懐かしいあの頃の雰囲気が蘇る!原点回帰の「リネージュ2M」新サーバー「エデン」を体験してきた

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NCSOFTが提供しているMMORPG「リネージュ2M」にて、新サーバーの「エデン」が8月21日にオープンした。こちらは、単に新たな遊びの場が増えるという単純なものではなく、古き良き時代のMMORPGを体験するために特別に用意されたものだ。

「リネージュ2M」は、PCオンラインゲームとしてリリースされていた「リネージュ2」の正当後継リメイク作品として2021年3月に登場したタイトルだ。今回オープンした新サーバー「エデン」は、「リネージュ2M」のオープン時ではなく、2004年に登場した「リネージュ2」の感性に戻ることを目指して作られたものである。

「価値尊重ワールド」と謳うエデン サーバーはこれまでオープンしてきたサーバーと異なり、キャラクターの成長に用いることができるクリスタルや高級クリスタルの販売がないほか、パッケージで販売される有料アイテムを用いた製作やコレクションアイテムの販売などがなく、基本的にはモンスターからのドロップアイテムで強化していく面が強くなっている。

すでに「リネージュ2M」をプレイしているプレイヤーにとっては、エデン サーバーは逆に新鮮に感じる部分も多いかもしれない。また、昔「リネージュ2」にハマったプレイヤーにとっては、まさにあの時代が蘇ってきたような、懐かしい感覚が蘇ってくるだろう。

ちなみに筆者の場合は、90年代に第1世代のMMORPGともいえる作品にどっぷりと浸かってきた世代なのだが、その後に登場した「リネージュ」シリーズに関しては、当時触った記憶が残っている程度だ。また、「リネージュ2M」に関してもそれほど深くプレイしているわけではない。そのため、今回はフラットな気持ちで新サーバー「エデン」を体験したことになる。

ということで少々前置きが長くなってしまったが、こちらの記事ではそこからわかったポイントについてご紹介していく。

2024年8月21日にオープンした新サーバーの「エデン」。4つのサーバーが選べるようになっている。
2024年8月21日にオープンした新サーバーの「エデン」。4つのサーバーが選べるようになっている。

「リネージュ2M」公式サイトをチェック

種族とクラスを選び、自分好みのキャラクターで冒険に出かけよう!

「エデン」でプレイするサーバーを選択したあと、プレイヤーが最初にやらなければいけないのが、自分がプレイする種族と武器種の選択だ。種族はヒューマン、エルフ、ダーク エルフ、オーク、ドワーフの5種族が用意されている。それぞれ見た目も大きく異なるので、自分好みのキャラクターや自分がゲームの世界で演じたいキャラクターを選ぶのがいいだろう。

「種族選択」の画面左側は種族のリストが並んでいるが、右側のアイコンを選ぶことで武器種も同時に選ぶことができる。ここで選べる武器種は、サーバーオープン時点では片手剣、二刀流、短剣、弓、オーブ、スタッフの6種類だ。ちなみに既存のサーバーで実装されていた、超越や昇格、継承システムといったものは今のところ実装される予定はない。

こちらでの注意点だが、種族によっては選べる武器種が制限されるものがあるところだ。具体的に例をあげると、ヒューマンとエルフ以外の種族は、選べる職業が限定される。見た目のバランスとプレイしたい職業を考えながら自分のキャラクターを選んでいこう。

ちなみに、こうした武器種については、フリー クラス チェンジができるので、それほど深く考えずに選んでもそれほど深刻な問題にはならない。これは筆者もやってしまったことだが、クラスチェンジしたときに武器などの装備は装備し直しておかないと、グーパンで殴り合うことになってしまうので、そこだけ注意しよう。

オークでは選べる職業が3つに限定される。
オークでは選べる職業が3つに限定される。

今回はあくまでも見た目の良さということから、エルフの二刀流を選んでみた。ゲーム序盤はパーティプレイよりもほとんどがソロで遊ぶことが多いと思うが、その時点ではどの武器種を選んでもさほど違いは感じられないかもしれない。

序盤はチュートリアル的だが内容は濃厚

キャラクターを作りゲームの世界に入ると、チュートリアル的なものがスタートする。基本的に画面右上に表示されているクエストをタッチすることで、その場所に自動で移動してくれ、会話が進んでいく。たとえば何かのモンスターを特定数討伐するといった場合であっても、その狩場まで自動で移動することができる。そうしたこともあり、次に何をすればいいのかわかりやすく、徐々にゲームの世界について学んで行くことができるような作りになっているのだ。

