「マビノギ英雄伝」新章「Chapter2 Episode2」では隠された真実が明らかに!?エンドコンテンツ「決死隊-邪念の海-」について開発者に聞いた

ネクソンは、同社が運営する「マビノギ英雄伝」において、12月21日に新ストーリー「Chapter2 Episode2」を追加、2017年1月に新コンテンツ「決死隊-邪念の海-」を実装予定だ。それに先駆け、本作の開発を行うNEXON Korea Corporationの担当者に話を伺った。

12月21日に追加された「Chapter2 Episode2」では、魔族たちが住まう「地下都市 ベルヴェ」を軸にストーリーが進んでいく。舞台が変わり、また新しい真実が明かされていくということで、ユーザーにとっても気になるところだろう。さらに、2017年1月に実装予定の「決死隊-邪念の海-」は、カンスト済みのユーザーにとっては待望のエンドコンテンツとなっている。

今回、「マビノギ英雄伝」の開発を行うNEXON Korea Corporationより、海外ユニット日本担当プロジェクトマネージャーのキム・ヒョンジュン氏、海外ユニット日本担当企画者のクォン・ヨンチェ氏が来日。お話を伺うことができたので、その内容を紹介しよう。

キム・ヒョンジュン氏(左)、クォン・ヨンチェ氏(右)

魔族始点からストーリーが語られることで真実が明らかに…!?

――新しく追加される「Chapter2 Episode2」では、プレイヤーが「地下都市 ベルヴェ」を訪れるとのことですが、どういった経緯で赴くことになるのでしょうか?

キム氏:「Chapter2 Episode1」のレイドでプレイヤーとセルハが地下に落ちるというアクシデントがありました。そこから続くストーリーとなっています。地下に落ちた2人が偶然、ある人物に出会い、そこから「ベルヴェ」という地下都市に赴くことになり、ストーリーが展開していきます。

――「Chapter2 Episode1」は、全体的に暗い印象でストーリーが展開していったイメージがあるのですが、「Chapter2 Episode2」も同様のコンセプトで制作されたのでしょうか?

キム氏:そうですね。現状は、魔族の住まう地域の探検がコンセプトになりますので、やはり地上の人間たちが住んでいる地域に比べると、暗い感じが当分は続くと思います。

地下都市 ベルヴェ
地下都市 ベルヴェ

――「地下都市 ベルヴェ」というのは魔族が住まう都市なのでしょうか?

キム氏:魔族の地域に入り込んでストーリーが進んでいますので、地下都市にも当然、魔族が住んでいます。

――その魔族とは、やはり敵対関係になるのでしょうか?

キム氏:友好的な関係ではないですね。敵対というよりも、むしろプレイヤーを避けていると言ったほうが正しいかもしれません。

――では、地下都市にいる魔族はあまり好戦的というわけではなさそうですね。会話などは行えるのでしょうか?

キム氏:会話もできます。なぜプレイヤーを避けるかという部分は、ストーリーを進めることで徐々に明らかになります。

――もしかしたら協力的な魔族も登場するかもしれないですね。

キム氏:そうですね。その辺はストーリーを進めながら楽しみにしてもらえればと思います。

――地下都市には人間も住んでるとのことですが、彼らはどういった経緯で地下に住むことになったのでしょうか?

キム氏:地下に住んでいる人間は、地上に住んでいる人間とは別の、「ネミディアン」という人種になっています。詳しい内容はストーリー上で語られることになるので、こちらも楽しみにしてください。

――物語の中核を担う設定になりそうですね。ちなみに「ネミディアン」という種族が登場するのは、この「Chapter2 Episode2」が初めてなのでしょうか?

キム氏:「マビノギ英雄伝」のストーリーは、何かしら「マビノギ」の設定を踏襲しているため、「マビノギ」をプレイしているユーザーはある程度、予想できていたかもしれません。ですが、「マビノギ英雄伝」で直接言及されるのは、今回が初めてではないかと思います。

――なるほど、とても興味深いです。キャラクター絡みで、地下都市では「断罪者フューリーメイス」というモンスターと遭遇するようですが、彼はどのようなポジションのモンスターなのでしょうか?

