人気メイドカフェ6店が参加したイベント「第1回 World of Tanks 総占拠」決勝大会をレポート

2014年8月28日、東京・秋葉原のe-sports SQUAREで、人気メイドカフェ6店が参加したゲームイベント「WoT総占拠決勝大会」が開催された。メイドカフェの威信をかけた大会の模様をお届けする。

朝から降りしきる雨のせいか、まだ8月だというのにどこか肌寒かったイベント当日。そのうっとうしさを吹き飛ばすかのような熱気が、この日の会場を大きく包み込んだ。秋葉原という土地柄もあり、某国民的アイドルグループを彷彿とさせる“総選挙”ならぬ“総占拠”というタイトルが付けられた今回のイベント。各自が戦車を操り相手のチームを倒していくオンライン対戦ゲーム「World of Tanks」で、アキバを代表するメイドカフェの威信をかけたバトルが繰り広げられたのだ!

会場内は、「World of Tanks」の特製スーパーボールが手に入るスーパーボールすくいがあったり、
エナジードリンクの「Monster Energy」が無料で配られているなど、まさにお祭りムードといった感じだ。

イベントのMCを担当したのは、アニメちっくアイドル桃知みなみさんと“ゲイレスラー”の男色ディーノさんという、超異色の組み合わせ。まるでコントでも見ているかのような軽快なボケとツッコミで会場を笑わせて、イベントが進められていったぞ。

桃知さんとイベントプロデューサー・いのっちさんによるトークでイベントが開始。そこに、入場曲とともに、ディーノさんが乱入!?

最初に各店舗を代表するメイド達がそれぞれの意気込みを語った後、今回のイベント優勝チームに与えられる特製チャンピオンベルトがお披露目。「そこそこ金かかってます、このベルト(笑)。全部金属にするともうワンランク上にあがるんですけど、インディー・プロレス団体が作るような(レベルの)ベルトです、コレ!」と、本職のプロレスラーであるディーノさんもその出来映えに感心していたようだった。

「おめぇらこれが欲しいかー!!」と、ベルトを持ったディーノさんのかけ声に、会場全体から「いぇ~い!!」の声!

今回のイベントに参加したメイドカフェは、JAM AKIHABARA、学園メイドカフェ・バーハートオブハーツ、メイド喫茶橙幻郷、メイド喫茶学院フィーユ、メイドカフェぴなふぉあ、CafeMai:lishの6店舗。試合はトーナメント形式で行われるため、くじ引きで対戦相手とシード2店舗が決定されることになった。

その結果、橙幻郷×ぴなふぉあとJAM×フィーユが1回戦を戦い、シード権を勝ち取ったMai:lishとハートオブハーツがその勝者と戦うことに決定した。

ディーノさん「くじ引きによっては3位決定戦に出場できてしまうという(笑)、なんという雑なトーナメント!」

いよいよここからが本番。ついにメイドカフェ同士によるバトルがスタートした。桃知さんとディーノさんによる「萌え萌え、ドーン!!」というかけ声と同時に(正確にはその20秒ほどあとに……)対戦が開始! 次々と相手を撃ち倒していくものや、動かし方もままならないものなど、このイベントならではのバトルが数多く繰り広げられた。

ちなみに、対戦に先駆けてニコ生のアンケートで優勝候補1位となったのは、JAM AKIHABARA。
はたして、その声に答えることはできたのか!?
会場全体で「萌え萌え、ドーン!!」のかけ声で戦闘開始!
トラブルの場つなぎに、桃知さんとメイドさんによるちょっとした寸劇も披露?

ちなみに、この「World of Tanks」は、7人でひと組のチームバトルで戦うのだが、お店によっては人数の都合が付かずに5対7の不利な状況で戦わなければならない場面があった。また、参加しているプレイヤーのレベルも、日本に入ってきてから1年以上遊んでいるというプロ級から、今日初めてゲームに触るといった本当の初心者まで、まさに玉石混合といった組み合わせで行われていったのだ。

たしかに上級プレイヤー同士の戦いは、見ている側も息をつかせないほどの緊張感を味わわせてくれる。しかしながら、上級者と初心者が入り交じった対戦ゲームでは、時折プレイヤー達がこちらが想像も出来ないような行動を見せてくれるのだ。まさに、これこそがゲームの本当の楽しさなんじゃないかと、あらためて教えてもらったような気分である。

その象徴的な場面となったのが、2戦目に行われたJAM×フィーユのワンシーンだ。メンバーが次々と倒されていき、ひとりだけ生き残ってしまったフィーユ・リーダの苺音ひかりさん。相手チームに圧倒されてしまったのか、どんどん後ろに下がっていくうちに、最後は池にどぼんと落ちてあえなくゲーム終了となってしまった。

このときに、会場中から聞こえてきた「あ~、あ~!」という叫び声。まさにこれぞ、このイベントならではの名シーンといえるのではないだろうか。

他にも、真後ろから接近して狙われている戦車に対し、思わずディーノさんが「志村! 志村!」と叫ぶなど、ドリフのコントを思い起こさせるような場面も。ゲームにこなれていない者同士だからこそ見られるバトルの数々に、会場のボルテージも徐々に上がっていったのだ。

赤い転々の敵戦車軍団に圧倒されて、後ろに下がってしまう苺音ひかりさんの戦車。しかし、その先には池が……!?
「逃げてたんですよ~! ただ、水があって落ちました~!」という本人談に、
思わずディーノさんも「見たまんまだよ!」のツッコミを入れる

そして決勝は、前評判が高かったJAMと実力派ぞろいの猛者が集まったMai:lishの戦いに。相手との実力差から、あえて密集して各個撃破を狙ったJAMだったが、Mai:lishの狡猾なプレイに翻弄されて、あえなく撃沈。第1回WoT総占拠決勝大会の優勝は、Mai:lishの手に渡った。

優勝が決まった瞬間、勝利を分かち合うMai:lishのメンバーたち。
ついに、勝利のチャンピオンベルトが巻かれる。
決勝の前に行われた、じゃんけんによる3位決定戦。こちらはぴなふぉあが異様な強さを見せ勝利。
会場を大いに沸かせていた。

最後はお約束の「萌え萌え、ドーン!!」の締めのあと、ディーノさんといのっちさんの熱い抱擁が!? 次回はいったいいつ開催されるのか、今から楽しみになるイベントであった。

イベントの締めは、ディーノさんの個人的な趣味によるキッスが!
熱い戦いの後は、みんな仲良く記念撮影。

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