「タワー オブ アイオン」10月15日実装の次期大型アップデート「Episode4.7 大侵攻」先行プレイレポート

エヌ・シー・ジャパンのMMORPG「タワー オブ アイオン」において、大型アップデート「Episode4.7 大侵攻」が10月15日に実施される。前回の“Episode 4.5”が実装されたのが2013年12月なので、歴戦のディーヴァにとって待ち焦がれたアップデートといえるだろう。

アップデート名称の“大侵攻”とは、Episode4.5から頭角を現している第5龍帝“ベリトラ”を指している。ベリトラ配下のモンスターが、アトレイアの各地へ同時多発的に侵攻を開始したのだ。それに対するディーヴァとの激戦が、新たに導入される各種コンテンツを通じて描かれることになる。今回の取材では新エリアを軽く散策できたほか、運営スタッフに導入コンセプトなどを聞くことができたので、得られた情報を整理して紹介していこう。

ハイレベル向けの広域エリアが“龍界”に追加!

新たな要塞戦が繰り広げられる新エリア「カルドル」

「カルドル」は、北カタラムに隣接している広域エリアだ。ここは元々ルーン族の土地だったのだが、かつて龍帝“フレギオン”の軍隊が、カルドルに眠るエネルギー源“イド”を狙い侵攻を行っている。その際、ルーン族の総司令官“アノハ”が迎撃するためにイドを爆発させたところ、あまりに強力すぎてカルドルは半壊、ルーン族も滅亡してしまった。一方のフレギオンも重傷を負い、そのときに吐いたブレスが、長い年月が経った今もなお燃え続けているという、壮絶なエリアである。

エリアの北東部には魔族、そして南東部には天族の前哨基地が設けられている。ディーヴァ達(=プレイヤーキャラクター)はここから出撃することになるが、その最大の目標となるのは、西部に位置する「アノハ要塞」の占領である。カタラム地域では4か所目となる“要塞戦”が、この場所で繰り広げられるのだ。

どうやらカルドルのエリア内にある各施設が、この要塞戦のために作られているようだ。アーティファクトや戦車をはじめとした、エリア全域の施設を活用する要塞戦は、従来のカタラム要塞戦と比べても大きなスケールになりそうである。

そのほかアノハ要塞戦における特徴としては、天族あるいは魔族が一定回数連続して防衛に成功すると、強制的に龍族支配に切り替わってしまう。また龍族支配の際に出現する“守護神長“は、極めて強力なバフが掛かっており、短期で攻め落とすのは相当難しいとのこと。従来の要塞戦は、天族・魔族間に大きな戦力差があると、占領状況が膠着することもあったが、アノハ要塞では若干動きを見せるようになるのかもしれない。

13か所で“基地争奪戦”が勃発する「ゲルハ」

龍界のインギスオンとゲルクマルスの間に位置する「ゲルハ」は、“ティアマト”のかつての本拠地という設定の広域エリアだ。ティアマトが龍帝になる際、ゲルハに強力な封印を掛けていたのだが、ティアマトの死により封印は消失。すかさずベリトラ軍が侵攻し、それを追う形でディーヴァも急行。天族/魔族/龍族による三つ巴の激戦が繰り広げられる。

ゲルハの各地には合計13か所の基地が設けられており、南/北カタラムのように“基地争奪戦”が繰り広げられる。それらの中でも最大の見どころは、エリア中央のティアマタ盆地にある基地だ。ここには定期的(特定日の23時)に、天族・魔族の強力なNPC“神の代行者”がポップしてお互いバトルを繰り広げ、彼等に両勢力のディーヴァが助太刀する形で、大規模PvPが発生する仕組みだ。

またエリア内には、各インスタンスダンジョンの入口も点在している。既存インスタンスダンジョンのショートカットに混じって、新たに導入される「バルナ次元研究所」の入場ポイントがあるので覚えておこう。

敵対種族の“神の代行者”を退けて得られる装備品の「アウェイクン エージェント」シリーズ

「ベリトラ大侵攻」による突発的な大規模PvEが各地で発生

ベリトラはイドやヒペリオンなどの技術を獲得し、それらを用いて機械兵器軍団を結成。アトレイア全域に向けて侵攻を開始した。こういったストーリーを背景に、“ベリトラ大侵攻”なるイベントが各地で開催される。

簡単に説明すると、フィールドエリア上で突発的に発生する大規模PvEである。「Rift」など海外のMMORPGに詳しい人ならイメージしやすいかもしれない。今回の取材時はゲーム内で直接確かめることはできなかったが、運営スタッフから聞くところによると、機械兵器軍団と渡り合うために必要な戦力は、ざっくり言うとレベル65の1パーティー(6名)~フォース(24名)前後。イベントの開催日時は現在調整中で、「週に5日くらい、18時~22時に開催」で検討している。また、「毎月11日の21時」には、ひときわ大規模な侵攻が行われ、一大イベントとして盛り上がりそうだ。