クォン氏:「ベルヴェ」にいるNPCと密接的な関係をもつモンスターとなっており、とある理由でプレイヤーと戦うことになります。

――彼は魔族サイドのボスキャラクターとして、プレイヤーの前に立ちはだかるということになるのでしょうか?

クォン氏:そのようになります。

断罪者フューリーメイス

――それでは「Chapter2 Episode2」の見どころなどがあれば教えてください。

クォン氏:今までのストーリーの根底を覆すような、裏の話が続いていきますので、是非、その部分に注目して下さい。これからも興味深い内容が語られるので、まずはストーリーを楽しんで貰えたらと思います。

――ちなみに裏の話というのは……?

キム氏:今までは人間サイドの神の予言が中心となってストーリーが進んできましたが、今後は魔族がストーリーに密接に関わってくることで、魔族サイドに伝わっている神の予言を知ることになります。これにより今まで知っていた真実と齟齬がでてくるので、そこから真実を解き明かしていくことになります。

――今までの伏線が徐々に回収されるということでしょうか。人間側の神が信用できるかどうかなどの話になってきそうですね。

キム氏:法皇庁の存在にも疑問を持つプレイヤーが出てくるかもしれません。

――では続いて、「Chapter2 Episode2」で実装されるレイド戦闘についてお聞きします。「ハビタント」というボスモンスターが登場するようなのですが、難易度はどの程度になるのでしょうか?

クォン氏:現在、実装されているレイド戦闘より少し難しいくらいの難易度になっています。

ハビタント

――「ハビタント」の特徴を教えてもらってもよろしいでしょうか?

クォン氏:「ハビタント」は、保護膜に包まれており、この保護膜を破壊しないことにはダメージを与えることができません。戦闘マップの中にあるオブジェクトを利用して、保護膜を破壊しながら戦闘を進めるのが特徴だと思います。

――オブジェクトとは例えばどのようなものがあるのでしょう?

キム氏:「ハビタント」は大きな音や光を苦手としています。そこでフックを使い、マップの中央にある大きな鐘を鳴らしたり、天井を破壊して地上の光を当てる、といった行動をすることで弱体化させることができます。

フックを使った、かなり動きのあるバトルが楽しめそうだ。

――「マビノギ英雄伝」はゲーム内の設定やマップを活かしたギミックなどを多く感じます。設定などをバトルに盛り込むと、かなり前から開発に着手する必要があるかと思いますが、レイド戦闘はどのくらいの期間で開発しているのでしょうか?

キム氏:コンセプトを決定するところから数えるのであれば、大体4~8ヶ月程かかります。

――かなり前から制作にあたっているのですね。では、今回の「ハビタント」はどういったコンセプトで作られたのでしょうか?

キム氏:魔族の地域でのレイド戦闘ということで、今までのボスモンスターより、グロテスク度が高いモンスターという部分をコンセプトに掲げて制作しました。また、「Chapter2 Episode2」では「汚染」という単語がキーワードとなっており、このキーワードと「地下都市」が似合うモンスターになっています。

待望のエンドコンテンツ「決死隊」のボスには、あの「ネヴァン」が登場!

――それでは2017年1月に実装予定の新コンテンツ「決死隊」について、このコンテンツの概要を教えてください。

クォン氏:「決死隊」は今までのレイド戦闘とは別物となっており、通常のレイド戦闘よりさらに上の難易度になっています。現在カンストしているユーザーが、自分たちの限界に挑戦できるようなコンテンツになっています。

――今までのレイド戦闘とは切り離して考えたほうが良さそうですね。

キム氏:そうですね。今までのレイドは、より良い装備を揃えることなどが目標のコンテンツでした。しかしスペックがカンストしたユーザーが挑戦できるものが今までなかったこともあり、そのようなユーザーに向けて実装されるのが「決死隊」になります。

――「決死隊」は、今までのレイド戦闘のように強力なボスモンスターが登場し、それを倒すものになるのでしょうか?それとも、ダンジョンを攻略する形になるのですか?

