当時の最強装備も入手し易く…!?「タワー オブ アイオン」クラシック初の大型アップデート「Episode1.5」の魅力をプロデューサーに聞く

スペシャル

エヌシージャパンがサービスを提供するMMORPG「タワー オブ アイオン」のクラシックサービス。11月10日に実施された大型アップデート「Episode1.5 龍族の侵攻」について、本作のプロデューサーを務める坂本康弘氏にインタビューを実施した。

7月14日にサービスの提供が開始された「タワー オブ アイオン」のクラシックサービス。10年以上の長い歴史を持つ「タワー オブ アイオン」のサービス開始初期が再現されており、思い出のインスタンスダンジョンやボスモンスターなどが当時のままの姿で登場する。

そして、そんなクラシックサービスにとっては初となる大型アップデート「Episode1.5 龍族の侵攻」が11月10日にいよいよ実装された。「暗黒のポエタ」を含む新ダンジョンや、PvPvE型コンテンツ「激戦地ドレドギオン」の実装、多大な労力と引き換えに強力なユニークグレード装備が手に入る「レベル50ディーヴァニオン」の追加など、キャラクターを育成する楽しさが存分に味わえるアップデートだ。

ここでは、実装直後の本アップデートについて、「タワー オブ アイオン」のプロデューサーを務める坂本康弘氏へインタビュー。クラシックサービスの手応えから、大型アップデートで実装されるコンテンツの魅力、既存のライブサービスとの違いまでを聞いた。

「タワー オブ アイオン」プロデューサー・坂本康弘氏。

――7月14日にリリースされた「タワー オブ アイオン」のクラシックサービスですが、ここまで運営をしてきての手応えはいかがでしょうか?

坂本康弘氏(以下、坂本氏):7月サービス当初の賑わいは本当に想定以上の反響で、正直戸惑いすら覚えました。特に人気ゲーム実況者の方の予想外の支援もいただき、いままで「タワー オブ アイオン」に触れたことがないような若い世代の方にも多数触れていただき、新しい風を感じずにはいられませんでした。

しかしながら12年前のゲームシステムや難易度を忠実に再現していることは、ある意味諸刃の剣ともなっていると感じています。当時の不自由さや不便さなどを楽しめる、昔ながらのプレイスタイルを持っている方には好評なのですが、リメイク作品なんだからもっと快適に楽しくプレイできるよう調整すべきなどのご批判を頂くことが多いのも事実です。手応えといったものは正直まだなく、今後どういった方向性でサービスを行っていくべきか日々悩みながら、模索している状況です。

ただ唯一言えることは、大多数のプレイヤーが思い描くクラシックサービスの姿を私たちも追い求めていくべきということだけです。ですので、プレイヤーの皆様からの厳しいご意見も私たちの財産として、より良いサービスを目指していきたいと気を引き締めなおしています。

――クラシックサービスではどのような方がプレイしていますか? 今から新規・復帰しても楽しめますか?

坂本氏:私たちのサービス当初に発信していたメッセージが「思い出が現実になる」「あの頃の『アイオン』が帰ってきた」といった、かつてのプレイヤーに向けたメッセージだったこともあり、12年前にプレイ経験のある方が復帰している方が多いです。

ただ、10年以上という時間経過があるため、当時30~40代だったプレイヤーは現在40~50代ともなり、「あの頃の体力や気力ではゲームに向き合えないよ」、といったコメントもいくつか目にしました。

そういった状況の中、かつての熱狂や興奮を記憶しているプレイヤーの方が様々な情報発信を行っていただいた結果、若いプレイヤーの方たちにも多数参加いただける状況を作り出すことができました。特にサービス直後は、人気ゲーム実況者の方からの予想外の支援により、今の世代にも「タワー オブ アイオン」の魅力や面白さが十分に伝わったのではないかと思います。

一方で、現在のオンラインゲームで主流となっている「無料ゲームサービス」ではないので、少し敷居が高いこともまた事実です。今回そういった状況も踏まえ、新規&復帰プレイヤーの方に2週間のお試し期間を特別提供していたり、新規プレイヤーの方にはレベル上昇にあわせて盛りだくさんの支援アイテムが貰えるイベントや、初心者ディーヴァパス、毎日無料で貰える記念ボックス、実践的なプレイガイド、気の合う仲間を見つけて支援するレギオン入会イベントなど、手厚い支援環境を提供しております。

もちろんゲームに合う、合わないといった問題はありますが、やり込みがいのあるゲームをお探しでしたら、是非、この機会に触れていただくことをおすすめします。もしかしたら人生を変える出会いとなる可能性を秘めたタイトルかもしれません。

――11月10日にはクラシックサービスでは初となる大型アップデート「Episode1.5 龍族の侵攻」が実施されました。こちらの概要や見どころを教えてください。

坂本氏:インスタンスダンジョン「暗黒のポエタ」実装に伴う、「タハバタ武器」、「アヌハルト防具」の追加。その他「LV50 ディーヴァニオンクエスト」実装に伴う、「ミラジェントおよびフェンリル装備」の追加が特に大きな要素です。装備のさらなる強化を目指しつつ、共闘型インスタンスダンジョン「激戦地ドレドギオン」で天族vs魔族vs龍族の三つ巴の戦いが楽しめるのが本アップデートのメイン要素となっています。

