【オンゲをめぐる】第2回は「Alliance of Valiant Arms」に2人のコンシューマ勢が挑んでみました!

新旧・ジャンルを問わず、さまざまなオンラインゲームのプレイレビューを、毎月15日に紹介していく連載企画【オンゲをめぐる】。第2回目は、ゲームオンがサービス中の本格FPS「Alliance of Valiant Arms」をピックアップ!

今日は2月18日。えっ? 毎月2月15日に更新? うふふ、そんなこと言いましたっけ? ごめんなさい。許してください。というわけで! 出足から不穏なOnlineGamerの連載企画【オンゲをめぐる】のスタートです! 本企画は「私が」「オンラインゲームを」「毎月1本」「プレイして」「ちょっと感想をかく」という、とにもかくにもそれだけの内容です。

既読は付いているのに1週間自分しかしゃべってない友達とのLINEに震えながらも、どうにか第2回目を迎えることができました。それもこれも全ては協力して下さるオンラインゲームの運営各社様、楽しみに待っていて下さる読者様、「は? なにこの記事? ちょーイミわかんないんですけどー」とページを開いてくれる好奇心旺盛な方々のおかげといえます。

では早速、本日紹介するタイトルをババーン!

第2回「Alliance of Valiant Arms」

第2回で紹介しますのは、「Alliance of Valiant Arms(アライアンス オブ ヴァリアント アームズ)」。ゲームオンがサービスしている本格ミリタリーFPSにして、通称“AVA(アバ? アヴァ?)”の名で親しまれているタイトルです。

本作は、“現実の戦場で起こる現象”に着目したというリアリティの再現、3兵種を随時チェンジできる臨機応変さ、殲滅・護衛・爆破など多彩なルールを軸にした本格対戦がウリとなっていて、中でも対戦プレイに関しては大規模な世界大会が行われているほどです。

※FPS:ファーストパーソンシューティング=一人称視点(画面で手足しか見えない)
※TPS:サードパーソンシューティング=三人称視点(後ろから自分のキャラが見える)
※本稿では以降、FPS/TPS=シューティングとして扱います。なお、ゲーム業界では同義ではないので注意。

ちなみに今回は助っ人として、編集部より同僚の「ささみ君」に協力を仰ぎ、2人のチームワークを発揮して、「キルレ ウハウハ 作戦(※)」に臨むことにしました。一応、2人ともFPS/TPSの類にはそれなりに覚えがあります。不安なことといえば、2人とも普段はコンシューマしか遊んでいないプレイヤーということくらいです。

つまり、無理なんじゃないかな?

※キルレ:FPS/TPSの対戦では、キル(倒した数)/デッド(倒された数)を算出することを、「キルレシオ」「キルレート」「キルデス」「K/D比」などと表します。厳密には呼称も算出の仕方もタイトル毎に異なりますが、“キルレ”とはつまりそれらの総称/略称です。
※キルレの意味とは:一般的に、“キルがデスを上回る”と一端の実力者として認められる傾向があります。ただ、「必殺のゾンビアタック!」「近接脳筋とは俺のことだぜ!」などと遊んでいる人も当然いるため、本来の実力とはかけ離れた数値になることもあります。数字だけ見て判断するのは禁物。一目で「明らかにヤバい奴」と分かるプレイヤーでもなければ、ジンクスくらいに思っておきましょう。

左から筆者、ささみ。解像度の違いによるSSのサイズの違いが、ずさんな企画の現状を露わにしている。

「なぜ、やる前から諦めているの?」と思った方もいるかもしれませんが、それはコンシューマ勢(コントローラーパッド)にとって、PC勢(マウス+キーボード)の存在というのは、天敵とでもいうべきか、もはや食物連鎖の上に立つ捕食者(プレデター)なのです。

そのマウス+キーボードから繰り出される神速のAimたるや、「アサルトライフルを10発撃ちこんだのに、ヘッドショット1発でチャラにされた」「手榴弾を投げたら空中で撃ち抜かれた」「角から出ていた銃身の先の当たり判定を撃ち抜かれた」だの、一部誇張も甚だしいですが、つまるところ“こういうイメージ”があるくらい、彼我の戦力差があるのだと思い込んでいるのです。

なので今回は、AVAを紹介するのと同時に、「敷居が高そうに見えるPC向けFPSの実態調査」という命題も抱えているわけなんです! まあ、普通に遊べるか否かくらいのものですが。

チュートリアルは大切。

「WASDで移動、左クリックで発砲、右クリックで特殊動作と」
「ジャンプ、かがむ、歩く、リロードに武器変えにチャットに……」
「ナイトビジョン? サイレンサー?」
「初期武器なら、こっちの方がいいですよ(経験者からのアドバイス)」

