ガンダムシリーズの世界観とFPSが見事に融合!「ガンダムエボリューション」クローズドβテストレポート

ガンダムシリーズの世界観とFPSが見事に融合!「ガンダムエボリューション」クローズドβテストレポート

2021年08月11日 12:30

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バンダイナムコオンラインは、2021年8月8日~9日にかけてPC版「ガンダムエボリューション」のクローズドβテストを実施した。ここでは、その内容をレポートしていく。

6vs6で行われる、基本無料のオンライン対戦型シューター

2022年に、基本プレイ無料のアイテム課金制のゲームとして世界複数地域でサービス開始予定のFPS「ガンダムエボリューション」。「機動戦士ガンダム」シリーズを題材とした、6対6のチーム対戦系FPSで、「ガンダム」ゲームでありながら本格派FPSのテイストが強く盛り込まれているのが特徴のタイトルなっている。

「ガンダム」ゲームにおけるFPSタイプのゲームは、あくまでもパイロットが見るコクピット視点からのものが主流だったが、本作ではパイロットではなくMSのメインカメラをそのまま視点としたような画面となっており、一般的なFPSに近い画面表示方式が採用されている。

本作では視点はFPSで固定となっており、オプションでTPS視点に切り替えるといったことは現状ではできない仕様となっていた。

今回のベータテストでプレイできたのは「チュートリアル」と「カジュアルマッチ」の2種類。「カジュアルマッチ」では、まずプレイヤーは6vs6の2チームに分かれ、自分の使用するMSを選択。その後、ランダムで選ばれる敵エリアの制圧や目標の破壊などのルールに基づいた勝利目標の達成を目指すというのが、ゲームの基本的な流れだ。

チーム内では同じMSを同時出撃させることができない。使いたいMSが決まっている場合は、真っ先に決定しよう。
チュートリアルでは、基本的なMSの操作をプレイしながら確認できる。今回プレイできたのはPC版のみだが、チュートリアルの表示も含め、ゲームパッドでの操作にもきちんと対応していた。

対戦中の主な攻撃手段となるのが、ガンダムならビーム・ライフル、ザクならばザク・マシンガンといったように、それぞれのMSごとに設定されたメイン武器だ。

FPSでは、死んだ味方や倒した敵の武器を拾って現在所持しているものと交換できる……という仕様のタイトルも多いが、本作では武器とMSが完全に紐付いた関係となっており、MSに初期から設定された武器以外を使うことはできない(これができると、ザクやガンタンクがガンダムのビーム・ライフルを拾って使う……といった光景が発生しかねないので、極めて妥当なところだろう)。

このメイン武器のエイムの速さと精度が、アクション部分の中で非常に重要な位置づけを占めるのも他のFPSゲームと同様。FPSでは、頭部に銃弾を当てるとダメージが大幅に上がるヘッドショットの仕様がよく存在するが、本作でもその仕様は「クリティカルショット」として踏襲されている。

一方、「ガンダム」の世界観がベースになっていることで、ビーム兵器の武装の割合が高いのが特徴的な要素となっている。同じビーム・ライフルタイプの武器でも、ガンダムのビーム・ライフルはスコープでの覗き込み(いわゆるエイム撃ち)ができるのに対し、ターンエーガンダムのビーム・ライフルはチャージ撃ちが可能だったり、ジムのビーム・スプレーガンはシールドを構えながら使用できたり、はっきりと性能の差別化が図られているので、MSによって戦いやすさや操作感がかなり変わってくる。

加えて、「ガンダム」シリーズらしい要素となっているのがブーストゲージを使ったアクション。ブーストゲージのアクションにはおおまかに「ブーストダッシュ」「ブーストステップ」の2種類が存在する。「ブーストダッシュ」はマップを高速で長距離移動するためのアクションで、どちらかといえば非戦闘中に主に使う操作となる。FPSにおけるスプリント(ダッシュ)を想像してもらえればイメージしやすいだろう。

一方の「ブーストステップ」は、短距離を高速で移動する動きで、ブーストダッシュよりも硬直が少なく、主に近距離戦闘で使用することになるアクションだ。攻撃の回避から敵との距離調節など使いみちは広いが、ブーストステップはMSごとに連続使用回数の上限が設けられており(最小は1、最大で3)、再使用にはブーストゲージの回復を待つ必要がある。ブーストダッシュとブーストステップは共通のブーストゲージを使用するため、ブーストゲージの使い所を考えながら立ち回るのが重要になってくる。

空中からホバリングでゆっくりと降下することも可能。こちらもブーストゲージを消費する。
敵や目的地にピンを指してチームに指示を出したり、簡易チャットでの意思疎通もとれるようになっている。

