ソラノヴァシンプルなのはいいが、シンプルすぎる。

最近はダウンロード＆インストールの手間を省ける
ブラウザゲームの存在が注目されてきている。

開発する側からしても、壮大なグラフィックを盛り込んだダウンロードゲームより、
コストのかからないブラウザゲームのほうが開発しやすいと思う。
儲けという意味ではどちらも大差ないだろうし。

というわけで、このソラノヴァもそうして作られた数多のブラウザゲームの
うちのひとつ。大変よく出来ている。

グラフィックは、中期のスーファミぐらいである。
ロマサガだとか、クロノトリガーだとか、だいたいあのへん。
はじめてブラウザでRPGを楽しむ人ならば、
「ブラウザでここまでできるのか！」と驚嘆するはずである。

しかしながら、中華産MMORPGがこれまで築いてきた負の遺産を
一身に背負い込んでいる姿も伺える。

まず、なにもかもが自動である。

自動であるため、プレイヤーはゲームの世界になんら干渉する事ができない。
OKボタンをただポチポチ押しているだけで勝手にストーリーが進んでしまうのである。
チュートリアルならばそれで良い。プレイヤーは画面を見ながら
「あ～、こんなゲームなんだな」と理解する時間は必要だろう。

でも、ソラノヴァをプレイして感じたのは、
Lvが30になっても50になってもまだチュートリアルの続きなのかと
言いたくなるほどプレイの幅が広がらない。

ただクエストを追ってレベルを上げるだけである。
これでは大半のプレイヤーが、途中で飽きてしまう。
当然ながら、課金もしてくれないだろう。

ロールプレイングゲームの要は、プレイヤーがゲームの世界に干渉できるか否かである。

勝てない敵がいるから勝つために努力し、
強くなれないから強くなるための努力をするのだ。

そうしたロールプレイングの部分をすっ飛ばして、
ただOKボタンをポチポチ押して自動で動く主人公たちの動く様を
固唾を飲んで見守るだけでは、そんなのゲームとはいえない。

早い話が、電卓の1＋1を無限に続けるようなものだ。

評価

ソラノヴァサービス終了

本レビューは2014年2月5日に投稿、2014年2月5日に更新され、現状と異なる場合があります。また、ユーザーの投稿をそのまま表示しているため誤った情報が掲載されている場合があります。ご自身の責任においてご利用下さい。