基本は移動・発砲+もろもろのアクションとお決まりのFPSスタイル。装備はメイン武器やサブ武器、ゴーグルやヘルメットなどの保護装備を自由に購入・カスタマイズできます。ちなみに、ゲーム中はポイントマン(F1)・ライフルマン(F2)・スナイパー(F3)の3兵種を、リスポーン時にコロコロと切り替えられるようです。

が、初心者にピーキーな装備とか勘弁してほしいので、「ライフルマンでしか戦えないんですけど!?」とかは寛容に見ていてほしい。

色々と準備を終わらせ、筆者(ポイントマン)、ささみ(スナイパー)で、初心者の定番ミッションらしい「[殲滅(ルール)]COLD CASE(マップ名)」に挑んでみることに。ルールは簡単、一定ポイントに達するまで戦い合うだけのチームデスマッチです。なお、この時点では2人とも「弾が当たる気がしない……」とお通夜ムードでした。

マウス+キーボードのゲームはちゃんと経験がありましたし、むしろ実際にプレイした上で「いやーやっぱ持ってたわー……ウデってやつを、さ」くらい隠した爪で躍り出てやろうとは画策していたんです。ただ、このAVAのリアルな挙動が曲者だったんです。

本作は、銃器を撃ったときの反動が強いのか、スポーツライクなFPSに慣れていた2人には、それを御すのがあまりに困難。銃身の強烈な跳ね上がりを抑えながら、ピョンピョンとジャンプして飛び出してくる相手を迎撃することの難しさといったら……いや、恥ずかしながら最初の内は、立ち止まっている相手ですらまともに銃撃できない有様でした。

構えて撃っても当たる気がしないサブマシンガンの筆者、凸砂(前線突撃型のスナイパー)で死体の数だけを増やすささみ。社内の隣同士の席でワーキャーやること10分弱。酷すぎるわけでも、良いところがあるわけでもない、初プレイの戦果がうだつの上がらない記録となりました。

ささみ:「ガッキーさん(筆者)、狩れちゃったなー(笑)」

どうやらこのゲーム。フルオートの射撃(発砲しっぱなし)ではなく、3点撃ち(小刻みな発砲)、もしくは装備のカスタマイズでパラメータを弄るなど、安定した戦いを実現するにはさまざまな工夫が必要なようです。

その辺を考えつつ、次に挑んだのは「[脱出]E-Boat」。2つのチームに分かれ、脱出側は所定位置にたどり着いたら勝利、防衛側はそれを阻みつつ脱出側を全滅させたら勝利と、それぞれの目的が異なるシチュエーションバトルです。

この時点で筆者はライフルマン、ささみはポイントマンへと、早くも鞍替えしています。サブマシンガンの扱いに困っていた筆者は、色々なゲームでお世話になっている信頼と安心の「AK47」をメイン武器に選択。これが良き出会いだったのか、あたる! つよい! あつかいやすい! ぶっころ! ぶっころ! とテンションもうなぎ上り。

一方のささみは、「サブマシって特攻武器ですよね?」との見解を導きだし、肉薄しての近接射撃を試みはじめる。どんなゲームでも近接脳筋プレイしかできない子なんです、彼。ただ、そういうプレイヤーも中にはいたので、結果的にそれほど的外れな使い方ではなかったようです。

ささみ:「あいつ、やっぱオカシイですって(連続キルを取られた相手を指して)」

戦車を守る護衛ミッション、爆発物を仕掛けるAI爆破ミッションなど、さまざまなルールを体験していくうち、徐々に挙動に慣れていく。FPS/TPS形式のシューターというのは不思議なもので、最初の内は絶対無理だと思っていたのも気付いたら慣れるんですよね、これ。

もちろん、いきなり勝てるようになるとかではありません。もっと感覚寄りの、直観的なインターフェースゆえの慣れだと思います。それに最初は怯えていたPC勢ですが、当然といえば当然、AVAでは初心者向けch(サーバー)が用意されているため、玉石混合のごちゃ混ぜの中でゲームをプレイできました。

「FPSをまったくプレイしたことがない」という人は、荒れ狂う弾丸に揉まれながらシューターの心得は養う必要があるかと思いますが、基本的に腕前は上も下もマチマチですし、単純な撃ち合いだけではないルールも豊富なので、想像していたのよりもずっと気楽に遊べる模様。友達同士ではじめると良いでしょう。

それから幾度か対戦した後、最後にまだプレイしていなかった「協力」をやってみる流れに。本モードはいわゆるPvE(プレイヤーvsエネミー)で、多彩なエネミー、驚きのギミックが襲いかかってくるのだとか? 適度な部屋が見つけれらなかったので、まずは自分たちで部屋を立ててみて、触りだけ遊んでみました。