新サーバーオープン直後ということもあり、最初に出現する場所は多くのプレイヤーでごった返していた。
新サーバーオープン直後ということもあり、最初に出現する場所は多くのプレイヤーでごった返していた。

クエストの流れとしては、依頼がありそれを「受諾」するところからスタートする。その後、クエストの条件を満たすことで報酬がもらえるといった感じだ。最初は特定のキャラクターと会話をするという単純なものからスタートしていくが、徐々にその難易度もステップアップしていく。

ひとつひとつのクエストはかなり丁寧に作り込まれているため、同時にストーリーも楽しめるようになっている。もちろんテキストを読むのは面倒という人は、何も考えずにどんどん条件を満たしていくことでもゲームは進んでいく。

このように、同じ要素であってもプレイヤーのスタイルによっても異なる楽しみ方ができるところも、本作ならではの特徴といえるだろう。

チュートリアルからしばらくすると初の本格的なクエストが依頼される。会話ではボイスも日本語で流れるため、感情移入しやすい。
チュートリアルからしばらくすると初の本格的なクエストが依頼される。会話ではボイスも日本語で流れるため、感情移入しやすい。

クエスト受託後は、討伐ならばその目的地に移動することになるのだが、このときも自動で移動することが可能だ。概ねどれぐらいの距離なのかも画面上に表示されるので非常にわかりやすい。

また、ファストトラベルとしてテレポートも利用することができる。こちらはクエストによっては無料のものもあれば、ゲーム内通貨であるアデナがかかる場合もある。時短を考慮してファストトラベルで瞬時に移動するのもありだし、できるだけアデナを節約したいときは現地まで自分の足で移動するのもありだ。

目的地までの距離が表示される。
目的地までの距離が表示される。
ファストトラベルで、瞬時に移動することも可能だ。
ファストトラベルで、瞬時に移動することも可能だ。

戦闘も基本はオートバトル!

チュートリアル中の受けたクエストで狩り場に到着すると、自動戦闘のアナウンスが流れる。本作ではマニュアルで攻撃なども行えるが、ほとんどの場合自動戦闘で戦っていくことになる。この自動戦闘のいいところは、勝手にターゲットを攻撃してくれるだけではなく、倒したら次のターゲットが居る場所まで自動で移動して戦闘を繰り返してくれるところだ。特に複数のモンスターを倒さなければいけないというクエストの場合、この機能がかなり重宝する。

初めてのバトルに挑戦する前に、自動戦闘のアドバイスがされる。
初めてのバトルに挑戦する前に、自動戦闘のアドバイスがされる。
「自動戦闘」をONにしておくことで楽に戦っていくことができる。アクション系が苦手な人にもオススメだ。
「自動戦闘」をONにしておくことで楽に戦っていくことができる。アクション系が苦手な人にもオススメだ。

ゲームを始めたばかりの時点では、プレイヤーが多数の項目に迷わないようにするためにある程度要素が制限されている。それが、クエストをひとつずつこなしていくことで、徐々に開放されていく。

たとえば、最初の討伐をこなした後で開放されるのが、体力回復剤を自動で使用するという設定だ。モンスター数匹のバトルではそれほどダメージはないが、多数の敵と戦っていると、どうしても体力が減っていってしまう。戦闘は自動で行われているのに、体力の回復のみ手動で行わなければいけないのは不便だ。こちらは、それを解消するための機能である。

ただし、過信しすぎて放置していると、いつの間にか体力回復剤の残量が0になっており、気が付いたら死んでしまっていたということもあった。こうした経験を積んでいきながら、このゲームの世界での生き方を学んでいくというのも、昔ながらのMMORPGらしいところといえるだろう。

体力回復剤に限った話ではないが、消耗品などのアイテムは持っているだけでは自動では使われないため、プレイヤーが自分で設定する必要がある。
体力回復剤に限った話ではないが、消耗品などのアイテムは持っているだけでは自動では使われないため、プレイヤーが自分で設定する必要がある。
画面左上に表示されている赤いバーが、体力の残量を表している。体力回復剤の自動使用を設定しておけば、ある程度は安心できる。
画面左上に表示されている赤いバーが、体力の残量を表している。体力回復剤の自動使用を設定しておけば、ある程度は安心できる。

スキルブックを使用して新たなスキルを獲得!

