ベクターが7月17日より正式サービスを開始している「アークフロンティア」。ここでは、オープンβテストの段階で実装された新マップ及び新ダンジョンを体験したレポートをお届けする。
OnlineGamerでは「アークフロンティア」について、これまでにクローズドβテストのプレイレポートや運営チームへのインタビューを行なってきたが、今回はオープンβテストで追加された新マップとダンジョンについてレポートする。
また、前回のプレイレポートでは詳しくお伝えできなかった、本作の肝であるオートバトルやカードシステムに関しても改めて紹介しよう。
快適なレベル上げが可能になるオートバトル
本作には30以上の項目設定で細かく指示が出すことが可能なオートバトルが実装されており、設定次第では外出中や睡眠中に安全かつ確実にレベルを上げることが出来る。
この機能を駆使すれば、レベルアップの作業はすべてオートバトルに任せて、ボス戦など重要な局面だけを自分で遊ぶというプレイも夢ではない。ここでは、どういった設定が行えるのかを確認していこう。
オートバトルの設定項目は大きく「薬品」「スキル」「装備」「戦術」「アイテム」「パーティ」の6種類に分けられており、「薬品」の項目ではHP/MPがどこまで下がったらどのアイテムを使うかを決める。通常時のほかに、大ダメージを受けた時の緊急時用のアイテムを設定することも可能なので、ここで強力な回復アイテムを使うようにすれば戦闘不能に陥る可能性を格段に下げることができる。
次の「スキル」では、戦闘中に使用する様々なスキルをセットできる。通常戦闘のほかに、状態異常や自身の能力向上スキルを織り交ぜることも可能。さらに、モンスターに包囲されたときには範囲攻撃を使うといった、状況に合わせた準備ができる。
「装備」の項目では、戦うモンスターの特徴に合わせて装備を変更するようにできる。モンスターの体型、属性、種族の3点が設定でき、最大で10種類のモンスターに対応できる。武器を変えるだけでも効率よくモンスターを倒せるようになるので、ぜひ覚えておきたい項目だ。
続いて「戦術」では、どのモンスターに遭遇したら逃げるかを設定できる。これを的確に設定すれば、延々とレベルアップの作業を行えるようになるが、間違えるとすぐに戦闘不能になってしまう重要な箇所だ。
逃げる手段も複数用意されており、同じフィールドの別の場所へ行く「フィールドジャンプ」や、アイテムを使用しての瞬間移動、さらにログオフを自動で行うように設定することも可能。
「アイテム」の項目では、戦闘でモンスターがアイテムをドロップしたとき、不要なアイテムの処理方法を指定できる。たとえば、インベントリに空きがなくなった場合、どのアイテムを捨てるかも設定可能。そのほか、溜まったアイテムの自動売却や、装備品の修理まで自動で実行するようにできる。
最後の「パーティ」では、パーティへの招待や申請について、自動で承認するかを選択できる。また、仲間になるパーティを選別することも可能で、経験値やアイテムの配分方法などを見て判断させることが可能だ。
カードを集めてキャラクターをさらに強化!