ささみ:「なんかいますよ? 橋の上に」

ドラム缶が飛んできて死んだ。

どうやらこの「[協力]Easy Death Valley 2.0」というミッションは、これまで体験してきたリアルでミリタリーな歩兵戦とは違い、世紀末な敵対者たちとのぶっ飛んだサタデーナイトフィーバーを味わう、頭を柔らかくして楽しむコンテンツのようです。

しかし、IQが低そうなのは外見だけで、「目の前のギミックを見ていたら、後ろから敵勢が急襲」などなど、いわゆる初見殺しな仕掛けがワンサカです。これまでとのプレイ感覚の違いに気合が入りましたが、「初心者2人じゃ、面倒だよね(無理だよね)」ということで、誰かが入室してくれるのを待つことに。

COLD CASEから見える空。普通にプレイしていると見る機会がなさそうです。

数分待ってみると、色々な人が出たり入ったり。ただし「この人、さっき頭をスナイプしてきた奴だ」などなど、部屋に入ってくるのは先程対戦していた人たちが多く見受けられます。これはどうやら、初心者chの中で「あれやろう」「これやろう」と同じプレイヤーがウロウロしていることで起きている現象のようです。

冒頭で述べたとおり、筆者らはコンシューマを中心に遊んでいるプレイヤーです。昨今のオンラインマルチプレイの傾向では、全世界不特定多数とのクローズドマッチングが多かったので、こういう“知らない人たちながら、さっき名前を知った人たち”といった曖昧な関係性で繋がりながらプレイできる環境に、なんとも言えない温かみを感じられます。普通にプレイしているだけでもコミュニティの輪が広がりそう。

ささみ:「この人、さっきの強キャラじゃないっすか」

船の上からトゲトゲって…。 丸鋸。押し付けて切り刻む。
調子乗って前に進みすぎた奴の末路。1死。

人数がいるからか、経験者だからか、Easyだからか、ワチャワチャしながらもスムーズに進んでいく一行。まあ、筆者だけやたら死んじゃってるんですけど(復活回数あり)。

Death Valley 2.0は計3つのエリアからなり、道中で敵を倒してレベルアップすると、レベルアップした分だけ中間地点で「体力UP」「攻撃力UP」に割り振ることができます。体力を重視するか? 攻撃力を重視するか? 悩ましいところでしたが、今回の筆者&ささみは“高耐久のお荷物”として活躍することにしました。

ゾンビみたいな奴らを切り刻み、急襲してきたヘリを撃ち落とし、虹のかかる渓谷を抜けた先に、いよいよラストのエリアが――。

強過ぎんだろ、コイツ。

半裸で両手にチェーンソー、背中からミサイルポッドを射出してきたり、透明になって見えなくなったり、執拗に高速移動でまとわりついてくる、このラスボス。これこそ“パターンを知らない初心者を殺すマン”です。あえなく筆者、ささみ、そしてもう一人のプレイヤーが順に倒されてしまい、パーティの存亡はもはや風前のともしび。

しかし、残った1人が素晴らしい動きのヒット&アウェイを見せつけ、地形やアイテムを駆使しつつ、全てのリソースを振り絞った動きでこれを単独撃破。ちゃっかりクリアボーナスを獲得することができました。ありがとう、※※※※※※さん!

ささみ:「基本無料でこれなら、普通にやりますね」

「Alliance of Valiant Arms」の感想

対戦あり、協力あり、色々な遊びを提供してくれるAVAの姿は、筆者がイメージする“コンテンツ豊富な基本プレイ無料のFPS”そのものでした。さまざまなルール・マップを自由に横断しながら、我こそはというプレイヤーたちと撃ち合う爽快感。まあ、キル数を稼げないとムキムキしてしまうのは、FPSの宿命ですが。

そして、「敷居が高そうに見えるPC向けFPSの実態調査」ですが、正直なところ、それほど体感で変わりありません。確かに、何一つ厳密に調べていないので信憑性0ですが、人口・デバイスなどで差異がでるのは一部上位層であって、筆者らのような初心者ゾーンの住人では、わざわざ違いを感じ取る必要すらなさそうです。

つまり、「PC向けFPSだろうと、コンシューマ向けFPSだろうと、本気で檀上を目指そうとでも思わなければ、誰でも気楽に遊べる!」ということでいいでしょう。なんか後ろ向きですが。

というわけで! 今後もジャンルや記事の切り口も含めて、さまざま方向でオンラインゲームの魅力をお届けしていきます。毎月15日掲載を予定しておりますので、頭の片隅で覚えていましたら、この連載企画【オンゲをめぐる】に目を通していただけると幸いです。最後に2人のスコアを貼って、おしまい!

筆者:基本的に死にたくないスコア厨 ささみ:デッドしまくってもキルするタイプ

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