天地大乱、日本独自オリジナルストーリーを公開

ワイエヌケージャパンは、「天地大乱」について、日本独自オリジナルストーリーを公開した。

「天地大乱」 知られざる日本独自 オリジナルストーリー

序章

――風が、吹いている。それは戦乱の風、死をもたらす風だ。

少年が、荒野をゆく。身にまとうのは、薄汚れた外套。
蓬髪を風になびかせつつ、一歩一歩、大地を確かめるように前へと進む。

少年の瞳に映るには、累々たる屍の山。人のものがあれば、明らかな人外のものもあった。
つい最近、この荒野で激しい戦があったのだ。どんな戦か、少年は知らなかった。乱世だった。
この程度の小競り合いは、どこにでも転がっている。
それにいちいち名前などつけていてはきりがない。

少年は足を止め、骸を漁り始めた。慣れた手つきで、骸の手や体から物品を剥ぎ取ってゆく。剣。
やや小振りだが、少年の手には頃合だ。鎧。
なめし皮を繋ぎ合わせたそれは、軽くて体によく馴染む。
いくばくかの金銭。血に汚れていない干し肉。破れていない水袋。
戦乱の世とはいえ、やはり必要不可欠のものだ。
いずれも、死人には不要の代物だった。だから少年は、それらを己の物とした。
用は済んだとばかりに、少年は旅を再開する。

数歩もゆかぬうちに、背後からの声に呼び止められた。
男女合わせて六人の徒党だ。骸の塚の陰に潜み、少年の様子を窺っていたらしい。
いずれも、目だけがギラギラと異様な光を放っている。いわゆる戦場漁り、“腐肉喰らい"と蔑まれる連中だった。
害意に満ちているのは、一目でわかる。同じ戦場漁りである少年から、上前をはねようとしているのだろう。
ついでに少年の命も、面白半分に奪うに違いない。
そんな連中だ。

勝負は、一瞬でついた。先ほど手にしたばかりの剣が、四人の喉笛を引き裂き、五人目の胸板に深く埋まった。
戦場漁りたちは、己の身になにが起こったかも理解せずに事切れた。少年は、戦場漁りなどではなかった。
まだまだ荒削りながらも、“武"を体得した人間だったのだ。その剣運びは、まるで飛燕のようだった。

生き残りが、ひとり。少年と同じ年頃の娘だ。燃えるような赤毛と、左目を覆う粗末な眼帯が印象的だった。

「・・・・・・殺さないの?」淡々と、少女が問う。

天地大乱サービス終了

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