ネクソン、欧米の開発戦略の中心として開発スタジオ・Embarkの完全子会社化を計画中

ネクソンは、スウェーデンのストックホルムに拠点を置く開発スタジオ・Embark Studios AB(Embark)を完全子会社化する計画であることを明らかにした。

Embarkは、最新テクノロジーを活用して次世代オンラインゲームの開発を行うスタジオ。同スタジオの完全子会社化により、ネクソンは自社が持つ高水準のライブ運用のノウハウと、Embarkのゲーム開発力のシナジー効果をより強化する狙いだという。また、Embarkをネクソングループ内の重要拠点とすることで、北米および欧州でのネクソンのゲーム開発力を高めていくとしている。

現在Embark内では、世界的大ヒット作を手掛けた実績を持つ人材が、スタジオ初の作品となるマルチプレイヤーゲームを開発中とのこと。

完全子会社化の計画については、ネクソンがEmbarkの株式を追加取得することで、持分比率を現在の66.1%から72.8%に引き上げ、今後5年間にわたり発行済株式の全てを購入するオプションを獲得する予定となっている。これらの取引は、9月に開催予定のネクソン臨時株主総会の承認を経て実行に移される予定だ。

なお、今回の発表について、ネクソン代表取締役社長のオーウェン・マホニー氏と、Embarkのパトリック・ソダーランド氏は以下のようにコメントしている。

オーウェン・マホニー氏のコメント

Embarkの完全子会社化によって実現する、新たな価値の創造と可能性の広がりにとても期待しています。Embarkをネクソングループに迎え入れることで、ネクソンのライブ運用のノウハウとEmbarkの世界的ヒット作を創る開発力が一体化し、何年にも渡ってプレイヤーから愛されるゲームを提供していくことができると考えています。

ソダーランド氏は、戦略的ビジョンと業界トップクラスの開発スタジオの運営実績の両方を兼ね備える貴重な人材です。Embarkをネクソングループに迎え入れ、同スタジオを欧米戦略の中心とすることでネクソンの欧米市場における開発力の強化と事業成長の可能性が大きく広がったと確信しています。」

パトリック・ソダーランド氏のコメント

Embarkは、ネクソンの主要事業地域であるアジア市場を超え、グローバル規模でヒット作となる画期的なゲーム体験を創造するという、ネクソンの大きな目標を実現する役割を担っています。この大きなチャレンジに私の全力を尽くして取り組んでまいります。Embarkでは現在、新しいテクノロジーの開発及び開発手法、そして全く新しいゲーム開発に対する考え方を追求しています。これらは将来ネクソンのゲーム開発に画期的な変化をもたらすでしょう。

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