それぞれのMSには、異なる「スキル」が3つまで設定されており、戦闘中に使用できる。スキルは、グレネードなどの爆発物から、耐久を回復するリペア機能、飛行形態への変形、シールドにジャンプ攻撃など多岐に渡る。スキルは使用回数の制限はないので惜しまず使っていけるのだが、一度使用するとスキルごとに設定されたクールタイムが挟まり、連続での使用はできないようになっている。

さらにそれぞれのMSは、敵へのダメージや撃破、時間経過など戦闘中の様々な行動に応じてたまっていくゲージが最大になると発動できる「Gマニューバ」という必殺技を所持している。

ガンダムなら一定時間後に一定範囲に爆発ダメージを与える「スーパー・ナパーム」、サザビーなら一定範囲内の敵に自動ダメージを与える「ファンネル」、ガンダム・バルバトスなら一定時間攻撃速度を大幅に早める「阿頼耶識システム」など、様々なバリエーションが存在する。

Gマニューバの使い勝手はMSごとに結構差があり、とくに強力だと感じたのが一定範囲内の敵にダメージを与えながら前進する∀ガンダムの「月光蝶」と、射撃をガードするバリアを展開しながら周囲の味方を強化するドムトルーパーの「スクリーミングニンバス」。

この2つは敵からの注目度も高く、効果の持続時間も長めなので、とくにエリアの奪い合いにおいて威力を発揮してくれた。ただ、Gマニューバは強力ではあるものの、適当に使うと無駄撃ちで終わってしまうことも少なくない。使い所をしっかりと考える必要があるアクションだと感じた。

なお今回のクローズドβでは、それぞれが作戦目標となるオブジェクトを破壊・防衛する「デストラクション」、攻守に分かれて目標エリアを制圧しあう「ポイントキャプチャー」、フィールドに存在する3つのエリアを奪い合い、最終的な占有率の高い側が勝利となる「ドミネーション」の3つのルールが用意されており、いずれかがランダムで選ばれる形となっていた。

プレイアブルMSは全部で12機体。それぞれが強い個性を持つ

今回のクローズドβで使用可能だったMSは、ペイルライダー、ガンダム(RX-78)、ザクII【射撃装備】、ガンダム・バルバトス、サザビー、メタス、ジム・スナイパーII、アッシマー、ドムトルーパー、∀ガンダム、ガンタンク、ジムの全12機体。

本作では、ガンダムゲームに多いコスト方式を採用しておらず、基本的にすべてのMSが同ランクの強さとしてバランスが取られているため、ジムやガンタンクでサザビーや∀ガンダム相手に互角以上に戦えるのが面白いところ。一方で、MSのサイズ比はしっかり再現されており、機体サイズが大きく攻撃に当たりやすいサザビーなどは耐久が高めに設定されている。さらにMSごとのステップ回数の差なども関わってくるため、多くの部分で性能の差別化が図られている。

主役やライバル、量産機を問わず、様々な「ガンダム」シリーズのMSが参戦しており、かなり意外性のあるラインナップといえる。

今回のβテストでは一通りの機体を操作してみたが、特に筆者のお気に入りとなったのがガンタンク。オプションの設定をみる限り、少なくともPC版にはエイムアシストの機能が搭載されていないと思われるのだが、ガンタンクのメイン武器であるボップ・ミサイルには、レンジ内におさめている敵を自動で狙ってくれる性質があり、ざっくりとした狙いでもダメージをしっかりと稼げる。機動力は低いため、ジム・スナイパーIIに狙われると脆いものの、耐久値が高く、スキルでタックルが使用可能なため、ある程度なら近距離戦もこなせる。エイムが得意ではないFPS初心者にとっては、かなりありがたい機体になりそうだ。

Gマニューバは分離してコア・ファイターを射出し、敵に近づいて自爆するというユニークなアクション。
原作を知っているとちょっと心が痛むのがネック。

ある程度のFPS経験があるなら、ペイルライダーも癖がなく扱いやすい。メイン武装であるブルパップ・マシンガンは、主に中距離で威力を発揮するフルオート式の射撃武器となっており、いわゆるアサルトライフルに近い感覚で使用できる。FPSでフルオートタイプの銃を使っていたというプレイヤーには、とくにオススメできる。

他のスキルも、投擲して着弾地点に範囲ダメージを与えるハンド・グレネード、範囲内の敵の移動速度を低下させるEMPグレネードという、使い所が分かりやすいオーソドックスなラインナップが揃っており、FPS経験者ならすぐ思い通りに操作できるようになるはずだ。

Gマニューバの「HADES」も、一定時間、移動速度と攻撃力を上昇させるという、純粋な立ち回りを強化する性能なので、腕に自信があるプレイヤーなら性能をより引き出せる機体となっている。

