フィリピンの伝承を元にした新マップ「ポートマラヤ」とは?10周年記念イベントの話も飛び出した「ラグナロクオンライン」運営チーム・中村氏へのインタビューをお届け

フィリピンの伝承を元にした新マップ「ポートマラヤ」とは?10周年記念イベントの話も飛び出した「ラグナロクオンライン」運営チーム・中村氏へのインタビューをお届け

2012年07月31日 19:20

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ガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営する「ラグナロクオンライン」。今回、運営チームの中村聡伸氏に、8月から9月にかけて実施されるアップデートや、10周年記念イベントに関するお話を伺うことができたので、紹介しよう。

「ラグナロクオンライン」では、7月24日から8月21日の期間中、レベルアップイベント「ラグナロクオンライン サマースペシャル(サマスぺ)」を開催している。これは、期間限定のミュータントダンジョンで入手できるアイテム「魔力貝」を納品することで、経験値を獲得できるというもので、3次職を目指すプレイヤーには最適のイベントだ。

そして、8月21日にはフィリピンの伝承を題材にした新マップ「ポートマラヤ」を実装する。こちらはレベル100以上のプレイヤーを想定しており、「サマスペ」でレベルアップしたプレイヤーが腕試しをするには格好のダンジョンとなっている。

また、9月には攻城戦などの時間のかかる要素を排し、手軽に遊べる工夫を凝らした新ワールド「Breidablik(ブレイザブリク)」もオープンする予定だ。

今回のインタビューでは、新マップ「ポートマラヤ」と新ワールド「Breidablik」を中心に、今年中の開催を予定している10周年記念イベントに関するお話についても、「ラグナロクオンライン」運営チーム・中村聡伸氏に伺うことができたので、その内容をお伝えする。

今後のアップデートと10周年イベントについて聞いた中村氏へのインタビュー

中村聡伸氏
中村聡伸氏

――まずは、現在開催中のイベント「サマスぺ」の概要を教えてください。

中村氏:「サマスぺ」は夏の特大イベントとして、3週間にわたって開催しています。これは、3次職に転職するためにレベルアップすることがコンセプトになっておりまして、本作を始めたばかりの初心者の方から、2次職で頑張っているユーザーさんまでが、等しくレベル100前後に到達できるイベントになっています。

レベルによってできることは様々で、例えば低レベルの方であれば海岸で潮干狩りをする感覚で「魔力貝」を手に入れて、手軽に経験値を入手できます。中級者以上ですと、特殊なモンスターが出現するオリジナルダンジョンが実装されているので、そこでレベルを上げることが可能です。また、ダンジョンの中にも「魔力貝」が入手できるエリアがあるので、より効率よく経験値を稼げます。

さらに、「サマスぺ」開催期間の後半からは、ダンジョンの最下層にパワースポットが複数登場します。このパワースポットを巡ることでも経験値が手に入りますよ。

――イベント前半と後半で内容が少しずつ変わっていくんですね。

中村氏:そうですね。最初からすべてを見せるのではなく、だんだんと内容をパワーアップさせていくように計画しています。

イベントの拠点となるキャンプも、「魔力貝」を納品していくとキャンプレベルが上昇し、施設が充実するといった仕掛けがあります。

ただレベルを上げやすくなっただけではなく、ユーザーさん同士で遊べる要素も多く盛り込まれているので、ぜひ夏休みを使ってガッツリ遊んでほしいですね。

――「サマスぺ」はすでに始まっているイベントですが、途中からの参加も可能なのですか?

中村氏:もちろん途中からの参加でも問題ありません。最初から参加されているユーザーさんは、特別な装備品が早めに入手できるなどのメリットはありますが、逆に言えばその程度の差しかないので、いつでも気軽に参加できます。

悪霊はびこるポートマラヤとフィリピンの伝承の関係とは?

――それでは、8月21日に実装される新マップ「ポートマラヤ」について教えてください。

中村氏:フィリピンの街や伝承をモチーフにした点が最大の特徴で、悪霊などのモンスターも多数登場します。クエストも悪霊の調査や討伐を目的とした、肝試し感覚で楽しめる内容で、ダンジョンも廃病院など、ホラーの要素を含んだものになっています。

ポートマラヤのダンジョンはレベル100以上から入場可能となっておりますので、「サマスぺ」であらかじめキャラクターを鍛えておけば効率よく楽しめますよ。

――フィリピンをモチーフにしたマップは他のゲームでもあまり見られませんが、注目してほしい部分はどこですか?

