「ガンダムエボリューション」から始めるFPS――チームシューター初心者が意識するべき6つのポイント

バンダイナムコエンターテインメントとバンダイナムコオンラインがサービスを提供するオンラインFPS「ガンダムエボリューション」。ここでは、FPS初心者に向けた攻略のポイントを紹介していく。

2022年9月22日より、PC版のサービスが開始された「ガンダムエボリューション(以下、ガンエボ)」。基本無料でプレイできることもあり、多くのプレイヤーが本作をすでに体験したかと思うが、ガンダムシリーズのゲームとしては初の本格派チーム型FPSということもあり、ジャンルそのものに初めて触れるという人も少なくないだろう。

本作は様々なチームシューターの中でも比較的カジュアルな作りで、ライトなユーザーでも楽しみやすいバランスとなってはいるのだが、やはり安定して勝つには対戦ゲームとしてのセオリーを学ぶ必要もある。とくに「ガンエボ」で初めてFPSに触れるという初心者は、以下のポイントを意識しながらプレイしてみて欲しい。

1.単独行動を避ける

初心者にもっとも重要なのがこのポイント。本作は、FPSとしては体力が高めの部類で、複数を一瞬で連続キルするのが難しい。そのため、人数の有利不利が勝敗に直結しやすく、突出した動きをすると複数人に取り囲まれて返り討ちにあうことも。

こちらに気づいていない敵を見つけたり、耐久が減った敵を見つけたら、つい追いかけて攻撃を仕掛けたくなるところだが、自分が一人の状況ならあまり積極的な攻撃は仕掛けない方が賢明だ。

本作ではどのルールにおいても、撃破されても何度でも復活できるため、さほど倒されるのを恐れる必要はない。ただ、リスポーン→移動して戦線復帰まではそれなりの時間がかかり、その間に味方は人数不利を背負った状況で戦わないといけなくなるため、一気に戦況が悪化することもある。とくにリスポーン地点から離れた位置で戦闘を行う際は、撃破された時のデメリットが大きくなるので、極力撃破されないように戦いたい。

各マップに存在する中継ポイントを占拠していれば、中継ポイントからの復帰ができるようになる。自分だけではなく味方全体の復帰速度が早まるため、中継ポイントを占拠するメリットはかなり大きいので、積極的に占拠に向かおう。ただ、敵が中継ポイントの守りを固めている場合は、中継ポイントに固執するよりも手薄になった作戦目標を直接狙う方が効果的な場面も少なくない。状況が打開できそうにない時は、標的を切り替えるのも手だ。

また、気をつけたいのが、大人数同士の戦闘中に自身が倒されてリスポーンした後の動き。一度戦況が不利になり始めると、リスポーン後に即戦闘に参加しても、復帰したプレイヤーが時間差で各個撃破されていく悪循環に陥ってしまいがち。

敵味方がだいたい何人くらい残って戦っているかを把握し、明らかに味方が不利な状況であれば、再度リスポーンしてきた味方が揃うタイミングを待ってから本格的に戦闘に参加する方が、戦況を打開しやすい。Gマニューバが溜まっている場合、味方が揃って攻撃を再開するタイミングにあわせて使うとより効果的だ。

2.試合のルールにあわせた立ち回りを意識する

本作は、1つの目標地点を奪い合う「ポイントキャプチャー」、時間経過によって切り替わる目標エリア奪い合う「ドミネーション」、指定されたポイントでの破壊兵器の起動と阻止を目指す「デストラクション」の3つのゲームルールの中からランダムで1つが選ばれる仕様となっている。

覚えておきたいのは、いわゆるチームデスマッチに相当するルールは現状存在せず、敵を何体撃破しても勝敗には直結しない点。Gマニューバゲージが溜まったり、リスポーン分の時間をロスさせられる間接的なメリットはあるものの、敵を撃破することの優先順位はそれほど高くないゲームとなっている。

とくにポイントキャプチャーとドミネーションは、エリア内に1機でも多くのプレイヤーが存在していることが重要になる。搭乗中のMSの種類にもよる面あるが、ダメージを受けにくいからと、エリアから離れたところから延々と攻撃を繰り返したり、逃げる敵を追いかけてエリアから大きく離れる……といった行動はできるだけ避けた方がいい。

もちろん、いくらエリアの占拠が重要だからと、単機で突っ込んでも返り討ちにあうだけなので避けるべきなのは言うまでもない。人数的に有利が作れそうかも判断材料にしつつ、占拠できる機会を逃さないようにしたい。

例えダメージが与えられなくても、エリア内で生存しているだけでもチームに貢献できるので、初心者の内はあまり敵の撃破に固執せず、ルールの目標を最優先にした立ち回りを意識しよう。

