「ラグナロクオンライン」多数の新コンテンツ追加やオンライン大会も開催決定!2020年のロードマップを運営チームに聞く

ガンホー・オンライン・エンターテイメントがサービスを行うMMORPG「ラグナロクオンライン」。サービス開始より18年目を迎える本タイトルのロードマップについて、運営チームにインタビューを実施した。

毎年恒例となった「ラグナロクオンライン」の年末年始インタビュー。本作は2019年12月でサービス開始より18年目を迎えたタイトルだが、昨年はYggdrasillワールドの本格稼働など様々な新しい試みが行われた。そして今回、そんな「ラグナロクオンライン」の2020年について、既に発表済みのレベル上限開放や今後のロードマップについて、運営チームの中村聡伸氏、山本兼寛氏に伺った。

左から中村聡伸氏、山本兼寛氏。

ついにBaseLvが185へ!経験値稼ぎ事情はどうなる?

既に発表されている通り「ラグナロクオンライン」では、2020年1月28日の大型アップデートにて、最大BaseLvが175から185へ、最大JobLvが60から65へと拡張される(ドラムは50から55へ)。これにより全ての職業のレベルが横並びになることになる。ちなみにスーパーノービスは、しばらくの間BaseLv上限が160で止まっていたが一気に25上がることに。さらにレベル上限解放に伴い、スキル調整によって新スキルが3つ追加される。

なお、スキル調整はスーパーノービス以外にも行われる。主に3次職が中心となるのだが、3次職の一部スキルの上限が解放されるようになる。例えば「ウォーロック」の“テトラボルテックス”であれば、レベル5からレベル10に上限が解放され、レベル6以降は単体攻撃だったものが範囲攻撃へ進化。スキルによって変化する特性は異なるが、どのスキルもダメージが強化されたり特殊な効果を持つようになったりする。これによって、より個性的なキャラクターや特化したキャラクタービルドが可能になりそうだ。

スキルレベルは、スキルポイントさえあれば一気に強化することもできるので、これまで以上に取捨選択の余地が生まれてくるだろう。「今まではこのスキルを取得していたが、後回しにしよう」ということも発生しそうなので、育成の方針なども変わってくるかもしれない。

スーパーノービスのスキルツリー
スーパーノービスの新スキル テトラボルテックス

以上のように1月28日の大型アップデートは、「ラグナロクオンライン」の遊び方が広がるアップデートになりそうだ。変更された一部のスキルにはBaseLvの値でダメージ計算が行われているものもあるので、使い勝手も変わってくるだろう。BaseLv175以降の経験値テーブルはかなり険しいものになるようだが、是非ともキャラクターの次なる成長に挑戦してみてほしい。

今回のアップデートにてレベル上限が開放されるということもあり、2020年は強くなったキャラクター向けのコンテンツ実装も行われていく。1月28日のアップデートでは、BaseLv175以上で入れる新ダンジョンが追加される予定だ。マップは、グラストヘイムとノーグロードのアレンジ版となるので、懐かしいモンスターたちも登場する。

グラストヘイムアビス
ノーグロード3層

BaseLv175以降はこれらのダンジョンをメインにレベル上げを行っていくことになりそうだが、既存のマップやメモリアルダンジョンなどにも一部報酬の引き上げが行われ、主にBaseLv170以上の時にもらえる経験値が高くなる。例えば「ハートハンター軍事基地」は3億の経験値が手に入るという触れ込みで実装されたが、1月28日以降は最大10億もの経験値が獲得できるそうだ。

ちなみにBaseLv175まで到達する方法だが、現在開催中のイベントでは、全250のミッションのうち、175のミッションを達成すると、BaseLv175になれるチケットが手に入る。このイベントは1月28日以降もしばらく実施されているので、これからBaseLv185を目指したい人は、まずこちらをチェックしておくと良さそうだ。

Lv上限オーラ

1月28日のアップデートで大きな要素となるのが以上の内容だが、その先のアップデートとして2020年春には「深淵の回廊」イベントに高レベル者向けの新要素が追加される。「深淵の回廊」は2015年から行われている期間限定イベントで、低レベルプレイヤーにとっては経験値稼ぎ、高レベルプレイヤーにとっては高難度の挑戦コンテンツというものだ。

新たに追加される新要素は現在開発中で、どのようなコンテンツになるのかを聞くことはできなかったが、イメージイラストや開発中の3Dマップを見せてもらうことができた。マップは闘技場のようなイメージで、ボスモンスターや新モンスターも登場するという。攻略難易度はかなり高くなるようで、中村氏によると「期間中に1パーティーでもクリアできれば良いほう」とのこと。レベル上限解放後のキャラクターが対象となるので、開催までどこまでレベルを上げられるか、という部分を含めてのチャレンジコンテンツになりそうだ。報酬には、特別な見た目の衣装装備や実用的なアイテムなどを用意する予定だという。

Yggdrasillワールドでオンライン大会が開催決定!PvE向けの新コンテンツも!

