アーキエイジ重課金の廃人だけが自由を手にすることのできるMMORPG。

導入から時間も経ち無料化も実施されたアーキエイジだが、
その自由度は未だ新しいMMORPGに劣らず第一線級である。

美しいグラフィック、
冒険心を掻き立てるBGM、
どこまでも行きたくなるような箱庭感のあるフィールド、
グライダーや高速艇といった奇抜で自由度の高い移動手段、
収集が楽しくなるハウジングシステム、
ついやり込んでしまう特産品交易システム…

素晴らしい出来栄えだと言っていい。
これらが本当に自由に楽しめるのなら、
これよりもおすすめしたいMMORPGは他にはない。

そう、本当に自由に楽しめるのなら、だ。

全ては「労働力」というたった一つの要素で打ち砕かれる。

「労働力」が無ければお金も素材も稼げず、
雀の涙のような戦闘経験値でキャラクターを育成する他ない。
お金も素材も稼げるだけの「労働力」を手にしたいのなら、課金するしかない。
もしハウジングで家を建てたとしても維持費も高額。
アーキエイジプレミアムを購入し、なおかつパソコンの電源をつけっぱなしにし、
ログイン状態で労働力の回復量を増やすしかない。
ゲームマネーもリアルマネーも激しく消費する。
しなければ、アーキエイジにおける「自由」は味わえないだろう。

一つのゲームに没頭し、重課金を覚悟で始めるのならやってもいいかもしれない。
しかし、MMORPGが市場に溢れ返る昨今、
このような重課金をしてまでゲームに没頭しなければならないのだろうか？
このゲームに関しては「日本独自仕様」と呼ばれる改悪が為され、
本家・韓国とは比べ物にならないほど難易度が上がっていることが知られている。
一言でいえば、ゲームに対する延命措置がとられたのだ。
言い換えれば、運営にとってこのゲームは集金のための道具。
画期的なアップデートは、今後もう期待できないだろう。
それでも貴方はやりたいのか？

たくさんの良い点を抱えていながらもおすすめできないことの重大さを、
このレビューをご覧になった方々にはご理解頂きたい。
確かに続けている人はいるが、皆揃いも揃って重課金者だ。
間違っても、「無料で遊べる範囲で楽しむからいい」などとは思わないように。