ゆるく気軽に爽快なマルチプレイを味わえるMMORPG!「アヴァベル ライト」をレビュー

アソビモからリリースされた「アヴァベル ライト」をレビュー。「みんなで仲良くなる」というコンセプトのMMORPG。協力プレイをメイン要素に据えた同作の魅力を紹介する。

「アヴァベル ライト」は、アソビモからリリースされたPC/iOS/Android向けMMORPG。本作のコンセプトは「みんなで仲良くなるMMORPG」。協力プレイがメインで、キュートなキャラクター、誰でも楽しめるカンタン設計が特徴だ。この記事では、その内容を詳しく紹介したい。

協力プレイが爽快で楽しい!育成重視のアクションバトル

本作はMMORPG(大規模マルチプレイオンラインRPG)として設計されているが、クエストについては1人~6人規模のルームを作ってプレイするMORPG(マルチプレイオンラインRPG)スタイルとなっている。

プレイヤーはロビー的な機能を持った「リヴェール広場」でクエストを受注した上で受付へ向かい、ルームを作成。もしくは他プレイヤーによって作られたルームに参加することで、クエストの行われる「タワー」へ移動。モンスターとのバトルを行う。

タワーでのバトルはパッドを使って3D空間を移動、ボタンを押すことで攻撃やスキル使用、回避やジャンプといったアクションを繰り出す。一般的なアクションRPGの操作システムに近いが、ボタンを押しっぱなしにしても連続攻撃にならないという点は、スマートフォン版においては特徴的といっていいだろう。スキル攻撃、通常攻撃に関わらず、攻撃の都度ボタンを押す必要がある。スマートフォン向けMMORPGでは多くの場合、ボタン押しっぱなしで攻撃が継続するため、同じ感覚でプレイすると違和感があるかもしれない。スマートフォン版においては、ややアクションゲーム寄りな操作設計といっていい。

では、プレイ感もアクションゲーム的なのか?というと、まったく逆だ。本作はアクションよりも育成、育成よりも協力プレイを重視していると感じた。というのもまず、敵の攻撃がアクションゲームほどシビアではない。プレイヤーのアクション的には、敵の攻撃を回避アクションで避けたり、敵の隙にダッシュで接近したり…といったことも可能になっている。しかし、敵から食らうダメージが小さいので、そこまで細かい立ち回りをする必要はない。しっかりステータスを割り振り、装備を整えているのであれば、立ち止まって攻撃しているだけでOKだ。

立ち止まって攻撃しているだけでOKと書いたが、ソロプレイの場合、スキルはこまめに使わなければならない。というのも、敵が非常にタフだから。その一方、制限時間以内にフロア内すべての敵を倒すチャレンジ要素が用意されている。このため、短時間でいかに敵を倒すかが求められ、適切なスキル使用が求められるわけだ。

ただ、ソロプレイ時からマルチプレイとなると、タフな敵も形無し。爽快なほどガンガン敵を倒していける。適切なスキル使用が求められるソロプレイと、爽快なマルチプレイ。…筆者はこの調整に、「みんなで仲良くなるMMORPG」というコンセプトが反映されていると感じた。

というのも、実際に協力プレイ時も、対戦プレイ時と同様、険悪なムードになってしまう確率が高いように思うからだ。協力プレイ中、いたずら心からつい、相手のプレイを邪魔してしまうことはあるだろうし、意図的に邪魔しなくとも、プレイが上手くいかなかったとき、相手のせいにしてしまうことだってある。なので、単純に協力プレイだから「仲良くなる」かと言われれば、そうではないだろう。しかし本作の場合、協力プレイ時には圧倒的な火力によってグイグイ突き進めるバランス。よほどの特殊な事情がない限り、他プレイヤーを邪魔に思うことはないだろう。ソロプレイ時と比較すると、マルチプレイの爽快感は別格。それだけではない、経験値やアイテムなどを稼ぐための効率性も段違いだ。

ただ個人的には、ソロプレイも好きだ。ごく普通にプレイした場合、敵が硬くて爽快感が薄い…と感じる人もいるかもしれない。これは当然のことで、だからこそマルチプレイの際に、仲間の大切さが感じられるわけだ。しかし、ソロプレイはスキルツリーからどんなスキルを習得し、組み合わせるのか?という攻略のおもしろさがある。

筆者は攻略好きなので、本作のソロプレイのバランスから攻略の魅力を感じた。だが、本作の目指す部分は「誰でも楽しめるカンタン設計」。このため、たとえソロプレイ時でも攻略を意識せずプレイできるよう、ケアされている。具体的には、オートプレイや放置機能などによって、育成しやすい作りになっているのだ。本作の楽しさのメインは確実にマルチプレイだろう。しかし、ソロでプレイする場合も、ストレスなく楽しめる。

アイテムを次々ゲット!トレハンとコミュニケーションの楽しさ

爽快感という点では、トレジャーハンティング…いわゆるトレハン要素も、本作は爽快な作りになっている。本作でのアイテムドロップは、装備などが直接敵からドロップするのではない。敵を倒した際にボックスがドロップし、ボックスの中から各種アイテムを入手するという二段階形式。ボックス自体、かなりの数ゲットできる上、ボックスの中から複数のアイテムが出現するため、一度タワーをクリアするだけで大量のアイテムをゲット可能。この量がまず爽快だ。

また、この大量のアイテムはトレハン要素の枠内で留まっていない。露店システムによって他プレイヤーに売ることができる。爽快なトレハン要素を、他プレイヤーとのコミュニケーション要素へ結び付けている点は、「みんなで仲良くなるMMORPG」というコンセプトを持った本作ならではといえるだろう。

お手軽にコミュニケーションを楽しめるMMORPG

本作を一通りプレイしてみて、「みんなで仲良くなるMMORPG」というコンセプト通り、マルチプレイがお手軽に楽しめるRPGだと感じた。ソロでプレイすることもできるが、醍醐味は断然マルチプレイ。もしソロでしかプレイしてないなら、一度はマルチプレイの体験をオススメしたい。他のプレイヤーが作ったルームに参加する場合もチャットで長時間語るヘビーなコミュニケーションが求められるわけではないので、気軽にプレイできるはずだ。

ところで、プレイしていて筆者が一点だけ気になった部分があった。それは、カメラの動き。本作のカメラは手動で調整可能だが、敵との位置関係によっては自動調整も行われる。敵との位置関係によってはこの自動調整が頻繁にはたらくため視点が安定せず、気持ち悪く感じるのだ。しかし、これに関してはナナメ見下ろし型視点にカメラが固定することで改善した。オプションからカメラの設定を「コントロール3」に設定することでカメラ固定が可能だ。筆者と同様、カメラの自動調整が気になるという人は設定してみてほしい。

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