全て破壊可能なマップを3人チームで大暴れ!「THE FINALS」先行プレイレポート

Embark StudiosとネクソンがPCおよび家庭用ゲーム機向けに開発中のFPS「THE FINALS」のメディア先行プレイ会が行われた。本稿では、3月9日からβテストが行われる本作の先行プレイフィールをお届けする。

「THE FINALS」は1人称視点のシューターゲームだ。今回プレイしたのは3人1組でチームを組み、異なる4チームが賞金額を競う“キャッシュアウト”というモードだ。マップ上にある金庫のようなものをアクティブにし、特定のポイントに運ぶことで賞金が得られる。

このVAULTと書かれたものを……
こちらのATMみたいな装置に入れて守り切るのが目標だ。

ポイントに運んでから賞金ゲットまでにはタイムラグがあり、その間にほかのチームが獲得権利を横取りすることも可能だ。ギリギリでかすめ取ったり、早めにとって守り切ったりと、タイミングやチーム構成も考えた戦術的なアプローチが重要だ。

賞金ゲットを確定しているタイミングで横取りもできる。
戦闘後、気が付いたら床がなくなっていた。

自由に、思うままに、のびのびプレイできる「THE FINALS」

今回の先行体験会でプレイしたのは韓国・ソウルの高層ビル群と、モナコの旧市街地のマップ。ソウルはビルとビルをつなぐ経路が限られており、建物内で階層をまたいだ専用が楽しめる。モナコの旧市街地では屋根上を使った3次元的な戦闘が可能だ。

マップ上にあるものは基本的になんでも壊せるのが特徴で、建物の壁を壊してショートカットを作ったり、床を抜いて上から仲間を援護したりといったプレイができる。また、マップ上に落ちているガスボンベを使った攻撃や妨害、至る所に生成されているワイヤー(ジップライン)を使ったアクションは、瞬時に判断を迫られる“ライブ感”のようなものがあって爽快だった。

実際に「THE FINALS」をプレイしてみて、中でも“ビルド”が非常に面白かった。「ヘビー」、「ミドル」、「ライト」と三種類の“役職”のようなものがあり、そこからさらに何のガジェットを持つかを選択していく。役職によって使える特殊アビリティや武器が異なっており、ライトは機動力、ヘビーは耐久力や火力、ミドルは味方の回復などサポート系のアビリティが多かった。

対戦してみて、ヘビーは高体力を活かした“ゴリ押し”や、破壊力の高いロケットランチャーを使った出会いがしらの戦闘が強力で、持てる武器も火炎放射器や連射式ショットガンなどパワフルなものが多かった。使ってみると、体力にものを言わせた強引なアプローチもできたので、そういったプレイが好きな人や高体力で堅実な立ち回りが好きな人に向いているかもしれない。プレイ会の後半では「銃なんてシャラくせぇ!」と近接武器・スレッジハンマーを振り回す人が続出していた。

体も大きな文字通りヘビー。検証したわけではないが、当たり判定も大きかった気がする。
ロケットランチャーは射程も長く威力も高く、何よりスカッと爽快。

ミドルはとにかくサポート力が高く、ジップラインやジャンプパッドなどの味方も使えるガジェットが多く持てるので、いるだけでチーム全体の機動力が大きく上がる。味方の体力を回復するアイテムがも持てるので、生存力も向上する。一方、直接攻撃力につながるアイテムが他二つの役職に比べると若干少なく、ミドルだけの編成だと前線が維持し辛かった印象。

地雷、ジャンプパッドなど設置系のアイテムが豊富。
設置型のジップラインは味方も使えるので連携を取ったアプローチがしやすい。

ライトは直接腕から飛ばすグラップルや、一時的に透明化できる光学迷彩などのガジェットが持てる。リロードの早いサブマシンガンやスナイパーライフルを装備できて、幅広いレンジを使った遊撃が得意な印象だ。ただし、体力が一番低いので相手の裏をかく立ち回りが必要になってくる。

セミオートのライフルなど中、遠距離武器も持てる。
非常にスピード感のあるプレイが楽しめるライト。
グラップルは強い弱いというより“楽しい”のでオススメ。

筆者は機動力抜群のライトが気に入り多く使ってみたが、同じライトビルドでも、グラップルを使って高所をとりスナイパーライフルで狙撃を狙う、サブマシンガンと透明化アイテムを組み合わせて一撃離脱戦法を狙うなど「こういうプレイしてみたいな」という狙いに合わせて「こういうビルドにしたらできるかも!?」と考えるのが非常に面白かった。

先行プレイ会では透明化とナイフを組み合わせた暗殺スタイルが流行していたので、参考にしてみては?

また、本作をプレイしてみて、結構な広さのマップの中にあるもの全てが破壊可能というのもかなりワクワクできるポイントだった。「ここの建物を壊したらショートカットできるかも?」というようなプレイヤーの思い付きをそのまま試せるのが面白く、加えて破壊した建物などは消滅するわけではなく瓦礫として残るので、二階の床を爆破し、瓦礫を伝って登るといったプレイも可能だ。破壊後に瓦礫もきっちり活用できるのはなかなか新鮮なプレイフィールが楽しめた。

瓦礫を使って足止めされたシーン。壊して通るだけでなく、「壊して足止め」は斬新に感じた。

破壊活動がここまで自由かつ楽しいので、どんどん爆弾を使いたくなるところ。それもあってか、「THE FINALS」では手榴弾や粘着爆弾などは時間回復制となっており、残数を気にせずポンポン使えるのも好印象だった。意外とクールタイムも短いので、βテストなどでぜひ、(仲間の迷惑にならない範囲で)破壊の限りを尽くしてみてほしい。

「THE FINALS」的ビフォー&アフター。風通しがかなり良くなった。

筆者も金庫を運び終えた後、通ってきた階段を爆破して通路を断ってみた。これでなかなか時間が稼げたのが、これに対して相手チームも屋根上にジップラインを引き、天井から侵入してきた。こういったリアルタイムに変化していく地形を巡った攻防も本作ならではだろう。

階段があったところを跡形もなく破壊。隣の家にも穴が開いてしまったが、問題なし。

と、ここまで語ってきた「THE FINALS」だが、3月9日よりβテストが開始となる。自分はもちろんのこと、ほかの人のプレイによっても環境が変化していくので、同じマップ、同じビルドでもプレイフィールが大きく変化するので、毎回新鮮な気持ちで遊べた。建物や瓦礫の使い方を工夫すれば、FPSが得意ではない筆者でも十分楽しめたので、普段このジャンルを遊ばない人にもオススメ。2時間の体験会では遊びきれないほど、研究の余地があるゲームだと思うので、気になった人はぜひプレイしてみてほしい。

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