中村氏:フィリピンというと、バナナや綺麗な海といった南国のイメージを持っている方が多いと思います。ですが、ポートマラヤでは観光地としてのフィリピンではなく、伝説や民俗学といった、普段なかなか見ることができないフィリピンを堪能してほしいと思います。

また、オンラインゲームでホラーに寄ったストーリーを体験することはあまりないと思うので、ぜひメインクエストを進めて、夏にピッタリのストーリーを楽しんでもらえればと考えています。

――マップの雰囲気だけではなく、ストーリーにもホラーの要素が入っているのですね。

中村氏:街全体が悪霊に怯えていて、プレイヤーがNPCに話しかけると「お前、悪霊じゃないだろうな!?」と疑いをかけられることもあります。ポートマラヤでは、NPCの掛け合いも注目点のひとつですね。

――ではクエストについてですが、全部で何種類ほど追加されますか?

中村氏:メインクエストを終わらせるとデイリークエストが出現する設定になっており、それもすべて含めると20種類以上が用意されています。デイリークエストをすべてクリアすると相当な量の経験値が手に入るので、ぜひユーザーさんにはプレイしてもらいたいですね。

――ダンジョンは高レベル向けですが、ポートマラヤのマップ自体も高レベル向けなのでしょうか?

中村氏:観光目的で訪れる分には誰でも行くことが可能です。ですが、ストーリーを楽しむとなるとレベル100以上は必要になってきます。

――ポートマラヤの実装に合わせて装備アイテムはどのような種類が追加されますか?

中村氏:今回のアップデートでは全11種類の新装備アイテムが追加され、中にはかなり高性能の装備アイテムもあります。繰り返し遊んでもらって、高性能の装備アイテムを手に入れてもらうことがポートマラヤでの生活スタイルになるのではないかと思います。

――装備アイテムもフィリピンのデザインを意識して作られているのでしょうか?

中村氏:アイテムのデザインに関しても開発元のGRAVITY社はかなり意識している様子でした。例えば、アクセサリは通常の指輪などではなく、タトゥーになっていたりします。

――では、8月21日のアップデートで、ポートマラヤ以外で追加されるコンテンツはありますか?

中村氏:ユーザーさんがプレイした模様を記録し、再生できる「リプレイシステム(仮)」が追加される予定です。これを利用すると、ダンジョン内でどう動き、そしてどのようにして敵を倒していったかが映像として保存されます。また本人だけではなく、周囲の他プレイヤーや敵の動きも同時に再生されるのです。

例えば、攻城戦で突然倒されてしまったときには、リプレイシステムで再生すれば誰に攻撃されたのかが分かります。

――以前の戦闘を確認して、次への参考にできるのですね。

中村氏:そうですね。リプレイシステムは通常の動画と違って、視点変更も自由にできますし、特に大規模戦闘の確認にはうってつけだと思います。

また、録画ファイルのサイズが非常に小さい点も特徴で、2時間近くかかる攻城戦を200MB程度にまとめることができます。ですから、仲間とファイルを共有しての反省会も容易にできます(笑)。再生スピードも倍速、4倍速、2分の1倍速、4分の1倍速が用意されているので、じっくり確認することもできれば、逆にダイジェストで見ることもできます。

――攻城戦以外にも使い道は多そうですね。

中村氏:もちろん運営側からも使い方のご提案はさせてもらいますが、おそらくユーザーさんもすぐに使いこなしてくれると思うので、新しい遊び方を発見して、使っていただけたらと思います。

また、初心者の方に、魔法の使い方や育成の仕方を伝える教材として利用するのもありだと思います。

――その他、アップデートで細かい追加要素はありますか?

中村氏:2月に実装した「マラン島」に、エンチャントシステムなどの新要素を追加する予定です。ただしこれは9月ごろになるかもしれません。

――お話を聞いていると、かなり多彩な要素を詰め込んだアップデートになりそうですね。

中村氏:ポートマラヤ自体は決して大きな街ではないのですが、その他の新システムなども含めると大きめのアップデートになりますね。

手軽に遊べるように、あえて攻城戦や3次職を除外した新ワールド「Breidablik」

――次に、新ワールド「Breidablik」の概要を教えてください。

中村氏:こちらは9月に追加予定で、既存のワールドとは異なる形で展開しようと考えています。

具体的には、最近のユーザーさんのプレイスタイルを考えて、より短時間で手軽に「ラグナロクオンライン」を楽しめるワールドにする予定です。例えば、攻城戦などの時間がかかるコンテンツは除外していますし、3次職に関してもレベル上げなどの準備に時間がかかるので導入しません。

また、「何をすればいいか分からない」と迷ってしまう初心者の方に向けて、30分くらいで簡単にクリアできるデイリーのクエストを目標として用意してあります。合わせて、装備品が手に入りやすいエリアなども随時紹介する予定です。

――オンラインゲーム初心者に特化したワールドになっているのですね。

中村氏:オンラインゲームというと、事前の準備と膨大な時間が必要という先入観があり、なかなかゲームに入れない方も多いと思います。今回の「Breidablik」はそういった方がカジュアルに楽しめることを念頭に置いて導入することになりました。

また、初心者の方だけでなく、何年も前にプレイをやめた方がもう一度プレイする際にもおすすめできるワールドだと思います。

――「Breidablik」限定のバランス調整はされているのですか?

