルと同様に、3Dモデルが採用されている。岸田メル氏のイラストが持つ耽美さを立体的に落とし込んでおり、スマートフォンゲームのクオリティとしては高水準のグラフィックに仕上がっている。

また、“BLUE REFLECTION”といえば変身後の少女たちの姿も見どころだ。先述の通り、本作で少女たちはイローデッドとして戦うことになるが、そのデザインはどのキャラクターも普段の姿とは大きく変わっている。

ちなみに、キャラクターは主にガチャを通じて入手することになるため、イローデッドとしての姿だけでなく、そのほかの衣装でバトルを繰り広げることも。正式サービス後であればさまざまな衣装のキャラクターが登場することになりそうで、そちらも楽しみな要素となっている。

一方、ビジュアルを楽しむ要素としてフラグカードの存在にも注目。こちらはキャラクターのスチルイラストを活用したもので、最高レアリティであるURのカードはアニメーションとエフェクトの演出を楽しめる。

これら2つの方向性から表現されたキャラクターのビジュアル的な魅力は、ぜひチェックしてほしい要素となっている。

少女たちの物語をじっくりと楽しもう

そして最後に紹介したいのが、本作に登場する少女たちとの交流要素だ。重い宿命を背負った少女たちの姿を描くメインストーリーとは異なり、お気に入りのキャラクターとのデートが楽しめるようになっている。デートは文字通り、キャラクターとお出かけする要素となっており、その流れでプレゼントを贈ることができる。また、ココログラムによるパラメータなどの強化や、親密度が上がることで楽しめるオリジナルシナリオも用意されている。

これはメインストーリーも含む話にはなってくるが、本作では会話のパートでも表情やモーションの豊かな3Dモデルで表現されているため、キャラクター同士のやり取りもじっくりと楽しめるだろう。

改めてになるが、本作は単体でも遊べるゲームになっているものの、“BLUE REFLECTION”プロジェクトの他作品も知ることでより深く世界観を理解できる作りになっている。わずかなゲームプレイの中でもその接点を感じられる部分は多々あったので、気になる人はぜひ過去作を手にとってもらえればと思う。

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