本作のもう一つの特徴であるカードシステム。これは、モンスターが時折ドロップするカードを集めることで、プレイヤーを強化することができるというもの。
カードはコレクションブックで確認可能で、1ページのカードをすべて収集することで能力強化の恩恵を得られる。能力強化は1ページに付き数種類用意されているが、プレイヤーはその中から1種類しか選ぶことができないので、慎重に判断していこう。
また、モンスターを倒すだけでなく、イベントをクリアすることでもカードは入手できる。まだ入手できないカードもあるので、今後のイベント告知をチェックしておこう。
なお、すべてのカードには通常バージョンの「シルバー」のほかに、レアバージョンの「ゴールド」が存在する。モンスターカードはレアアイテムとして登場し、イベントカードは指定されたイベントを複数回クリアすることで入手できるぞ。
オープンβテストで追加された3種類の新マップ
本作には7月12日から実施されたオープンβテストより3種類の新マップが実装しており、いずれもクローズドβテストでは見ることができなかった新たな風景が広がっている。ここでは、各マップのグラフィックや出現モンスターの特徴を紹介しよう。
二ーゼ氷谷
一面が氷に覆われたフィールドで、「シロクマ」「氷精」など、氷に関連した敵モンスターが多数出現する。時代設定は氷河期とのことだが、大自然の中にも所々に科学的な建造物が存在している点が特徴的だ。
レーヴの林
鬱蒼と茂る竹林や木漏れ日、巨大な滝など美しい風景が広がる「レーヴの林」。ここでは毒属性を持った虫族のモンスターが登場する。
また、このマップには「アンシアン」という種族が登場する。彼らはメインのクエストには関連しないものの、他のマップにいるNPCの名声値を上げることでサブクエストが受けられるようになるので覚えておこう。
ヨーム宝物殿
近未来的な建物の中が舞台になる「ヨーム宝物殿」は広大な空間が特徴で、様々な機械が立ち並んでいる。現在はB1とB2しか開放されていないものの、今後のアップデートで更に奥深くへいけるようになるとのこと。モンスターもB1では虫族が大半だが、奥へ行くと更に多彩なモンスターが待ち構えているという。
このマップでは2種類の陣営が争いを続けており、プレイヤーはどちらの仲間になるかを選択することになる。仲間になった陣営によって、進行するクエストや報酬のアイテムも変化してくる。
強力なボスとの連戦となる新ダンジョン「決起の刻(とき)」
オープンβテストから追加された新ダンジョン「決起の刻(とき)」は、レベル30から入場することが可能。ダンジョンは広いエリアを探索するのではなく、短い範囲の中でボスと連戦をすることになる。
ダンジョン内では戦闘不能になっても何度でも再挑戦ができるため、繰り返し挑戦すればいつかは倒すことができる。しかし、こちらが攻撃しないとボスは回復していくので、火力が足りないといつまでも倒せないので注意しよう。また、ダンジョンには難易度が設定されており、難易度を高く設定するほど、登場するボスの数が多くなっていく。
なお、特定の条件を満たすことで最後のボスの後、隠しボスが出現する。条件はダンジョンや難易度によって様々なので、ぜひ自らの手で隠しボスの出現に挑戦してほしい。
今回筆者は最低難易度であるノーマルの「決起の刻(とき)」に挑戦したが、特殊な攻撃を繰り返す敵に大苦戦。なんとか隠しボスの撃破までいけたものの、何度も戦闘不能に陥ってしまった。
第1のボスは瞬間移動を使い不意打ちを繰り返す「ヤンキドゥ」。突然プレイヤーの目前に現れ攻撃をするので、避けることは困難を極める。また、「宮廷近衛軍」という通常モンスターを従えており、ヤンキドゥに気を取られていると思わぬところからダメージを受けることもある。
第2のボス「バシム」は、プレイヤー同士が近づくとダメージを受ける特殊なスキルを使用する。多人数でのプレイでは苦戦必至のボスだ。今回筆者はノーマルでの挑戦だったのでなんとか持ちこたえたが、高難度になるとより熾烈になるという。
3人目のボスは前後左右4方向への範囲攻撃を得意とする「ウェンパー」。前の2人のようなトリッキーなスキルは無いものの、圧倒的な攻撃力を持つボスだ。
ペット用スキンや作成可能アイテムなど細かい追加要素も多数搭載
本作は正式サービスから、レベルキャップが45から55に引き上げられており、すべての職業でペットが扱えるようになった。ペットソウル自体はアークシティで手軽に買えるため、最初の1匹目の入手には困らないようだ。
また、モンスターを倒すと、ペットを姿を変更できるスキンをドロップすることがある。ボスモンスターはNPCの姿のスキンを、通常モンスターはモンスターのスキンをドロップするようだ。このスキンのドロップ率は低確率ではあるが、ペットのカスタマイズにさらに幅が生まれるので、ぜひ入手してほしいアイテムだ。
なお、今回筆者はアイテムを作成できる職業・クラフターを使用してのプレイだったが、このクラフターが作れるアイテムもレベルキャップ開放に合わせて増加しているおり、中にはキャラクターの能力を向上させるアイテムも含まれている。
打撃系のスキルを使う際にもMPを消費するなど、クセが強く使いづら職業だったクラフターが一変、他プレイヤーからも重宝されるキャラクターになっている。これからプレイを始める人には、一度試してほしい職業だ。
(C)Chinesegamer International Corp. / Vector Inc., 2012 All Rights Reserved.