最初の段階では、シンプルな攻撃方法しかマスターしていない。これでも序盤はそれほど問題ないが、より高度な戦闘を行えるようにするには、新たなスキルを習得していく必要がある。このスキルは、スキルブックから学んでいくことができる。

スキルは習得すると使えるようになるが、クイックスロットに登録しておくことで手動での発動や、自動での発動などを行うことができる。また、効率よくスキルが発動するように、スキルの発動周期も自分で設定することもできる。

ちなみに、二刀流のクラスで初期に覚えるスキルは「ダブル ストライク」だ。こちらは二刀流を素早く振りながら敵にダメージを与えていくというものである。これだけでは少々物足りないという人は、チュートリアルを抜けた後に村にいる「スキルブック商人」から新たなスキルブックを、アデナを使って手に入れて、習得することもできる。

さらに高度な、高い等級のスキルが使えるようになる「高級スキルブック商人」というものも村によっては存在しているが、お値段もそれなりにするため、実際に交換できるようになるには時間が掛かるだろう。
ただし、かなり強力なスキルを手に入れるチャンスが今開催されている。リネージュ2M公式サイトでは「後発隊クーポン」を開催しており、クーポンを登録することで、「エデンの封印された英雄級スキルブック選択箱」を手に入れることができる。これは封印解除のためのアイテムをイベント内で手に入れることで、封印を解除し、英雄級のスキルブックを1個獲得することが可能だ。手に入れることができたらプレイ体感は格段に上がるはずだ。

新たなスキルを覚えていくことも、キャラクター強化には欠かせない要素だ。
新たなスキルを覚えていくことも、キャラクター強化には欠かせない要素だ。

上位クラスへの転職も可能! 新たなクラスはガチャから入手できる

今回は二刀流のクラスを選んでゲームをスタートしたが、レベル5になった時点で発生したイベントが上級職「ソード シンガー」への転職だ。このように、より上位のクラスに転職していくことで、速さが優れているなど持っている能力も大きく向上していくのである。

ちなみに最初の転職はレベル5とかなり序盤に設定されており、いわゆるチュートリアル要素のひとつとなっている。その後はレベル40、レベル65、レベル80とやり込んでいくと、さまざまなクラスが獲得できる。

先ほども少し触れたが、この新しいクラスの入手という意味ではほかにもいくつか手段が用意されている。それがショップの交換所で販売されている「冒険者のクラス召喚」の入手だ。簡単にいるとキャラガチャといった感じのもので、こちらのアイテムを入手することで、ランダムで新しいクラスを召喚することができる。

ちなみにここで入手できるものは、クラスが変わるだけではなく種族や使える武器種も同時に設定されており、見た目も大きく変わるところがポイントだ。ちなみにこの「冒険者のクラス召喚」は、課金しなくてもゲームを進めていくことでちょくちょく入手する機会が多い。そのひとつがシーズンパスだ。シーズンパスは報酬の獲得条件自体が細かく設定されており、割と頻繁に報酬がもらえる。プレミアムを購入するとさらなる報酬も獲得できる。

最初にガチャを引くための「冒険者のクラス召喚は、クエストを進めていくことでもらえる。
最初にガチャを引くための「冒険者のクラス召喚は、クエストを進めていくことでもらえる。
ガチャで新たなクラスをゲット! ただし、見た目も変わる場合があるので注意しよう。
ガチャで新たなクラスをゲット! ただし、見た目も変わる場合があるので注意しよう。
シーズンパスでも新たなクラスを召喚するための報酬がもらえる。
シーズンパスでも新たなクラスを召喚するための報酬がもらえる。

シーズンパスの「ワイバーン ブレスレット」と「ファースト ヒーロー」は、「エデン」専用のイベントとなっている。「ワイバーン ブレスレット」のほうは、ミッションをクリアすることで「眠れるワイバーンのブレスレット」や、そのブレスレットを強化するスクロールなどを入手することができ、「眠れるワイバーンのブレスレット」を強化していくことで最終的に英雄級アガシオンの「エルダー ワイバーン」をゲットすることができる。

