キングダムハーツ χ［chi］ KH風量産型ソーシャルゲーム

■はじめに
まずこのゲームを簡潔に表現すると、キングダムハーツの素材を用いたよくあるソーシャルゲームというほか無い。
ゲームシステム面を見ても特筆すべき目新しさは皆無であり、カードを揃えてデッキを強化して成果を競うというだけの、既視感タップリのもの。

■ゲームの問題点
・レイドボス
このゲームのメインにして唯一のコンテンツ。
でかいボスを鍵で殴ってLUXとかいうよくわからんポイントを稼いで個人・チームのランキングを競う。
これまた既視感アリアリの量産型で、湧く時間になったらポチッとクリックしてライフゲージを削るだけ。
BPというポイントを消費して攻撃するのだが、有料の回復アイテム以外では時間経過で回復を待つしかないので、厚めの札束を用意してライバルに競り勝とう。

・ランキング
レイドボスに与えたダメージをもとに算出されるLUXの一週間の合計で競う。
個人1000位まではSR（上から二番目）等級のカードが報酬として得られるのだが、
問題は熱心にランキングを争うほどアクティブなプレイヤーが1000人も居ないことである。
つまりテキトーにプレイしているだけで毎週SRが手に入り、九週間もすればデッキはSR一色になる。
強くなったと錯覚するかもしれないが、それは周りも同じ事なので結局何も変わっていないに等しい。

・ガチャ
一回300円のガチャでSRを引く確率は4.8％（公式に明示されている）であり、最高等級のSR+は0.2％である。
つまり、SRがばら撒かれている現状ガシャの99.8％がハズレ同然。SRを当たりに含めても95％がゴミ。
ごく平凡なSRデッキから上に行きたければ、厚めの札束を用意して頑張ろう。

・等級の崩壊
上記した通りばら撒きによってSRが底辺になっているので、それ未満の等級R+、R、N+、Nのカードの価値が極めて低い、無い。
この調子だとSR+より上の等級が実装される未来しか見えないのだが、厚めの札束を用意して頑張って欲しい。

■まとめ
キングダムハーツという知名度抜群の高級素材を手にしながら、調理を誤って失敗した好例と言える。
強いて向いている人種を挙げるなら、KHやディズニーが大好きで時間とお金が有り余っている人向け。