Lord of Walkureのレビュー・評価かつて一世を風靡したブラウザゲー。運営管理には徐々に不満が募る

良い点

キャラクターが魅力的

全体的に決して万人受けする絵柄が多くはない。
イラストのレベルも高いかと言われると正直微妙。
しかし何故か愛着が沸くキャラクターが多く、キャラを掘り下げる点では成功している。

プレイヤーの交流が活発

ユーザ一人一人がBBSを抱えており、ユーザ同士のコミュニケーションが活発。コミュニティも大いに栄えていた。

メンテナンスを延長させた事がほぼない

5年間のサービス中にメンテナンスの延長を見た事が1度もない。
きっちりスケジュール通りに仕事をするところは評価できる。

悪い点

システムやUIが古い

黒背景ベースの古臭いUI。粗い解像度の静止画ベースで進むUIは、昨今のよく動きエフェクトもしっかりしたゲームに比べると圧倒的に見劣りすると言わざるを得ない。

音質が極めて悪い

全体的に音質悪し。

1か月単位で激しいインフレが起こる

イベントの度に最強カードが入れ替わる。
上位戦力を維持したければ毎イベントごとに数万円の課金が必要。
1年前のSSRより最新のSRのが強いというのはいただけない。

混ぜ込み闇鍋ガチャ

半年毎に各イベントの限定カードを復刻した総集編が行われるが、
アイテムガチャの中に超低確率（0.x％）で最強アイテムが混入され、重課金者たちはただそれだけのためにガチャを回さなければならない…

時間的拘束が厳しい

フレンドは最大30人。
レイドボスの討伐には制限時間内にその半数程度が参加する必要があり、且つ数百体単位での討伐が必要になる。なのでトップランカーはレイドボスを数分で消し飛ばす事に躍起になる。

• 夜は5分に1回はログ確認してくれなきゃ困る
• 仕事中も1時間に1回は見てよね
• それに満たないIN率しかない人はフレンド解除するよ

こういう世界が出来上がる。おそらくランカー以外の方から見えている世界はもっと違ったものだったのだと思うが、一番の資金源となる筈のプレイヤー達をこのような状況に置き続けたのはまずかろうと感じる。疲れて辞めていくプレイヤーを何人も見てきた。

運営とユーザ間の解離

サービス開始1年目の頃は運営の対応はとても良かった。この頃にレビューを書いたならば間違いなく運営管理に最高評価を付けただろう。
初動こそ空気の読めないちぐはぐな対応が多かったものの、ユーザーの声をよく聞き迅速な対応を行う所は印象の良い運営だった。箇条書きの問い合わせ内容を復唱して別個に回答してくれた運営など筆者はここ以外に知らない。
2年目以降徐々にそれが薄れていく。問い合わせに対する回答も定型文が増え改善が行われなくなっていき、ユーザとの溝が広まってしまったように感じる

運営が1年半ゲームを管理放棄した

4周年を迎えた後、運営が突如何の前触れもなくゲームを更新しなくなり、以後、実質イベント未設置の状態で終了まで1年半の間、更新がないまま放置された。
私情が入ってしまうが、長年連れ添ったフレンドが次々とログインしなくなっていき、最後を一緒に迎える事が叶わなかった点は特に恨めしく思う。

総評

• キャラクター性など光るところはあるゲーム
• BBSによりプレイヤー同士のコミュニケーションが活発
• 当初から激しいインフレにより、課金要求はかなり高かった
• 重課金者から搾り取るアップデートが多発され、急速なユーザー離れを招いた
• 長期にわたるサービスの継続によりシステムが老朽化、陳腐化していた
• 運営側も抜本的な改善に踏み切ることを最後までしなかった
• 最初期は運営の対応も誠意的だったが、徐々に対処も行われなくなっていった

1プレイヤーとしてこのゲームを愛してはいたけれど、やはりどう贔屓目に見ても客観的に良いゲームでは決してなかった。この事実は否定できない。
サービス終了は必然だったと思う。

Lord of Walkureサービス終了

本レビューは2018年11月29日に投稿、2020年1月3日に更新され、現状と異なる場合があります。また、ユーザーの投稿をそのまま表示しているため誤った情報が掲載されている場合があります。ご自身の責任においてご利用下さい。