中村氏:既存のワールドでは、一部のダンジョンに入るには特定のクエストをクリアすることが条件になっている場所もあったのですが、「Breidablik」ではクエストに関係なくダンジョンに入場できる仕組みをご用意する予定です。

――「Breidablik」で遊んでいた方が攻城戦などをプレイしたくなった場合、ワールド間の移動はできますか?

中村氏:「Breidablik」のキャラクターを既存のワールドに移動できるシステムも現在検討中ですのでご安心ください。

――今、このタイミングで「Breidablik」を導入することになった狙いはどこにありますか?

中村氏:「ラグナロクオンライン」が今年で10周年を迎えることが大きな要因としてあります。新しく始められる方だけではなく、せっかくの10周年ですから、かつてプレイしていた方にも戻ってきてもらいたかったですし、懐かしさを感じながら楽しんでもらいたいという思いがありましたので、この時期の実装になりました。

――続いて、7月5日から7日にかけて実施された負荷テストの結果について教えてください。

中村氏:元々、スキル調整とシステムのアップデートのためのテストを昨年行っていたのですが、サーバーにプレイヤーがアクセスするとゲームが止まってしまうアクシデントがありまして、約1年ほど中断していました。そして今回、ようやく問題が解決できたので、先日あらためて負荷テストを行わせていただきました。

結果として、特に問題もなく負荷テストは終了しましたので、3次職のスキル調整が実施されたバージョンのテストを、9月ごろから行っていきたいと考えています。こちらのテストでは、大人数同士でプレイした際に問題がないかなどをチェックして、よほどクリティカルな問題がなければ、そのまま10月には実装する予定です。

――スキル調整ではどのような点に注力しましたか?

中村氏:スキルを使用した際に敵に与えるダメージ量は変更しますが、今まで1回のスキルで倒せていたモンスターが何度も使用しないと倒せなくなった、というようなプレイ感覚の違いが生まれないように、モンスター側にも調整が行われています。ですから、スキルの強さに変化はあっても、モンスターを倒すことの楽しさ、爽快感は損なわれていません。

――ここまで辿り着くまでは相当な難産だったのですね。

中村氏:私たちも手探りの状態ながらも調整を進めてきましたが、ここまで時間がかかってしまい、ユーザーさんには大変長らくお待たせしてしまいました。ですが、今回ようやく実装できる段階まで来ましたので、新しく調整された「ラグナロクオンライン」で、ぜひ10周年を迎えていただけたらと思います。

それに加えて、それぞれの職業やスキルタイプに向いたマップを提供する予定です。これにより、「ラグナロクオンライン」が本来持つ多様性がさらに広がるのではないかと考えています。

ユーザーとともに盛り上げる10周年記念イベント

――「ラグナロクオンライン」は今年で10周年を迎えますが、どのようなイベントを予定していますか?

中村氏:まずは、皆さんから思い出のスクリーショットを募集したり、10周年記念グッズの人気投票など、ユーザー参加型の企画を現在実施しています。

また、ユーザーさんがデザインするダンジョンを実装する企画を考えています。全100層以上のタワー型のダンジョンを想定しており、皆さんには1層ずつデザインしていただければと思います。

1つのフロアの中に、ネタ系のモンスターを入れるのか、それとも、強力なモンスターだけで埋め尽くすのかはユーザーさんのアイディア次第ですので、ぜひ自由な発想で考えていいただきたいです。

また、12月1日には秋葉原UDXで10周年記念イベントを開催予定です。こちらのイベント会場でも、ユーザーさんが参加する企画を考えていますので、ぜひご期待ください。

他にも記念の本を制作する予定もありますが、なによりもユーザーの皆さんと一緒に10周年のお祝いをしたいという気持ちが強いですね。

――最後に、「ラグナロクオンライン」ユーザーの皆さんにメッセージをお願いします。

中村氏:私たちの努力だけでは、到底10周年を迎えることはできなかったと思いますし、ユーザーの皆さんのおかげでここまで来ることができました。

もちろんこれで終わるわけではなく、20年、30年と末長く楽しめるサービスとして運営を続けていきたいですし、新しいコンテンツやイベントも提供し続けていきたいと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

――ありがとうございました。

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