原作の魅力である“生産”をゲームに昇華した「ワンモア・フリーライフ・オンライン」の魅力とは?

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アルファポリスが3月24日にオープンβテストを開始した「ワンモア・フリーライフ・オンライン」。これからゲームを遊ぼうという人のために、“生産型RPG”と銘打たれた本作の魅力を紹介しよう。

「ワンモア・フリーライフ・オンライン」は、第6回アルファポリスファンタジー小説大賞・読者賞受賞作である「とあるおっさんのVRMMO活動記」を原作とした、PCブラウザで楽しめるオンラインゲーム。

「とあるおっさんのVRMMO活動記」は、主人公であるフツーのゲーム好き会社員・田中大地(38歳/独身)が、自由度の高さをウリにしている新型VRMMO「ワンモア・フリーライフ・オンライン」内にログインし、使えないと評判のスキルを究める地味プレイを楽しむ様子を描いたファンタジー小説だ。

その世界観を活かし、原作内のゲームと同名のタイトルを冠して作られた本作は、さまざまな個性を持つパーティーキャラクターたちとの冒険を手軽に楽しめる。原作の持つエッセンスを抽出しつつも、独立して楽しめるゲームとして制作されている。

ここでは、3月24日よりオープンβテストが開始され、正式サービスもいよいよ間近に迫ってきた本作のポイントをプレイレポートとしてお届けする。カジュアルな楽しみ方はもちろんのこと、生産を目一杯楽しむゲームプレイまで、間口の広さを持つ本作の魅力を感じ取ってもらえれば幸いだ。

さまざまなクラスのキャラクターを編成して冒険に挑もう!

本作では、「ワンモア・フリーライフ・オンライン」のプレイヤーの1人となって冒険を進めていく。冒険はメインストーリーを中心に、さまざまな素材が入手できるかわら版、そして定期的に開催されるキャンペーンが用意されている。

1つの冒険毎にWave単位で戦闘を行い、全てのWaveをクリアするとその冒険はクリア。パーティーが全滅するか、ボスに対してはWaveに設定されたターン数以内に敵を全て撃破できないと敗北となり、それまでに手に入れた素材や戦闘での経験値などは全て無くなってしまう。

戦闘は基本的にオートで進むことになるのだが、考えなしに進めようとすると手痛いしっぺ返しをくらってしまう。戦闘前からしっかりと準備し、そして戦闘中もタイミングを見て能動的に参加していくことで、クリアを目指していこう。

筆者が実際にプレイしてみて、重要だと感じたのがパーティーの編成だ。本作では、剣闘士、重戦士、 弓使い、治癒士、魔術師の5種類のクラスが用意されていて、そのいずれかに属するキャラクターたちから6体を編成して戦闘に臨むことになる。

パーティー編成の際には前衛・後衛の設定が可能。前衛は攻撃力が上がる代わりに防御力が下がり、後衛は防御力が上がる代わりに攻撃力が下がる。基本的にはクラスに応じた配置で問題ないが、ゲームが進むと敵の攻撃も侮れない威力になり、前衛にいるとHPがごっそり削られてしまう場面もある点は注意しておきたい。

筆者のパーティーは治癒士がおらず、重戦士を2体前衛に並べて壁役になってもらう編成だったのだが、次のWaveに行く際にはダメージがそのまま継続することもあり、敵が強くなるにつれて苦戦するようになってきた。冒険に臨む際にはアイテムをいくつか持ち込めるのでWaveごとに回復するのもありだが、固定でパーティーに組み込まれるプレイヤーキャラクターの存在が、ここで活きてくる。

本作では、プレイヤーキャラクターだけが性別とクラスを自由に設定することが可能。つまり、剣闘士として前線で戦うもよし、逆に治癒士となってほかのパーティーキャラクターを支えるもよし、戦略的にパーティー編成が楽しめるのだ。

ちなみに、パーティーキャラクターは酒場でのスカウトのほか、冒険の報酬としても仲間にすることが可能だ。同一キャラクターを手に入れた場合には覚醒石が手に入り、その覚醒石を複数個集めることでキャラクターを覚醒させることができる、親切な設計となっている。

戦闘中はキャラクターごとの演出も挿入される。
この演出もオートで進行するゲームを飽きさせないポイントのひとつだ。

冒険に挑むにあたって一点だけ注意してほしいのが、冒険の受注条件として穀物から食糧を生産する必要があることだ。穀物は一定時間ごとに増加し、上限まではストックできるようになっているのだが、一気に冒険に挑み続けると不足しがちなのも確か。穀物の収穫に関しては、パーティーにいないキャラクターを収穫メンバーに設定することで生産量がアップするので、無駄なく活用していきたい。