見どころとしては、装備強化の高みを目指すためのアップデート要素が豊富に詰まっているのがポイントです。戦う相手や場面に応じた新装備を手に入れ、強化することでキャラクターのビルドアップを行っていくやりがいに尽きると思います。ある意味ロールプレイングゲームの王道とも言える、今まで勝てなかった敵に勝てるようなることを体感できるところが大きなポイントです。

「暗黒のポエタ」
「激戦地ドレドギオン」

――こちらは2009年10月にリリースされたアップデートですが、当時から変わっている点などはありますか?

坂本氏:かつての1.5アップデートに実装されていた「宝物庫」以外のコンテンツに大きな差はありません。ただ、ソロ用インスタンスダンジョン「悪夢」の追加や、「暗黒のポエタ」でタハバタ討伐時に獲得できる「タハバタ武器」をドロップ以外でも入手できるようにした「タハバタの証」システムなどが新たに実装されています。

――それではコンテンツの詳細を伺っていきます。新規インスタンスダンジョンとしては「暗黒のポエタ」「激戦地ドレドギオン」「悪夢」が追加されました。それぞれの概要や見どころを教えてください。

坂本氏:「暗黒のポエタ」は1.5アップデート最大の目的地となるインスタンスダンジョンです。ざっくりしたストーリーとしては、未来のポエタ(アトレイアの一部フィールド)が龍族に襲われて壊滅しそうだからプレイヤーが未来に行って助けてほしいという話です。

ダンジョンの仕様などは当時のままで、ダンジョン内の行動や残り時間で最終ランクが判定され、その判定に応じたラスボスが登場するという流れです。今回のアップデートで追加された最強クラス装備である「アヌハルト防具」と「タハバタ武器」を手に入れることが、このダンジョンに行く目的となるでしょう。

「激戦地ドレドギオン」は天族、魔族、龍族と三つ巴で戦う戦場型ダンジョンというのが特徴です。最深部にいる艦長を倒すことが攻略目的ですが、道中さまざまな場所で敵対種族との遭遇戦も発生することから、これぞ「アイオン」というべき対人戦が楽しめる場所となっています。最終的には種族ごとに勝ち負けが判定され、勝者はより多くのアビスポイントを得られるというのが特徴です。

「悪夢」は以前のライブ2.0環境で実装されたものですが、クラシック1.5環境では先行導入されています。ストーリーは炎の神殿のボス「クロメデ」の忌まわしい過去を追想する内容で、プレイヤー自身がクロメデに変身してダンジョンを攻略します。ソロ専用で、かつレベルが37~44までという制限はありますが、中盤のレベリングで非常に重宝するでしょう。

――「タハバタ武器」シリーズは、「暗黒のポエタ」をSランクで攻略し、その上で出現するタハバタから低確率で入手できるというもので、取得難易度が非常に高い装備でした。今回も入手条件などは同じでしょうか?

坂本氏:タハバタの凶悪な強さは当時のままですが、タハバタやカリンティが登場するS~Aランクの判定条件がかなり緩和されました。その点では以前よりも遭遇できる確率はUPしていることは間違いないです。

また、韓国ではクラシック1.7環境で実装された「タハバタの証システム」が日本の1.5環境で先行追加されました。タハバタの証は、タハバタ討伐1回につき必ず1個を入手でき、7個で「精錬されたタハバタの箱」の製作が可能になっています。

ここで運よくクリティカルが発生すると「タハバタ武器選択箱」を獲得することができます。自分のクラスに合うタハバタ武器を入手できる機会も増えたため、取得難易度はかなり緩和されたと言えるのではないでしょうか。

タハバタ武器/アヌハルト防具

――本来であればEpisode1.5で追加される「スティールクロウ号」や「ノフサナ訓練所」などは既に先行実装されており、また今回のアップデートで追加される「悪夢」はEpisode2.0で追加されるコンテンツです。これらの実装時期をずらした意図はどのようなところにあったのでしょうか?

坂本氏:「スティールクロウ号」や「ノフサナ訓練所」などが前バージョンで入っていた理由は、各レベル帯で行ける場所、様々な角度で楽しめる場所、そして取得できる装備バリエーションを増やしたかったというのが一番の目的です。その点において今回の「悪夢」もちょうどレベリングがキツくなってくるレベル帯なので、ここをいかに楽しく、かつ効果的にビルドアップできるかが課題となってます。

パーティ型IDが多い現状に対して、新たなソロIDを追加する目的、そして「アイオン」のバックストーリーを楽しみながら新装備ドロップを狙い、効率的にレベリングできる場所として「悪夢」は最適な場所と判断し、1.5アップデートで実装することになりました。

――Episode1.5では、プレイヤーの方には色々な意味で思い出深い「レベル50ディーヴァニオンクエスト」も実装されました。こちらの概要や報酬として手に入る装備について教えてください。