味方の回復エリアを設置できるリペアポッドも非常に優秀。攻撃とサポート性能のバランスにも優れている。

一方、とくにクセが強いのがガンダム・バルバトス。すでに何度か言及している通り、近接戦に特化したタイプで、射撃武器を一切搭載していないという潔いMSとなっている。敵に近づかなければ一切の攻撃を行えないので、使いこなすのはかなり難しいが、スキルの「ブーストジャンプ」は、正面に向かって大きく飛び上がる大ジャンプが可能で、そこから範囲内の敵をスタンさせる「メイス叩きつけ」につなげることもでき、3次元的空間を使ったトリッキーなアクションは動かしていて爽快感がある。

射撃攻撃を防ぐシールドを無視して攻撃できたり、他の機体にない強みをもっている。
ビーム・ライフル、ハンパー・ハンマー、シールドといったスキルを揃えるガンダム。
様々な状況に対応可能な汎用性の高さがウリだ。
メタスはリペアケーブルを接続して、チームの味方1人を回復可能。
ケーブル接続中も移動や攻撃は自由に行える。変形して敵から逃げることもできる。
ジム・スナイパーIIは、遠距離での狙撃を得意とする機体。頭部を撃ち抜けば、敵を一撃で倒すこともできる。

カジュアルに楽しめる、新しい「ガンダム」ゲーム

「本格FPS」として銘打たれた、新機軸のガンダムゲームとなる本作。筆者がもっとも気がかかりだったのは、FPSでは自分の乗るMSが見えないという点だったのだが、ビーム・ライフルなどの武器のSEやエフェクトが、アニメ的な「ガンダム」の世界観をうまく再現できており、当初の予想以上に「ガンダム」ゲームっぽい印象を受けた。また、それぞれのMSは、見た目以上に操作面でしっかり差別化されているため、MSごとの操作性の違いを、従来の「ガンダム」ゲーム以上に感じられる。

また本作の変わった点として、「しゃがみのアクションがない」「汎用的な近接攻撃が存在しない」という部分も挙げられる。ガンダム・バルバトスを除き、近接用の攻撃は基本的にスキル扱いとなっており、一度使うとしばらくクールタイムが挟まるため、気楽には使用できない。それぞれの体力も比較的高めに設定されているので、近距離で撃ち合ってもなかなか勝負がつかないといった状況もしばしば発生する。「ガンダム」ゲームなら、ビーム・サーベル等での切り合いも欲しい……といった思いもあるものの、他のFPSにはない独特な立ち回りには一風変わった面白さがあった。

オプションの設定がかなり充実しているのも個人的に嬉しいポイント。解像度やフレームレート、エイムの感度はもちろんのこと、レティクルの形まで設定可能。操作のオプションは各MSごとに設定可能なことで、近距離で戦うガンダム・バルバトスなどの機体は感度を高めに、ジム・スナイパーIIなどの精密なエイム操作が要求される機体は感度を低めにするなど、それぞれのMSで求められる立ち回りに応じて異なる操作設定が可能になっていた。

フレームレート(最大120)や、視野角も設定可能。マウス・ゲームパッドともに、すべての操作が再設定可能だ。

またFPSに近い操作性を採用したことで、ゲームの操作に馴染むまでの時間が劇的に下がったのも印象的な点。可変機や近接用のMSは少し難しいものの、ある程度FPSをプレイした経験があるなら、おそらく2、3回もプレイすればほぼ思い通りにMSを操縦できるようになるだろう。これは今までの「ガンダム」ゲームではあまりなかった経験で、非常に新鮮だった。もちろん操作には、格闘ゲームのような複雑さはないし、ルールもシンプルで分かりやすいので、様々な「ガンダム」のオンラインゲームの中でも楽しめるようになるまでのハードルが低いタイトルだと感じた。

ただ、1戦あたりの対戦時間が比較的長いこともあり、攻守交代の切り替わりのタイミングに途中抜けのプレイヤーが発生しやすく、代わりのプレイヤーもなかなか補充されないため、後半のラウンドが一方的な展開になりやすい……といった問題も見られた。このあたりは、正式サービス開始時に改善を期待したいところだ。

エイミングが苦手でも、リペアや盾をもって囮になることでチームの勝利にしっかりと貢献できるようになっているので、FPS初心者も安心。
今回はまだ実際に試すことができなかったものの、フレンドとチームを組んで出撃できる機能の存在も確認できた。

しかし、動作の安定性やグラフィックの表現など、多くの要素がすでに製品レベルに近いというのが筆者が受けた印象。クローズドβの現段階で、カジュアルにも本格的にも楽しめそうなオンラインガンダムゲームとして、かなりの期待が持てる仕上がりとなっていた。「ガンダムエボリューション」の正式サービス開始が、今から待ち遠しい。

(C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS

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