ウィローズ同社の同ジャンルとのすみ分けはされているが、運営の姿勢に問題あり

課金・正式サービスが始まって間もないので、以下、料金以外の評価を行なう。
また、同社が運営する同ジャンルのゲーム「ラテール」との比較も行なう。

システム面

同社が運営するラテールと違って、かなり初心者向けのシステムであると感じた。

例えば、ラテールでは装備を強化・エンチャントした際に「失敗」するとその装備が「消えて無くなる」が、ウィローズでは残りの強化可能回数が減るだけで装備が消失することはない。
これによりラテールでは【強化・エンチャの失敗 ⇒装備の消失 ⇒引退フラグ】という図式が発生することもあったが、それがないのが強みである。

また、オープンβ当初からギルドシステム（ゲーム内では「一門システム」と呼称）が実装されているなど、システム面ではある程度成熟している。

ミニクエという「アクション性の高いクエスト」も存在し、また、一般フィールドでの移動や狩りでも「2段ジャンプ」や「高ジャンプ」などといった多彩なアクションを組み合わせることでゲームの進行を有利に進めることができる。
この「アクション性の高さ」において、ラテールとの違いが感じられる。
（ラテールではスキルを回してゴリ押しするだけで敵を狩ることができるため、必ずしもアクション性が高いとは言えない。）

英雄・妖怪変化といったシステムもあり、特定のキャラに変身することで敵との戦いを優位に進めるというシステムも存在するが、当方はこれを利用したことはなく、通常キャラでも充分にゲームを進めることができる。

システム上の問題点と言えば、「敵との適正レベル差が離れるとアイテムドロップ率が悪くなる」という点が挙げられる。
これにより極端なレベリングをすると返って損をするため、一部の人は既に休止状態に入っている。

また、初心者向けであるが反面、簡単に現状のレベル上げの限界（Lv45 程度）に到達することが可能であり、他の MMORPG を体験したことがある人には物足りないかもしれない。
…が、あくまでも現状であり、新マップ公開や新しい敵キャラの公開など、今後の展開次第である。

グラフィック面

敵キャラやNPCの一部に、鼻水を垂らしていたり品格がない者（下品、とか、見るに耐えないとまでは言えないが）が存在し、ガキ臭が漂っているのが残念である。
それがこのゲームの味であるとも言えなくはないが。

サウンド面

中華風の世界観に合わせた「いかにも中国」といった BGM である。特筆するものはない。

イベント・運営管理面

2011年の 1月20日に正式サービスが始まった。同社が正式サービスと言う場合、課金サービスの始まりである。
が、現状課金アイテムに大きな魅力があるわけでない。

また「1月20日までに Lv40 に到達すれば、課金ショップで使えるポイントがもらえる」というイベントがあり、これを目指して多くの人が正式サービス開始前に Lv40 に到達していたが、正式サービス開始と同時に新マップ解放等のゲームシステム上のアップデートがなかったことから、多くの人が不満を感じている。

現在、不具合に対する運営の対応に厳しい酷評が噴出している。

事件の発端となったのは、転職時に使用武器を選ぶ際に「火力が得られる」武器と「味方の支援を行なう」武器の説明が、実際とは逆になっていたことである。
本ゲームでは支援職は空気に等しく、これを間違って選んでしまった人はキャラの存在自体が台無しになってしまう。

対応がしっかりしている運営ならば、上記に対して個別対応等の措置をとるであろうが、この運営の対応は「英雄変化アイテム5個配布」だけであった。
前述のように、英雄変化システムに必要性は感じられないため、ゴミが送られてきたも同然である。

ゲームポット社は、ラテールを運営することから「学ぶ物・得る物」がなかったのだろうか？
（ラテールのときは 1次転職実装時の不具合対応がしっかりしていたため、当時は「神運営」とまで呼ばれていたが。）

今後の対応次第では、他のゲームの運営以下の評価に失墜しかねない。