これだけでも遊びごたえのある設計にはなっているのだが、本作をより面白くしているのが、原作の特徴を活かしたシステム「生産」と、戦闘における大きな一手となる「コンビネーション」の2つだ。

やりこみがいのある「生産」と、組み合わせがカギの「コンビネーション」

冒険を進めるにあたって、パーティー編成と同時に重要なのが武器や防具といった装備の充実。装備といえばお店で購入したり、冒険中に手に入れたりといったものをイメージするかもしれないが、今作では自分の手で生産することで、より強力な武器や防具を入手することができる。

生産は、所有している素材から生産可能なアイテムを提示し、オートで作ってくれる「オススメから作る」と、手に入れたレシピから自由に素材を組み合わせて作る「リストから作る」の2つから選択可能。

アイテムには評価値と呼ばれる数値があり、より高いほう評価値を狙うなら「リストから作る」がオススメだが、その場合は簡単なミニゲームにチャレンジすることになる。各素材の投入タイミングを表したかのようなこのゲームの結果によって、高い評価値のアイテムが作れる反面、素材自体をロストしてしまう危険性も。

また、戦闘でキャラクターのレベルが上がっていくのと同様に、生産を行うことで生産レベルが上がっていく。レベルに応じて手に入るスキルptを使い、さまざまな生産スキルを取得することで、より評価値の高い装備を作れるようになるだろう。

強い装備を手に入れたいなら冒険でレシピと素材を集め、冒険でより強力な敵に挑む場合にはより強い装備を揃える、といった具合に本作では冒険と生産が切っても切れない関係性を持っており、それぞれに考える要素が盛り込まれている。レシピを手に入れて、いざ装備を生産しようとした時点で素材が足らずにまた冒険に赴いたりと、マンネリにならずにプレイを楽しむことができた。

ちなみに、装備は生産可能な武器、防具、装飾品のほかに、各キャラクターごとに1体、
妖精をセットすることができる。こちらはスカウトでキャラクターとともに入手できる。

生産ではアイテムも生み出すことができ、それらのアイテムは冒険に持っていけるのだが、さらにスキルと組み合わせることで「コンビネーション」と呼ばれる特殊なスキルを使えるようになる。

コンビネーションは、パーティごとに編成画面から3つのスキル・アイテムを組み合わせることで設定できる。ただし、その組み合わせに対してゲーム側からのヒントはなく、とにかくプレイヤーがより良い組み合わせを見つけていくことになる。

筆者も実際に試してみたものの、戦闘に役立つスキルが確実に発動するかどうかは、一度組み合わせてみないとわからない。逆に言えば、一度でも発動させた組み合わせの場合は、以降も同様の組み合わせで発動できるので、新たなスキルやアイテムを入手した場合にはとにかく一度、組み合わせてみるといいだろう。

なお、戦闘中のコンビネーション発動に関してはコスト(1ターンごとに1ずつ上昇)が必要となり、使える回数も決まっている。使う場面が限られてくるのは間違いないが、それだけに戦況を変えることのできる強力な効果が用意されているので、積極的に使っていきたい。

「ワンモア・フリーライフ・オンライン」のいちプレイヤーとして楽しむ

最初に触れた通り、本作ではプレイヤー自身がオンラインゲーム「ワンモア・フリーライフ・オンライン」のいちプレイヤーという立ち位置でゲームに触れることになる。当然ほかのプレイヤーたちとの交流、さらには作中のNPCたちの存在もストーリーに影響していく。

筆者は原作を知らずにプレイしたが、周囲のキャラクターに個性的な面々が揃い、第1章から本作独自のストーリーが展開していく。このストーリーはもちろん冒険そのものと連動していることもあり、早く先の展開を知りたいという点からもゲームを進めていった。

また、ストーリーの進行においては選択肢による分岐も存在。ストーリーそのものに影響を及ぼすものではないが、プレイヤーとして物語に介在していくという点でも没入感を深める要素となっている。

これまでに紹介してきた通り、ゲーム内では生産を軸にさまざまな遊びが用意され、プレイヤーが楽しみたいスタイルを選択できるのが本作の特徴であり、原作の魅力を表現している部分でもある。原作の主人公よろしく、自身のスタイルを確立して、さまざまな切り口でゲームプレイを楽しんでみよう!

ワンモア・フリーライフ・オンラインサービス終了

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