キューエンタテインメント、バンタンゲームアカデミーとのタイアップ講義「オンラインゲームの“運営”という仕事」を開催―運営プロデューサーの椿氏がイベント企画について語る

キューエンタテインメントは8月23日、東京・中目黒にあるバンタンゲームアカデミーにて、同校の学生向けに「オンラインゲームの“運営”という仕事」というテーマのもとに特別講義を行った。

バンタンゲームアカデミーには「オンラインゲームプログラマー専攻」や「ゲームプランナー専攻」などの学科があるが、本講義は夏の特別授業として、科の分け隔てなく希望者を募って行われたもの。集まった学生たちに「エンジェルラブオンライン」のイベントを企画してもらい、発表されたイベントの中から1つが実際にゲーム内で開催されることとなる。

大橋正明氏
大橋正明氏

講義では、キューエンタテインメント オンラインパブリッシング事業本部 運営部 マーケティングセクションの大橋正明氏が登壇し、同社の会社概要や、今回の講義意図の説明を行った。大橋氏は、学生たちに「オンラインゲームの運営という仕事について、現場でこういうことを実際にやっているという生の声を聞いていただけたらと思っています」とコメントした。

椿 祐氏
椿 祐氏

次いで、キューエンタテインメントの運営プロデューサーである椿 祐氏から、講義のタイトルにもあるオンラインゲームの運営に関する話が行われた。そこで椿氏は「オンラインゲームの運営は特別な技術が絶対に必要というわけではありませんが、何でもやれないとできない仕事でもあります」と述べた。

その理由というのも、ユーザーサポートやイベント・アップデート企画など、運営という言葉からイメージする仕事だけでなく、商売である以上は売り上げの管理も必要であり、それらのスケジュールも自身で管理しなくてはいけないからだと述べた。オンラインゲームの場合は常に開発中であり、ユーザーのプレイ状況や不具合の発生状況など、リアルタイムでゲームが進行しているため、事細かに取得しているデータを見つつ、臨機応変に対応することも求められてくる。

また、エンターテイメント全般の仕事いえることだが、自分がやりたいことや楽しいことができる反面、それでどうユーザーに楽しんでもらうか、そしてどう売り上げに結び付けていくか、それらのバランスが重要になってくるという。

ほかにも、オンラインゲームは中国や台湾、韓国をはじめ、すでに海外でサービス中のタイトルを日本に輸入してくるという形態が多く取られているが、その輸入に際してもさまざまな課題があるとのこと。

例えば、海外でPvPが人気を集めているタイトルを日本に輸入する場合、日本では対人戦よりも協力タイプのシステムが好まれることが多く、ゲームシステムを日本向けに調整してもらうように依頼することもあるという。

その際、現地のメーカーからは「これで成功しているのだからこのままでいいじゃないか」と言われることがあり、「日本ではこういったシステムが人気だから手を加えてほしい」といったプレゼンテーションを行う必要もあるのだとか。そうすると、相手を納得させるためのデータ収集やプレゼンテーション能力も重要となってくるだろう。

今回の講義の目的である“オンラインゲームのイベント企画”では、各タイトルの担当者にある程度の裁量が与えられるため、いろんなことにチャレンジできるといった面がある。もちろんゲームを遊んでいるユーザーがいるため失敗してもいいというわけではないが、最低限70点を取れるようなラインをキープしつつ、大成功につながるような新しい企画に挑戦するといったことが可能だという。椿氏は「ここがこの仕事の大変なところであり、やりがいのあるところです」と語った。

この後は、生徒に企画を考えてもらうにあたり、企画立案のポイントや過去のイベント事例などが紹介された。授業内では、実際に「エンジェルラブオンライン」をキャラクター作成からプレイする時間が設けられており、用意された電子マネーを使って課金アイテムをチェックしてみたり、戦闘を繰り返してみたりと、生徒たちが思い思いにゲームに触れている様子が伺えた。

なお、本講義は二部構成となっており、次回8月28日には生徒たちが考えたイベント案のプレゼンテーションが行われる。そして後日、発表されたイベント案の中から1つが選ばれ、ゲーム内イベントとして実装されるので、本作をプレイしている人は動向をチェックしてみてはいかがだろうか。

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