もう一方の「ファースト ヒーロー」は、初めて英雄級クラス/アガシオンを召喚・合成で獲得したプレイヤーに対して、英雄級クラスを入手した場合は英雄級アガシオンを、英雄級アガシオンを入手した場合は英雄級クラスを追加で獲得できるイベントである。

シーズンパスの報酬でゲット出来る英雄級アガシオンの「エルダーワイバーン」。アガシオンはステータスを上げるペットのような存在だが、こちらもガチャで入手することが可能だ。
シーズンパスの報酬でゲット出来る英雄級アガシオンの「エルダーワイバーン」。アガシオンはステータスを上げるペットのような存在だが、こちらもガチャで入手することが可能だ。

ながらプレイや放置プレイもできるがMMORPGらしい注意も必要

今回はPCで遊べるクロスプラットフォーム「PURPLE」を使用してプレイしていたが、本作はiOSやAndroidなどスマートフォン向けに作られたタイトルということもあり、ある程度放置してもゲーム内で狩りなどが行えるような機能がシステム的にも用意されている。

ゲーム序盤では次から次へとクエストなどやることがあり、それこそやめ時が見つからないという状態だったが、レベル上がっていくにつれてクエストの難易度も高くなると、敵を倒す数も増えるため時間もそれなりに掛かってしまう。戦闘自体は自動で行われるが、どうしても放置プレイになりがちだ。

そうしたときに本体のバッテリー消費をおさえる設定をすることができる節電モードを紹介しよう。節電モード自体は手動でも切り替えることができるので、ちょっとの間放置プレイをしたいときなどにも便利だ。

節電モードは手動で設定することができる。
節電モードは手動で設定することができる。

この節電モード中に「ログアウト プレイ」を選ぶと、ゲームをログアウトした状態でありながら狩りを続けることができる。「ログアウト プレイ」自体は、1日最大10時間という制限があるほか、インベントリの重量が80パーセントを超えたときでも終了する。

なんとゲームからログアウトした状態でもプレイが継続できる。
なんとゲームからログアウトした状態でもプレイが継続できる。

もうひとつ、「ログアウト プレイ」が終了してしまうパターンがある。それは、プレイヤーのキャラクターが死んでしまった場合だ。単純に敵の攻撃が強すぎて体力回復剤をすべて使い切ってしまうということもあるが、何度か経験したのがほかのプレイヤーからの攻撃(いわゆるPK)で倒されてしまったことである。

ただし、「回復の巫女」で失ったEXPなどは1日5回までであれば無料で復旧することができるし、それ以上は狩りやクエストなどで入手できるアデナで復旧することも可能だ。「ログアウト プレイ」するフィールド上の敵が強くないか、PKをするプレイヤーが近くにいないか、消耗品のアイテムは十分所持しているか、「ログアウト プレイ」を実施するには入念なリサーチと準備をしておく必要があると感じた。

「ログアウトプレイ」は数回挑戦してみたが、残念ながら毎回死亡してしまった。
「ログアウトプレイ」は数回挑戦してみたが、残念ながら毎回死亡してしまった。
「ログアウトプレイ」のうち、いくつかはPvPで倒されたことが原因だった。
「ログアウトプレイ」のうち、いくつかはPvPで倒されたことが原因だった。

久々のMMORPGで懐かしいあのときの記憶が蘇ってきた!

ということで、新サーバー「エデン」のオープンに合わせて、久々にMMORPGというジャンルにどっぷりとハマることができた。実際にプレイ出来たのは4日ぐらいであったが、わずかその短い期間のなかでもここでは書き尽くせないぐらいの要素が用意されていた。

たとえば、クエストの中に血盟に加入するといったものも用意されており、自然とゲーム内のプレイヤーたちと交流が図れるような仕組みが盛り込まれている。さらに、エデン サーバーでは専用のイベントとして、9月6日に「ザ ファースト レイド:アンタラス」という大規模レイドイベントが開催予定だ。レベル50以上で、チケットを製作できた先着1,000名までという制限もあるが、エデン サーバーでプレイを始めた多くのプレイヤーと一堂に介するイベントも用意されている。こういったありとあらゆるところに、細かい配慮が行き届いていると感じさせられたのは、これまで培ってきた歴史の重みも影響しているのだろう。

久々にMMORPGにハマってみたいなと思っている人は、この機会に「リネージュ2M」の「エデン」サーバーで復帰してみるのもいいのではないだろうか?

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