新要素「パートナープロテクト」はまるでタワー・ディフェンス・ゲーム!「エミル・クロニクル・オンライン」大型アップデート「絆の試練」を体験してみた

ガンホー・オンライン・エンターテイメントがサービスする「エミル・クロニクル・オンライン」にて、5月28日に実施される大型アップデート「絆の試練」を一足先に体験してきたのでレポートする。

ガンホー・オンライン・エンターテイメントが提供するMMORPG「エミル・クロニクル・オンライン」。かわいらしいアバターやNPCが大勢登場し、簡単操作で誰でもMMORPGの醍醐味を味わえることが特徴で、まもなく10年目を迎えるタイトルだ。

今回は、5月28日に実施される予定の大型アップデート「絆の試練」を一足早くプレイする機会を得た。運営チームからのコメントも併せて、その模様をお届けしよう。

アップデートの目玉「パートナープロテクト」をプレイ!

数ある追加要素の中でも目玉となるのは、プレイヤーキャラクターの相棒であるパートナーを主役に据えた、まったく新しいコンテンツ「パートナープロテクト」だ。プレイヤーキャラクターは「トルマリンクリスタル」と呼ばれる自身の陣地からパートナーに指示を出し、現れる敵を撃退して、一定時間トルマリンクリスタルを守ることができればクリアとなる。

報酬として新しい「ライドパートナー」や、パートナーを強化する「アクトキューブ」といった、パートナーに関係したアイテムを獲得することができ、クリア時のランクが高いほど沢山の報酬を入手できるという。

また戦闘中、パートナーやギミックスキルで敵を倒すとPP(パートナーポイント)と呼ばれるポイントを獲得でき、このPPが重要な役割を果たすことに。PPを消費することでモンスターの進行を防ぐための罠のようなものをフィ―ルドに設置する「ギミックスキル」や、パートナーの能力強化やトルマリンクリスタルの回復を行える「応援スキル」が使用できるようになる。これらをフル活用してモンスターの侵攻を耐え凌ぎ、ステージクリアを目指す……というのが大まかな概要だ。

ギミックスキル 応援スキル

「パートナープロテクト」を開始するには、アップデートにて追加される専用の場所で、ルームを作成する必要がある。ルーム作成時に挑戦するステージと難易度を選択、最大4人までのマルチプレイも可能だ。難易度は“易しい”“普通”“難しい”の3段階があり、“易しい”は1人、“普通”は2~3人、“難しい”は3~4人を前提にした難易度になっているとのこと。そこで筆者もまずルームを作成し、まずは1人でチュートリアルステージをプレイしてみた。

ステージを選択しゲームを開始すると、一定の準備時間の後に自動的に敵の侵攻がスタートする(時間前に開始することもできる)。またプレイヤーを中心とするプレイヤービュー、パートナーを中心とするパートナービュー、プレイヤーを中心とした見下ろし型のテクニカルビュー、ステージ全体を見渡せる見下ろし型の全体ビューの4つのカメラが存在し、ステージ攻略中いつでも切り替えることができる。

プレイヤービュー パートナービュー
テクニカルビュー 全体ビュー

中でも全体ビューは戦況を一瞬で把握できるため非常に使い勝手が良く、もっとも使用頻度の高い基本の視点となるだろう。本陣付近の状況を確認したい時はプレイヤービューやテクニカルビュー、マルチプレイで目の前の敵だけに集中したい場合などはパートナービューなど、状況に応じて視点を切り替えるのもいい。

通常の戦闘と同様、フィールド上の場所をクリックすることで、パートナーがその地点に移動し、モンスターがいれば攻撃を開始してくれる。通常戦闘と同じ感覚で操作できるので難しさは全くない。

チュートリアルに従い、モンスターを倒して入手したPPを使い“木の柵”と“フェロモンボム”を設置してみる。木の柵で押し寄せるモンスターの進行を阻止したり、フェロモンボムでモンスターを引き寄せて爆発でダメージを与えることに成功した。こうしたギミックで敵を足止めしている間に、反対方向から現れた敵にパートナーを移動させ、無事クリスタルを守ることができた。

1度モンスターを全滅させると1つのWAVEが終了、第2、第3とWAVEの段階が進み、新たなモンスターが出現してくる。それに伴い敵の侵攻も苛烈なものとなっていき、チュートリアルでも出現する敵の数がなかなか多い。一人でパートナーを操作しながらギミックスキルを配置するのはかなり忙しく、パートナーの指示に集中しているとあっという間にトルマリンクリスタルがダメージを負ってしまう。

そんな時に便利なのが、応援スキル「トルマリンケア」。トルマリンクリスタルの耐久値を回復できるため、消費PPこそ多いものの使う場面は多いと感じた。

無事にチュートリアルを終えた後は、運営チームと4人でマルチプレイを行うことに。

マルチプレイでは、他のプレイヤーが獲得したPPの一部が入るためギミックスキルを惜しみなく設置できる上、シングルと異なり複数のプレイヤーとフィールド内の防衛地点を分担することが出来るのが大きなメリットだ。今回は、東西南北の4方向を4人にそれぞれに割り振って防衛するというオードソックスな作戦で、筆者は北側を担当。チュートリアルを遥かに上回る数の敵が出現するも、4人による役割分担によってみるみるうちにモンスターが壊滅していく。