こういった形でフィールド上で行われる大型イベントでは、ドロップ品をめぐるトラブルが起こりがちだが、ベリトラ大侵攻では“他の人がルート中でもお構いなしに拾える”仕様となっている。実際目にしてみないと分からない部分もあるが、アップデート名にもなっていることから、Episode4.7を象徴するコンテンツになると思われる。どのような展開を迎えるか注目したい。

ベリトラ大侵攻の報酬として得られる装備品の「ベリトラサプライ」シリーズ

インスタンスダンジョンも追加

ここからは、Episode4.7で追加される各インスタンスダンジョンを紹介していこう。

「バルナ次元研究所」

「バルナ次元研究所」は、ティアマトにより“次元移転”の研究が行われていたという設定を持つインスタンスダンジョンである。ティアマトの没後、研究は頓挫していたが、ベリトラが引き継ぐ(強奪する)形で研究が完成。その研究を何に使うか、というのがストーリーの焦点の一つとなるようだ。

インスタンスダンジョンの入場条件はキャラクターレベル65で、ソロプレイで1日1回入場可能。エリア中央の円形のフロアにラスボスが待ち構えており、その周囲をぐるりと囲むように配置された部屋を順番に攻略していく。出現モンスターが部屋毎に区切られているため、いきなり大リンクといった状況にはなりにくく、ソロプレイ用ということも相まって比較的攻略しやすい。また、建物全体が階層構造になっているのも確認できた。

「ルナトリウム」

続いての「ルナトリウム」は、天族と魔族のパーティー同士がクロスサーバーにて戦うという内容。開催時間の“23時~24時”になったら、入場ボタンを押して申請する流れで、“ドレドギオン”や“ヨルムンガンドの進撃路”などの流れを汲むコンテンツといえるだろう。

内部は円形をした巨大な闘技場で、中央にはボスモンスターの“クナクス”が待ち構えている。ルナトリウムの勝利条件はクナクスを倒すことだが、そのプロセスにおいて天族・魔族によるPvPが必然的に発生する仕組みだ。一見、PvP好きのためのコンテンツのようにも思えるが、実はクナクスのドロップ品は、後述する“装備進化システム”の材料としても用いるらしい。

クナクスを倒して得られる装備品の「ジェノサイダー クナクス」シリーズ

テストプレイ中にチラ見!謎のエリア「パンゲア」を発見

今回のテストプレイの最中、何気なくMAPを開くと、見慣れないモヤモヤとした地域を発見。カーソルを合わせてみると「パンゲア」という名前が表示され、なんとなくクリックしようとしたところ、すかさず横にいた運営スタッフに「いけません!」と止められてしまった。どう考えても怪しいので、取材中は隙を見て何度かリトライを試みたのだが、かなり厳重なガードで確かめることは叶わず……。このあたりの詳細は、公式発表を待つしかなさそうだ。

Episode4.7以降に実施した各種システム/バランス調整も

従来の大型アップデートと同様、今回も膨大な量のシステム/ゲームバランス調整が行われる。また、韓国版でEpisode4.7の実装後に導入されたアップデートの一部が、同時に行われるとのことだ(全部ではないらしい)。これらの詳細はアップデート実装日に特設サイトを見てもらうとして、ここではAIONプレイヤーにとって大きな影響が与えそうな項目をまとめておこう。

“装備進化システム”が導入

従来のハイエンド系の装備品に関して、必要材料と組み合わせることでアップグレードが行えるようになる。今回対象となる装備品は、“グレンダル/ヒペリオン/ダイナトゥム/ウォラントオフィサー”の各シリーズだ。

その他

  • レベル65用のアビス装備が追加。テンペル訓練所にて入手可能
  • ID「カタラマイズ」「ルナディウム」の挑戦時に、入場用のアイテムが不要になる
  • ID「ルナディウム」「ルーンの保護塔」に関して、高難易度モードが選択可能になる
  • “インギスオン/ゲルクマルス/アビス深層”の各要塞戦がレベル65向けに調整。戦績に応じてセラミウム勲章などが獲得可能
  • インギスオン/ゲルクマルスに出現するNPC“代行者”のレベルが65に引き上げ。勝利時の報酬としてセラミウム勲章が追加
  • リーズナブルに入手できるが発動時に低確率で壊れる“幻影神石”が導入
  • Episode4.7関連のパッケージ販売の予定は無し

今回の取材時に得られた情報は大体このようなところだ。十分に盛りだくさんの内容で、前回のアップデートから10か月近くも待たされただけのことはあるだろう。AIONでは現在、ミシック装備が貰えるイベント「ルーン族の遺跡を調査せよ!」や、毎日日替わりでアイテムが貰える「ディーヴァ達よ、戦闘準備せよ!」などが開催されている。現役プレイヤーはもちろん、休眠/復帰プレイヤーにとってもお得なイベントなので、もし興味を持ったら今からリハビリしてみてはどうだろうか。

※ローカライズ途中のバージョンを取材しているため、名称などは今後変更される可能性があります。

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