3.自身や敵味方の機体特性を把握する

本作にはロールの概念はないものの、シールドをもつササビーやジムが近距離、ある程度離れた位置でも威力を発揮する射撃武装をもつガンダム、ペイルライダー、ガンタンクといったMSをが中距離、射程が長く威力の高い武器をもつジム・スナイパーIIやターンエーガンダムは遠距離といったように、チームにおける大まかな立ち位置というのは決まっている。

極端な例を挙げれば、自身がサザビーやジムに乗っている際に、ジム・スナイパーIIやターンエーガンダムよりも後ろの位置で戦ってもあまりチームに貢献できない。味方と一緒に行動する上では、味方よりも前に出るべきか、後ろに下がるべきなのかのポジションは常に意識しておきたい要素だ。

その際、機体ポジションを判断する目安となるのが、メインウェポンが有効な距離。とくに初心者が見落としがちなのが、射撃武装には弾が届く射程距離だけではなく、威力減衰距離がそれぞれ設定されている点だ。

基本的にビーム系の武器はどれも射程自体は長いのだが、威力減衰距離の差が激しいという傾向がある。例えばジムのビーム・スプレーガンは、少しでも距離が離れると威力が大幅に落ちるのに対し、ガンダムのビーム・ライフルは中距離以上の距離から威力が低下し始める。対して、ターンエーのビーム・ライフルやジム・スナイパーIIのスナイパー・ライフルは、どれだけ離れても威力減衰は発生しない。

ザクII[射撃装備]のザク・マシンガンも距離ごとの性能差が分かりやすい武装で、近距離で1マガジン分の弾をフルヒットさせれれば、体力の低いMSを即撃墜できるほどの威力を誇るが、中距離以降になると威力減衰と集弾性の低さが合わさって、ほぼまともなダメージが与えられなくなってしまう。

同じフルオートタイプのペイルライダーのブルパップ・マシンガンは、ある程度離れた距離でも比較的ダメージが安定しやすい。一見似たような使い勝手に見えても、有効距離がまったく異なる武装も少なくないので、プラクティスで武器の有効な射程を大まかに把握しておくといいだろう。

また、シールド持ちのサザビーやジムはシールドを無視したダメージを与えてくるガンダム・バルバトスやガンダムエクシア等の格闘機、中距離の射撃機体や支援寄りの機体はサザビーなどのシールド持ち機体、格闘機は接近にカウンターに使えるサブウェポンをもつマラサイやターンエーに弱い、といったように得意不得意の相性も存在している。

シールド持ちの味方と一緒に戦う際は、敵格闘機を優先的に撃破し、味方が自由に動けるようにフォローするなど、それぞれの得意距離と相性を把握した行動を選ぶことでよりチームに貢献できるようになる。

4.初心者が扱いやすい機体を使う

熱心なガンダムファンなら、やはり自分の好きなMSに乗って戦いたいという想いは強いだろう。ただ、本作はMSごとに扱いやすさがかなり異なっており、初心者がいきなり難易度が高いMSを選ぶと、ほとんど何もできずに一方的にやられてしまうという事態も起こりかねない。とくにゲームに慣れていない内は、ある程度初心者向けの機体から始めて、ゲームへの理解を深めてから少しずつ使える機体の幅を増やしていくのがオススメだ。

本当にシューター系のゲームを初めてプレイする人にうってつけなのがガンタンク。ガンタンクのメインウェポンであるポップ・ミサイルは、現状唯一のオートエイム方式の武装となっており、攻撃を命中させるのにエイム技術をほぼ必要としない。ざっくりとした狙いをつければ、ボタンを押しっぱなしにするだけでもある程度安定したダメージが稼げるので、初心者でも相手を撃破していく楽しさを味わえる。

中破状態になった味方を復帰させるリカバリーの速度が早いという特徴ももっており、HPも高め。サザビーやジム等のシールド持ちの前衛機の少し後ろで弾幕を形成しつつ、前衛が倒されたら素早くリカバリーで復帰させるのが基本的な役割。攻撃面以外でもチームに貢献できるのも初心者向けのポイントだ。

ある程度エイムの練習をしたい人には、ドムトルーパーもオススメのMS。メインウェポンのギガランチャーDR1マルチプレックス(実弾)は、着弾時に一定範囲の爆風を発生させるタイプの実弾武器で、弾頭自体が当たらなかったとしても、その後の爆風によるダメージが期待できる。一般的な射撃武器と異なり、頭ではなく足元を狙って発生する爆風によるダメージを狙うのが基本的な使い方で、おおまかな狙いさえつけられれば十分に戦える。

また、ドムトルーパーはホバーで移動によって通常の移動速度が他のMSより早いという特徴も持っている。ただ歩いているだけでも敵は狙いをつけにくく、HPも高いため初心者が乗ってもすぐには撃破されにくい。

