「幻想三国志WEB」を開発するUserJoy Technologyを訪問!本シリーズの魅力や今後のアップデート情報を聞いた

日本ではライオンズフィルムが運営する「幻想三国志WEB」。本作を開発している台湾・UserJoy Technologyを訪問し、本作の魅力について聞いた。

UserJoy Technology(以下、UserJoy)は、日本でライオンズフィルムが運営する「幻想三国志WEB」の開発元として知られる台湾のオンラインゲーム開発・運営会社だ。今回、UserJoyの本社を訪れ、本作の開発スタッフに話を聞くことができたので紹介する。

プロデューサーのJohn Huang氏
プロデューサーのJohn Huang氏

UserJoyは1995年に台湾で設立されたオンラインゲームの開発・運営を行う企業で、日本では、「エンジェルラブオンライン」や「エンジェル戦記」などのタイトルが有名。2008年には台湾の株式市場に上場するなど、台湾ゲーム業界の一翼を担っている。

「幻想三国志」シリーズについても紹介しておこう。日本では、日本ファルコムが2004年に「幻想三國誌」が、2006年「幻想三國誌II」が発売されており、台湾では続編となる3と4も販売されている人気シリーズでさまざまな賞を受賞している。

本作は、台湾で累計110万パッケージを販売し、コスプレや同人誌といったユーザーによる活動も盛んに行われているそうだ。そのような盛り上がりを受けて、本シリーズの世界観をブラウザで気軽に楽しめるよう、シリーズ初となるオンラインタイトルとして「幻想三国志WEB」が開発さたのだという。現在はモバイルバージョンの開発も進行しているとのことだ。

台湾では「幻想三国志WEB」のパッケージが
コンビニエンスストアなどで販売されている
詳細な設定が記された分厚い設定資料集

本シリーズのユーザー層は、男性が6割、女性が4割と一般的なゲームと比べると女性の比率が高い点がポイントだ。パッケージ版ではストーリーの分岐によって、各キャラクターの恋愛対象が変わったり、場合によっては男性同士の友情にフォーカスすることもあるとのこと。最新作では2人の男性キャラクターが友情を育んだストーリーに注目が集まり、さまざまな妄想をするプレイヤーも多いそうだ。そんな人気をうけて、この男性キャラクターをパッケージに起用した外伝も販売されたそうだ。

人気の男性キャラクターをパッケージにした外伝(左) 本作のノベライズ化も行われている
フィギュアを同梱した豪華なパッケージも

シリーズのシナリオが楽しめる「幻想三国志WEB」

歴代のパッケージタイトルでは、三国志でお馴染みの武将たちやオリジナルキャラクターが登場し、三国志とは異なるパラレル世界でオリジナルのストーリーが展開される。

本作では、歴代タイトルのシナリオを基にしたストーリーが展開しているため、本作で初めて遊ぶ人も楽しむことができる。本シリーズには膨大なシナリオが存在し、それらを再構築するのに多くの労力がかかるのだが、本作の開発ではパッケージチームのシナリオライターを起用することで解決したそうだ。

本作は2013年に台湾でのサービスを開始しており、シリーズのファンとコミュニケーションしながら、ファンの意見を開発に活かしているのだという。

オンラインで楽しめるになった本作では、プレイヤーの負担を軽減するため、タクティカルバトルからターン制に戦闘方式が変更され、陣形システムが高い評価を得ている。ボスの討伐戦やチーム戦など他のプレイヤーと協力するオンラインならではのバトルも人気とのことだ。

今回、日本でリリースするにあたり行ったローカライズについても紹介してくれた。各種制限の緩和や、新たな英雄の追加、一定レベルに達した時にもらえるアイテムを実装するなどキャラクターを育成するモチベーションを高める仕様を追加している。さらにキャラクターに羽などを付けることのできる、ペーパードールアバターも日本向けに開発中とのことだ。

現在日本版で実装されているコンテンツは台湾版の30%ほどで、まだまだ、膨大なコンテンツがあるそうだ。今後追加されるコンテンツの中から台湾で人気の「天若の塔」「勢力戦」を紹介してくれた。

「天若の塔」はひとりで遊ぶコンテンツで、自身を強化しながら塔を攻略していくもの。「勢力戦」は、2つの勢力に分かれて戦うコンテンツで、他のプレイヤーとの対戦によってポイントを奪い合い、各勢力に所属したプレイヤーの合計ポイントで勝敗が決定する。

勢力戦
天若の塔

各国の好みの違いとしては、台湾のプレイヤーはせっかちで、開発速度が遅いと指摘されてしまうこともあるそうだ。対して、日本のプレイヤーは開発速度よりもしっかりとした開発を望んでいるほか、キャラクターを可愛くしたいという要望が多いという。そのような要望に答えるためにペーパードールアバターの開発を進めているそうだ。

台湾ではプレイヤー同士の交流が盛んで、そのような交流を通して恋人になったり結婚した人もいるという。そのような話が開発チームに届き、開発チームがプレイヤーにプレゼントを贈るといったことも行ったことがあるそうだ。

日本向けの取り組みとして、開発企画段階と前置きしながらも、ユーザー同士のコミュニケーションを活発なものにするために、ギルドスキルといったギルド機能を強化していくという。また、仲間を集めやすい環境を整えていきたいと意気込みを語り、日本でも交流が盛んになってくれると嬉しいとメッセージを送っていた。

綺麗に整頓された机が印象的なオフィスを紹介

UserJoyの本社があるのはIT系の企業が多く入居するオフィスビル群の一角。スタッフの机はパーティションで区切られており、快適に業務が行える環境が整っているようだ。日本のマンガや特撮のキャラクターフィギュアが多かったものの、机が整理されており、物が少なかったのが印象的だ。

オフィスエントランス
同社の作品が並ぶ
水槽を設置する人も
幻想三国志WEBサービス終了

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