キム氏:レイド戦闘の流れを汲んでいますので、1つのマップにボスモンスターが登場する形となります。今までのボスモンスターの中では「ブラハ」が一番大きいモンスターでしたが、その大きさを超える「ネト」というモンスターと、人間型のボス「ネヴァン」が登場します。

ネト ネヴァン

――「決死隊」の戦闘にもギミックが盛り込まれているのでしょうか?

キム氏:今回のコンテンツにはギミックはひとつも無く、プレイヤースキルが重要になります。ボスの火力がかなり高いので、相手の行動パターンに対して、自分の行動を変化させる対応力が求められる戦いになります。

――今までのボスでギミックがないものは存在したのですか?

キム氏:序盤に登場したボスなどにはギミックはそれほど存在していませんでした。ただ最近の傾向として、プレイヤーキャラクターが強くなったこともあり、それに対応する形でギミックを追加し、補っていたという経緯があります。しかし、今回実装される「決死隊」は全てのプレイヤーがクリアすることを想定していないため、ボスの強さを引き上げて難易度調整をすることができました。

――とにかく難しいコンテンツというのがビシビシ伝わってきたのですが、全員のプレイヤーがクリアすることを想定していないということで、ストーリーなどが絡んできたときに、一部のプレイヤーしか知り得ない情報などが出てきてしまいます。その辺りはどのように考えているのでしょうか?

キム氏:「決死隊」にもストーリーがありますが、メインストリームとは直接の関係を持っていません。なのでこの「決死隊」をクリアしなければ次のストーリーを見れないということにはならないようになっています。エクストラレイドという風に捉えてもらえればと思います。

――なるほど、クリアできたプレイヤーにとってのご褒美のようなものになっているということですね。では、ライトに遊んでいるプレイヤーなどは、今後パッチが当たっていって自然と強い装備が手に入ったときに挑戦するようなスタンスになるのでしょうか?

キム氏:そのような遊び方も可能です。ただ、本当に難しいので当分先の話になってしまうかもしれません。ただ敵が強いだけでなく、このコンテンツ独自の制限もありますので……。

――独自の制限というと?

キム氏:まず復活が3回までしか行なえません。さらにパーティーメンバーが全滅するとその時点で戦闘が終わります。他にも通常の回復アイテムなどが持ち込めず、「決死隊」専用のポーションしか使えないなどの制限があります。しかもこのポーションは、1回の戦闘に15個しか持ち込めないのです。やはりプレイヤーの実力が重要になると考えています。

――なるほど、回復薬を大量に持ち込んで、がぶ飲みしながら戦うといった戦法はとれないわけですね。専用のポーションの入手方法は難しかったりするのですか?

キム氏:購入自体は現在使っているゴールドで買えますし、特に値段が高かったりするわけではありません。

――韓国で既に「決死隊」は実装されていますが、クリア率はどの程度ですか?

キム氏:本当に限られた一部のプレイヤーしかクリアできていないのが現状です。クリアを目的にしたパーティーを募集しても、同じ顔ぶれが揃うこともままあるようですね。現在でも練習目的のパーティー募集が多いです。クリア率でいうと本当に数%という世界かもしれません。

クォン氏:私も実際にプレイしましたが、瞬殺でした……(笑)

――では、クリアするのに必要な時間はどれくらいでしょうか?

キム氏:平均すると40分くらいかかっているようです。

――かなり長いですね……! まさに死闘といった感じです。

キム氏:攻略にはプレイヤーの集中力と体力も大事ですね(笑)

――ボスの体力を減らすことでフェーズが移行するようなのですが、やはり後のフェーズになるほど難易度はあがるのでしょうか?

キム氏:そうですね。第1フェーズは巨体なモンスター「ネト」との戦闘となり、そこで一定のダメージを与えると、第2フェーズに移行します。第2フェーズでは「ネヴァン」がカットシーンと共に登場し、彼女と戦うことになります。最後になる第3フェーズでは「ネト」と「ネヴァン」が交互に攻撃してくることになります。

――「決死隊」のクリア報酬で目玉アイテムはありますか?

