中世ヨーロッパをモデルにした重厚な世界描写が魅力の「百年戦記 ユーロ・ヒストリア」先行体験プレイレポート

カプコンが2013年12月19日より正式サービス開始予定の、愛と悲しみの中世騎士道シミュレーションRPG「百年戦記 ユーロ・ヒストリア」。本稿では、本作の先行体験テストに参加してのプレイレポートを紹介する。

「百年戦記 ユーロ・ヒストリア」は、「イングランド王国」「フランス王国」「神聖ローマ帝国」の3国が、覇権を争う中、イングランドとフランスが「百年戦争」に突入したユーロ大陸を舞台に、複雑に絡み合う策略と陰謀に翻弄されながらも、中世の生活を疑似体験できる“愛と悲しみの中世騎士道シミュレーションRPG”だ。

プレイヤーは傭兵騎士となり、多彩なバトル、重厚なグラフィック、アクチュアルな城砦や街作りとともに、独自の奥深いストーリーも楽しめる。今回、11月1日から実施されていた、本作の先行体験テストに参加したので、基本システムを中心にゲームの特徴を紹介していこう。

自分だけの領地を発展させよう

本作のメインモードのひとつである「内政」では、道や建物を自由に配置して街を発展させて、より強い傭兵騎士を目指すこととなる。建設できる建物は多彩で、菜園や伐採場、採石場など、領地運営に必要な資源の生産を行う施設や、居城などの兵営に関わる建築物、さらにはヨーロッパの街並みを再現するためには欠かせないランドマークも揃っている。

建築物を建てるためには、まず雑貨屋で図面を購入する必要がある。図面を購入したら、それを領地のマス目に配置していこう。建築物は種類ごとに大きさが異なるので、無駄なスペースが生まれないよう、計画的に建てていくことが大切。埋められないスペースができた場合は、小川や城壁といった観賞用のオブジェクトを使って、景観を良くすることもできる。

また、ここで大切になるのが道路の存在だ。本作の道は観賞用建築物にカテゴライズされているが、道に隣接する建築物の生産率を上げることができる。見た目が良くなる以外の効果もあるので、注意しておこう。

建築物を設置したあと、その建物をクリックすると、さまざまな資源を生産できる。資源は木材、石材、食糧、ゼニーの4種類があり、それぞれ取得できる建築物は異なる。多彩な建物を幅広く建造するには、すべての資源が必要になるので、どれかひとつに偏らないよう、バランスよく建てていこう。

なお、建物の設置や生産、生産物を回収する際には「内政ポイント(Dp)」が必要になる。こちらは一定時間経過するか特定のアイテムを使用すると回復できる。アイテムは比較的簡単に手に入るものの、たくさんの建物を作ると、いざというときに行動できない、というケースも考えられるので、気をつけておきたい。

多彩な角度から楽しめるストーリー

本作では、領主であるプレイヤーを中心にした濃密な物語を楽しめる「ストーリークエスト」、史実の英雄が続々登場する「イベントクエスト」など、多彩なストーリーが楽しめる。

すべてに共通するクエストの進め方だが、プレイしたいシナリオを選んだあとは、画面中央の「探索」をクリックするだけの簡単なシステムになっている。しかしその道中では、仲間になってくれる英雄と出会えることもあれば、敵が出現し、そのまま戦闘に移ることもある。筆者が体験した序盤であれば苦労せず倒せたが、あらかじめ編成画面で、自分の兵団を強化しておく癖を作っておいたほうがいいだろう。

クエストにはそれぞれ「進捗度」が設定されており、この数だけ探索を行えばクリアとなり、新たなシナリオが解放される。ただし、探索を行うたびに「QP(クエストポイント)」というポイントを消費していき、これがゼロになるとクエストを進行できなくなる。クエストによっては1回の行動で2以上のポイントを消費することがあるので、残量には注意しておこう。

すべてのクエストに言えることだが、ジャンヌ・ダルクをはじめ、ヨーロッパの歴史を語るうえでは外せない、数々の英雄が多数登場するのは、本作ならではの魅力だ。ゲーム内では、彼らの意外な一面を垣間見ることができるので、歴史ファンにはぜひチェックしてほしいところ。

加えて、本作オリジナルのキャラクターも多数存在し、プレイヤーが物語に入る際の進行役を務めてくれる。オリジナルキャラクターにもしっかりとしたドラマが用意されているので、仮に歴史に詳しくない人がプレイしたとしても、充分に楽しめるだろう。

また、クエストの最中には仲間となる英雄が登場することも。特に序盤では、新たな英雄を仲間にする貴重な機会なので、同じクエストを何回か挑戦してみるのもいいだろう。ちなみに、ひとつのクエストで仲間になる英雄の種類は決まっており、全種類を集めると、コンプリート特典としてさまざまなアイテムが手に入ることも。

陣形がカギを握るバトル

本作のバトルは、3×3の9マスに最大5人の英雄を配置して戦闘を行う、シミュレーション要素の強いシステムになっている。バトルに突入すると、自身と相手で交互に攻撃を繰り返していく。攻撃は前列にいる英雄全員が同時に行っていき、1ターンが終わると後列が中列に、中列が前列に、前列が後列にローテーションする。

当然ながら攻撃の際は横に並んだ人数が多いほど威力が高くなるのだが、前線にばかり人数をかけると、万が一序盤で倒せなかった場合は後半の展開が厳しくなってしまう。短期戦で一気に勝負をつけるか、長期戦を見据えてバランスよく戦力を整えるかはプレイヤー次第だ。

部隊の編成画面。配置や攻撃力はもちろん、ヒットポイントにも気を使おう。
戦闘シーンではかわいいデフォルメのキャラクターが躍動する。

英雄にはそれぞれ体力、攻撃、防御、知力といったステータスのほか、英雄独自の「天性」も設定されている。天性はバトル時に特定の条件で発動し、ステータスアップなど、さまざまな恩恵を受けられる。

天性はどの英雄でも必ず所持している能力で、同じ名前の英雄であっても、天性の内容は同じとは限らない。自分好みの英雄を育てる場合は、天性の内容もしっかりチェックすることがポイントだ。

スキルを使用できる場面や発動条件は、部隊の編成画面から確認できる。
戦闘開始時に英雄が輝けば、天性発動の合図。スキルの組み合わせ次第では、不利な状況を一変させることも可能。

そして、本作をプレイするうえで押さえておきたいのが、敵対する英雄がクエスト進行中に出現する「メレ」だ。本作のクエストを進めていると、物語とは別の英雄が出現することがあるのだが、強敵揃いなので負けてしまうケースも多い。そんなときは「メレ」のボタンから再度戦うことができる。また、同じ騎士団に所属しているプレイヤーに加勢を求めることが可能だ。

独自のシナリオを存分に楽しめるシミュレーションRPG

今回は基本的なシステムの紹介がメインだったが、本作にはこれ以外にも多彩な遊びが用意されている。例えば「百年戦争」では、プレイヤーがイングランド軍・フランス軍のどちらか一方に配属され、長期間にわたり他プレイヤーとの対戦を楽しめる。また、プレイヤーが所属する団体「騎士団」による大規模な戦闘「交戦」で優秀な成績を収め、多くの報酬獲得を目指すことも可能だ。

筆者としては、中世ヨーロッパを舞台にした世界観やシナリオは特に期待したいポイント。傭兵騎士であるプレイヤーが数々の英雄とともに、どんな物語を作り出していくのかに今後も注目だ。

百年戦記 ユーロ・ヒストリアサービス終了

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