その分操作感は独特で、移動を中止しても慣性が乗り滑るような挙動をするため、細かいエイムをつけるのが難しいという欠点も。確実に攻撃を当てたい1対1での戦いはやや苦手だが、その分集団戦を得意としており、制圧エリア内や破壊兵器の設置視点など、敵が密集する地点を狙えば複数の敵にまとめてダメージを与えることも可能だ。武装の性質が、現状実装されている3つのルールにマッチしているのもあり、初心者でも安定してダメージを稼ぎやすい。

他のゲームでFPSにある程度慣れている場合は、ペイルライダーが最適。メインウェポンのプルバップ・マシンガンはいわゆるアサルトライフルに近い性能のフルオート武器で、着弾と同時に爆発する高威力のグレネードも兼ね備えている。FPSにおけるオーソドックスな武装構成に近いため、FPS経験者ならすぐに手に馴染むようになるだろう。

サブウェポンのリペアポッドは、範囲内の味方ユニットすべてを回復する優秀な装備で、格闘機に対して機動力デバフを付与するEMPグレネードも所持しており、行動の選択肢の幅が広いのも特徴。一定時間の間、リロード速度と攻撃力、移動速度を強化するHADESもかなり扱いやすいGマニューバで、ゲームのあらゆる要素が詰まっている。本機体を使い込むだけでもだいたいの要素を学べるため、ゲームの基礎を固める意味でもオススメのMSだ。

5.回復ポイントの位置とマップの構造を把握する

マップの構造をしっかりと把握しておくことも重要になる。

本作においては、マップの各所に耐久値を回復してくれる回復ポイント(黄色いハロ)が設置されており、この位置を覚えているかどうかで生存力がかなり変わる。回復ポイントの状態は全ユニットで共有されており、一度使うとしばらくの間味方も使用できなくなる。

初心者の内は、つい味方に遠慮して取るのを躊躇ってしまうプレイヤーもいるかもしれないが、使用済なら敵に利用される危険がなくなるメリットもあるので、ある程度HPが減っているなら遠慮せず活用していくのがオススメだ。

ポイントキャプチャーとドミネーションの目標エリアなど、マップ上で多くのプレイヤーが目指すことになる地点には、複数の移動ルートが用意されていることが多い。敵の守りが固く、どうしても突破できないと感じた時は、異なる方向から攻撃を加えることで、状況を打開できる可能性もある。味方から離れるためリスクはあるが、ガンダム・バルバトスやガンダムエクシア等の格闘機を使う場合は、味方が交戦している側ではないルートから奇襲をかける、裏取りの選択肢を取れるようにマップを把握したい。

また、ゲームに慣れてきたなら、マップ内で敵を迎え撃つための有利なポジションを探してみよう。分かりやすいのが、敵が密集して出現する狭い通路の出口付近で、遮蔽物をうまく活用できれば多少数的な不利があっても長時間の足止めを行える。

「デストラクション」なら、高台に陣取って破壊兵器を設置・解除しにくる敵を一方的に攻撃できたり、有利なポジションに布陣できれば一方的な展開を作れることも。対戦の中で敵に陣取られて厄介だったポイントを覚えておくようにすれば、おのずと有利なポジションも分かってくるはずだ。

6.オプション設定を見直す

これも基本的ながら、初心者が見落としがちな要素。本作では、キーコンフィグはもちろん、マウスやスティックの感度から形状、視野角まで操作系周りのカスタマイズがかなり細かく可能になっている。

最初の内は、そこまで細かい項目を気にする必要はないのだが、マウス・スティックの感度は一度確認して欲しい項目。とくにエイムがあわせにくいと感じている初心者は、焦ってレティクルを動かしすぎてしまい、細かい狙いがつけられない人が多いと思うので、一度デフォルトより少し低めの感度を試してみるのがオススメだ。

また、エイムモード(覗き込み)と通常時や、それぞれのMSごとに異なる設定ができるのも特徴。咄嗟の反応が求められる格闘機や近距離で戦うMSは感度高め、ある程度狙いをつけてから撃つことが多い中距離や遠距離で戦うMSは感度低めに設定する、といったことも可能になっている。

マウスでプレイする場合、デフォルトではマウス側のサイドボタンには何も設定されていない。使用頻度の高いリロードやアクティブスキルをマウス側のサイドボタンにに割り振るのも選択肢だ。

正式サービス開始からしばらく経過し、すでに大きな盛り上がりを見せている「ガンエボ」だが、12月1日からはPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneでのリリースも予定されており、今後はさらに多くのユーザーがプレイすることになるのは間違いない。エイムアシスト機能こそないものの、PC版でもゲームパッドを使ったプレイはできるので、今後CS版をメインにプレイする予定の人も、一足先にPC版でゲームの基礎を学んでみてはいかがだろうか。

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