坂本氏:「レベル50ディーヴァニオンクエスト」は、1.5環境での最高クラス性能を持つ「LV50ディーヴァニオン装備」を獲得するためのクエストです。端的に言えば、防具5種と武器1種を獲得するために、計6種ある連続クエストをクリアする必要があります。

「LV50ディーヴァニオン装備」は、天族は「ミラジェント」シリーズ、魔族は「フェンリル」シリーズという最高クラス性能を誇る装備で、防具は高い防御力に加えHPやMPが大幅に上昇するオプション効果が特徴です。武器もHPやMPの大幅UP効果と最高クラスの攻撃速度オプションまで付加されており、まさに現環境の最強装備の一角ともいえる性能です。

ゲーム内でひたすら努力したものだけが入手できる至高装備の象徴ともいえるもので、入手するまでの過程にひたすら打ち込み、最後に手に入れたときの感動と喜び、そして最上の達成感が味わえる。そんな装備だと思います。

――非常に難易度の高いクエストとして有名ですが、ライブサービスではEpisode 2.1で難度の緩和が行われています。今回実装される「レベル50ディーヴァニオンクエスト」は調整などが行われているのか、それとも敢えて当時の難易度そのままなのか、どちらでしょうか?

坂本氏:破格ともいえる性能の報酬を入手するためのクエストですから、その点で難度の劇的な調整は行っていません。成し遂げたときの達成感を得るためには、それに見合う苦労も必要だと考えています。

ただ、かつてプレイヤーを苦しめた「熱い魔力の心臓」製作では、以前と比べ「龍族の煮えたぎる血痕」の必要数が125個から100個に緩和されていたりします。「それだけでは辛さが変わらない!」、というプレイヤーさんも多いと考え、日本独自イベントとして11月17日から50日の間、「煮えたぎる龍族の血痕」をレベル50キャラクターに毎日プレゼントする支援策も実施させていただきます。当時の雰囲気を再現しつつ、明らかに足りない部分は補完していくスタイルでサポートしていきたいと考えています。

LV50ディーヴァニオン装備(ミラジェント/フェンリルシリーズ)

――その他、Episode1.5で押さえておきたいアップデートなどがあれば教えてください。

坂本氏:やはり最初に抑えておくべきなのは先ほども紹介した「LV50ディーヴァニオンクエスト」を通じた最強クラス装備の獲得ですね。こちらは最優先に取り組むべきクエストと思います。それ以外では上級スティグマ3枠目が解放されたので、こちらもクエストを最優先でクリアして強力なスキルを追加することで、さらに戦闘バリエーションを増やすことができます。

――クラシックサービスでは独自のシステムとして「ディーヴァパス」が存在しますが、こちらにアップデートはありますか?

坂本氏:今回の1.5環境から、従来の「ディーヴァパス」に加えて「初心者ディーヴァパス」が実装されました。「初心者ディーヴァパス」はレベル10以下のキャラクターのみが対象となるパスで、レベル10以下のキャラクターであれば「従来の基本パス」と「初心者ディーヴァパス」両方の報酬が得られるようになります。

報酬獲得条件は従来の基本パスと同じで、専用ミッションで経験値を溜めてレベルアップすると、レベル報酬が都度得られるという流れになっています。初心者ディーヴァパスはプレミアム解除費用も低コストなので、現役プレイヤーに少しでも早く追いつきたいという方にもおすすめのシステムです。

――Episode1.5の実装にあわせて実施されているキャンペーンやイベントなどがあれば教えてください。

坂本氏:先ほど少しお伝えした「煮えたぎる龍族の血痕」デイリープレゼントや、アップデート記念プレゼント(タハバタの爪や翼)、レギオン支援イベントに加え、新規&復帰プレイヤー向け支援イベントの数々など、盛りだくさんの内容が実施・予定されています。

また現在エヌシージャパン20周年を記念した 記念イベントと記念プレゼントも潤沢に提供されており、質・量ともに過去最大級のイベントとキャンペーンが実施中です。また11月17日からは、さらにプレイ環境がUPするイベントも開催予定ですので、過去最大級の楽しさが体感できると思われます。ご興味がある方は、是非、この機会に「アイオン クラシックサービス」に触れてください。

――最後にプレイヤーの方へメッセージをお願いします。

坂本氏:今回のアップデートは最上の装備を入手していきビルドアップを図ることがメインテーマなので、仲間との助け合いは必須になると思います。同族との協力やレギオンの仲間との協力、これらの要素がないとダンジョン内の強敵や相手種族に打ち勝つことは容易ではありません。現在開催中のレギオン支援イベント「JOIN THE LEGION」でのサポートを最大限に活かし、気の合う仲間との繋がりを強化し、仲間とともに切磋琢磨をしながら遊んでもらえると嬉しいです。

今回のアップデートでは、以前の1.5環境で実装されていた「宝物庫」が実装されていませんが、次回の1.7アップデートでの実装を予定しています。次回アップデートも早期に実装できるよう引き続き努力してまいりますが、まずは1.5アップデート環境を存分にお楽しみいただければと思います。

――ありがとうございました。

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