続いて2020年のYggdrasillワールドに関するアップデート計画について山本氏が説明してくれた。2019年にアップデートが行われてきたYggdrasillワールドだが、現在テストとして運用されている攻城戦のマッチング戦について、4~5月に正式実装を予定している。

現在は消耗品などは無料で使えているが、正式実装後はプレイヤーがゲーム内で集めて消費する形に変わるという。ただしアイテムを集めることが負担になりすぎないよう、一定数までは無料で使用でき、それ以上使いたい場合のみ自分で集めるというシステムになるそうだ。また、現在ランキング上位になる意味が薄かったことを受けて、報酬面にもテコ入れが行われる。上位になればなるほど良い報酬が用意されているので、今まで以上にPvPを遊ぶ意味合いが強くなりそうだ。

テストとして実施されている「防衛」と「攻め」を分ける仕組みについては、賛否両論あるものの、正式実装後も同じ形で実施する方針であることも語られた。これは今までは一斉にスタートして砦を取る仕組みだったので、ほぼほぼ強いギルドが勝つという結果になっていたという。しかし下位のギルドがある程度勝てる要素を残すことでPvP人口の拡大を図る意図があるそうだ。もちろん、攻め勝つというのは難しいので「攻め」から勝利したギルドには、相応の報酬を用意し、どちらにもメリットがある形に落とし込まれるとのこと。

マッチング戦の正式実装後までは3~4ヶ月の期間が空いてしまうが、その期間にはオンライン大会が開催される。「ラグナロクオンライン」では、過去にも「RJC(Ragnarok Online Japan Championship)」が行われていたが、今回はWebMoneyと協賛し優勝ギルドには、賞金も用意される本格的な大会になるそうだ。

大会自体は、現在使用されているマッチング戦をそのまま使う形で、マッチング戦の順位がそのまま大会の最終結果になるので全てオンラインで完結する。開催は2月からスタート予定なので、レベル拡張後の環境にいち早く慣れる必要もあるだろう。なお、毎回スポンサーが付くかは未定だが、大会は今後も開催していく予定だという。

ここまではPvP関連の話題だが、PvEではYggdrasillワールドで開催されている「ティアマト攻城戦YE」にも、レベル上限解放に伴い難易度に“インフェルノ”が2月に追加される。BaseLv175以上向けのコンテンツで、「深淵の回廊」の新コンテンツと同じく、かなりの高難度になるという。ここでは最大300億もの経験値がもらえるのだが、クリアができなかったとしてもハードを完全クリアするより多い経験値が獲得できるそうだ。デスペナルティも無いので、経験値稼ぎにはもってこいと言えるだろう。

なお、現行のイージー~ハードに関しては難易度が大幅に下がり、人数が減った状態でクリアできるように調整される。イージーであれば2~3人でクリアも可能とのことなので、余裕があれば試してみるのも面白そうだ。

一匹一匹のモンスターがプレイヤーを瞬殺できる強さを持っており、さらに倒しただけ追加で沸くというギミックを持つ。

さらに、「ティアマト攻城戦YE」のインフェルノが落ち着く5~6月には、新たなPvEコンテンツが追加されるという。これまでの大勢の人数で攻略するコンテンツとは異なり、複数の少人数パーティーが同時に進行する形で、ダンジョン内でパーティー同士がどんどん合流していくことになるという。倒れてしまうと脱落となりタイムアタック要素もあるので、一人ひとりの力が試されるコンテンツになりそうだ。

Yggdrasillワールドでの大きなアップデートは以上が主なものとなる。1月28日の大型アップデートが落ち着く2月以降、コンスタントにコンテンツの追加が行われる形だ。また、目新しい新要素は無いものの「攻城戦TE」もYggdrasillワールドへ移管していくようだ。

夏以降にはストーリーのアップデートや上位職実装も!

2020年前半にはレベル上限解放や新コンテンツの追加など、遊びの幅が広がるアップデートが行われるが、2020年夏以降はストーリーのアップデートが行われる。「EPISODE:ILUSIÓN~禁忌の楽園~」から続く物語となり、様々な時代で目撃情報のある“バルムント”という人物の屋敷に乗り込んだ先のお話が描かれる。

屋敷といってもかなり広く、まるで街のよう。プレイヤーはここで調査中の冒険者や屋敷の保守などを行うアンドロイドなどと関わりながら、屋敷で何が起こっていたのかを調べることになる。また別のストーリーに登場したオリバーヒルベルトも物語に深く関わってくるらしい。

さらに、グラストヘイムに新しくEDDAが追加される。「グラストヘイム メモリアル」で語られていた物語の核心に迫るストーリーが展開。また、ストーリーだけでなく高難易度コンテンツも実装の予定だ。

ちなみに昨年行わせてもらったインタビューの中で、言及があった「拳聖」と「ソウルリンカー」の上位職、「星帝」「ソウルリーパー」についてだが、こちらも2020年の夏頃に実装を予定している。1月28日の大型アップデートで事前の準備がある程度整うので、そこからスキルの検証などを行った後に追加されるそうだ。

「ラグナロクオンライン」の2020年は?

最後に、運営チームの中村聡伸氏、山本兼寛氏より2020年の抱負を語ってもらったので、そのコメントをもって本稿を締めさせてもらおう。

中村聡伸氏:「ラグナロクオンライン」は2020年で18年目を迎えるタイトルですが、だからこそアップデートを止めてはいけないと考えています。これからもどんどん新しいことを可能にして、プレイヤーの皆様に楽しんでもらいたいと思いますので、2020年もよろしくお願いします。

山本兼寛氏:Yggdrasillワールドに関しては、2019年は立ち上げということでテスト要素が強かったのですが、2020年はフィードバックを受けて正式に実装していきたいと思います。オンライン大会や新コンテンツも追加されるので、楽しみにしていてください。

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