モンスタードラゴン着眼点は良いが、快適さを無視しては意味が無い

【良い点】
・100人規模の戦略SLGによるカードシステムの戦略性の高さ等、高い水準でまとまっている。
・カードの種類もだが、レア度の低い一般的なカードも基礎ステータスが高い等戦況次第で最上位カードを打ち破る可能性を持っていたり、バランスとバリエーションが豊富。

【悪い点】
・1試合が25分、一手毎の待ち時間が30秒なのだがそれを感じさせない程テンポが悪い。
30秒毎に行動しようとしても各行動には移動もカードの使用も"コスト"がかかり、移動＋カード使用まで併用すると更にかさむ。余程低コストのカードのみで編成をしなければ激戦地では2～3分に一度の攻防を強いられる事が多々あり。
・マッチングシステムが致命的。このゲームは徒党を組んでナンボなゲームなのだが、チーム分けが4チーム中2チームにギルドメンバーが偏る事はしょっちゅうだ。よってフリーランスなプレイヤーは殆どの場合ギルドメンバーの一切入っていないチームに振り分けられる。
・カードを市場に出して取引する事も出来るのだが、売り手はなんと提示価格から4割も差っぴかれた状態での取引となる。その上課金をしたユーザーでなければその市場すら使えないというのだから呆れ果てる。
【総評】
長い待機時間と単独での戦闘は5分以上かけなければ決着がつかない事から、基本的に徒党を組んで相手をいかに袋叩きにするかが全てと言って良い。
着眼点としては非常に面白いのだが、果たして100人規模の戦いという枠組みにする必要があったのかというのが素直な感想だ。1試合25分もの間だらだらと操作より待機する時間のほうが圧倒的に長い試合をしなければならないのだから。
カードの種類も多く、ゲームバランスも取れていて、戦略SLGとしては面白い部類に入るとは思うのだが、はっきり言って20試合もすれば面白さより忍耐力が限界に来る。
現状ですら不満な待ち時間を我慢していてもラグが多くてまともに動けない事がある点踏まえれば、早急にテンポを半分以下にした小規模戦闘が出来るようにして貰わないと楽しむに楽しめない。「14:30に○○を攻撃します」というチャットを打ってから2～3分反映されるのが遅れ、ただの時間の無駄になるような状況で、どう戦略を立てろというのだろう。