クォン氏:クリアすると「信念の箱」というアイテムが手に入ります。その箱から大量のゴールドやアクセサリがランダムで入手できます。そして、極稀にオッドアイという見た目アイテムを入手できることがあり、これが目玉アイテムになると思います。

――オッドアイは今まで「マビノギ英雄伝」には実装されていなかったのでしょうか?

キム氏:はい。キャラクタークリエイトなどでも設定できなかったので、入手できればかなり自慢できると思いますよ。

――オッドアイには、ステータスなどが付与されていますか?

クォン氏:頭装備となり、ステータスは付いていないアバター要素の装備アイテムになります。ボスモンスターの「ネヴァン」になりきるためのキーアイテムなので、需要は高いかと思います。

――オッドアイは取引可能ですか?

クォン氏:取引可能アイテムです。

――ボスとして「ネヴァン」が登場するようですが、彼女は「マビノギ」においてもキーキャラクターとして登場していたので、気になっているプレイヤーも多いかと思います。「マビノギ英雄伝」でもストーリーに関わってくるのでしょうか?

キム氏:実は「Chapter2 Episode2」の話の中でも出てきた「汚染」というキーワードは「決死隊」にも絡んでくるのです。そのエピソードと少し関わってくることになります。

――「マビノギ」の設定では、女神・モリアンの妹でしたが「マビノギ英雄伝」の方でもその設定を引き継いでいたりするのでしょうか?

キム氏:開発の内部でも一部の人間しか知らない設定だと思うので、今回はお話できません。

――それでは今後のストーリーに注目してみようと思います。反射系の技を使うとあり、「マビノギ」の方でも反射属性をもっていたと記憶していたので懐かしいなぁと思っておりました。

キム氏:「マビノギ」も「マビノギ英雄伝」もケルト神話をコンセプトにキャラクターを作成していますので、似通ってくる部分もあるのかなと思います。

――今回実装される「決死隊」には「-邪念の海-」というサブタイトルがついていますが、これは「決死隊」というコンテンツが今後もアップデートされていくということでしょうか?

キム氏:計画ではこれからも「決死隊」のアップデートを続けていく想定ですので、ご期待下さい。

――「決死隊」の攻略のポイントや、アドバイスなどがあれば教えてください。

キム氏:攻略の際は、無理をしないことを念頭に練習してもらえればと思います。最近のレイド戦闘などではゴリ押し気味の戦い方をされることが多いと思いますが、それがまったく通用しない相手になっています。むやみに突撃するとすぐ倒されてしまうことになるので、まずは様子をみて、攻撃パターンを覚えることに注力するといいかなと思います。

今後のアップデートは低レベルのプレイヤーも楽しめるものに

――今後のロードマップなどでお話できることなどはありますか?

キム氏:具体的な内容などはお話できないのですが、今まで「マビノギ英雄伝」では戦闘系とストーリーを中心にアップデートを続けていました。ですが、今後は以前実装した「クイック戦闘」などユーザーに便利なシステムを徐々に増やしていきたいと思っています。また戦闘以外にも楽しめるコンテンツの実装なども考えています。

――戦闘以外といいますと、釣りやハウジングなどの生活系コンテンツというイメージでしょうか?

クォン氏:もちろん生活系コンテンツについても考えています。また、季節イベントは今後も力を入れてやっていこうと思っています。

――では最後に、ユーザーに向けてメッセージなどお願いします。

クォン氏:日本のユーザーは愛情をもってプレイしてくれており、大変感謝しています。これからも、その期待に応えられるような良いコンテンツを実装し続けていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。

キム氏:今回のインタビューで紹介した内容は高レベル帯のものが多くなってしまいましたが、それ以外でも、先程お話した「クイック戦闘」や「装備支援イベント」など、低・中レベル帯のプレイヤーも楽しめるものを色々と考えていますので、多くのプレイヤーに遊んで貰いたいですね。

――ありがとうございました。

マビノギ英雄伝サービス終了

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