マルチプレイ時に重宝するユニークなギミックスキルとして、設置した間で移動することが可能な「ワープマッシーン」がある。トルマリンクリスタルを挟んで反対側の位置に設置しておくことで、対処しきれない数のモンスターが出現した時など、すぐに味方の助けに駆けつけることができる。

ただし、フィールドに配置しておくことが可能なギミックスキルはプレイヤー全員で40個までという制限があり、調子にのって設置しているとすぐに上限に達してしまう。必要なくなったギミックスキルは、撤去をすると設置に使用した一部のポイントが戻ってくるため、ダメージを受けているギミックスキルは敵に破壊される前に撤去しておくのも良いだろう。

また応援スキルの中には飛び抜けて消費の大きい「パーフェクトプロテクション」というものもあり、一定時間パートナーを無敵状態にすることができるという。今回は体験できなかったものの、強力なボスが出現するステージでの切り札など、難易度の高いステージで重要なスキルになりそうだ。

なお、モンスターはプレイヤーの人数に応じて強力になるなどの仕様もなく、基本的にプレイヤー側の人数が増えれば増えるほど難易度は下がり、高いクリアランクを獲得しやすくなる。協力プレイのデメリットはほぼないと言えるため、積極的に4人でのマルチプレイに挑戦していくのがオススメだ。

襲いかかってくるモンスターの種類や行動パターンもさまざまで、空を飛んでいる敵には一部のギミックスキルの効果が薄かったり、モンスターごとにトルマリンクリスタル、パートナー、設置されているギミックスキルの優先する攻撃目標が違うなど非常に細かな設定がされている。一通りプレイしただけではまだまだシステムを把握しきれないほど奥が深く、このシステムだけでも十分別のゲームとして成立して遊べてしまえるのではと思えるほどの程の作り込み。個人的に、狩りの息抜きとに皆でワイワイと遊ぶのはもちろん、1人で攻略法を練り込みながらガッツリとやりこむなど、幅広い楽しみ方ができるコンテンツだと感じられた。

アップデートはパートナーづくし!Goldで購入可能な新ガチャも

更にアップデートで追加されるのがゲーム内通貨(価格は10万Gold)で行えるという新ガチャだ。カーテンや置物などの家具を中心に、全てこのガチャでしか手に入らない新規アイテムで、目玉として本ガチャ限定のパートナーも入手可能だ。

その他にも運営チームおすすめのアイテムとして“便器”という一風変わった家具などもあり、ユニットバスだけではなく、風呂とトイレが別のちょっと高級な物件として(?)ハウジングできるようになる。自分の部屋に拘りをもつプレイヤーは、獲得に挑戦してみて欲しい。

加えて、装備品に取り付けることでパワーアップ効果を発揮する、EXイリスカードの第31弾も新たに実装される。今回は全18種類の、パートナーをテーマにしたさまざまなカードが追加される予定だ。

またアップデートにあわせ、しばらく「ECO」から離れていたプレイヤー向けに、パートナーを育てるのに便利なアイテムを獲得できるカムバックプレゼントが実施される予定だ。現在実施されている毎日ログインキャンペーンでもパートナーのおやつやクエストポイントも入手できるため、パートナーを育成するには絶好のチャンス。

ゲーム中のパートナーのAIやステータスはそのままパートナープロテクトにも適応されるため、強力なパートナーを育成していれば、それだけステージのクリアも楽になる。アップデートに向けて、是非ともお気に入りのパートナーを育て上げてみて欲しい。

最後に、アップデートに向けた運営チームからのメッセージを掲載しよう。

寺田美絵氏
寺田美絵氏

寺田美絵氏:パートナーアップデートを昨年実装させていただき、パートナーと一緒に戦うという目的はひとまず表現できたのですが、“戦う”以外の遊びというのが少なかったんです。

パートナーと一緒に何かをするというのがもっと欲しいよね、という所から始まり、そこから一年近くお待たせしてしまいましたが……。「今日は狩りはいいかなぁ」という日にも、パートナープロテクトをサクッと遊んで気分転換をしていただければなと思っています。

榊田毅氏:「ECO」も、おかげさまで今年の12月でいよいよ10周年を迎えます。ずっと遊んでいただいているプレイヤーさんですと、やはりレベルやステータスも限界まで成長されている方も多くて。

そんな時にパートナーと一緒に冒険に行こうとなっても、「また狩りか……」というしんどさが出てしまうと思いますので、今回狩りとはまったく異なる方向の遊び方としてパートナープロテクトを実装させていただきました。あまり難しいことを考えず、気軽に参加できるようなコンテンツになっていますので、既に遊んでいただいている方は勿論、これから「ECO」を遊ばれるという方も、是非挑戦して下さい。

深田將之氏:これまで何体ものパートナーを育てているプレイヤーさんもいると思うのですが、他のプレイヤーの方がもっているパートナーをじっくり見る機会というのは、意外となかったと思います。

カスタムAIの設定なども含め、お互いのパートナーの動きをじっくり見ることができるという意味でもこれまでになかったコンテンツですので、是非皆さんで遊んで下さい。

榊田毅氏 深田將之氏
エミル・クロニクル・オンラインサービス終了

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