ファンタジーアースゼロ今のネットゲームユーザーがよく分かる逸品

・国家間戦争を題材とした対戦型ゲーム。
・5つある国の内一つに所属するが、スパイや工作が可能。
・Wikiを熟読し、覚える事が義務付けられている、らしい。
・頑張ろうとする人程心が折れていく。

【総評】
現在の日本のユーザーが顕著にわかる、そんな逸品。
頑張ろうとあがけばあがく程に身動きが取れなくなる。
死ぬ、負ける事＝悪い事であり、受験戦争を見ている様だ。
つまり、初心者は唾棄すべき存在、という風潮が根強い。

「なんとかしよう」と頑張る程、周囲から罵倒されるのは
まるで、現代社会を見ている様で皮肉がとても効いている。
逆に目立たず、何とかしようとせず、自分の損失を防ぐプレイを
心がければ、割と普通に上位に食い込めるだろう。

ユーザーの質が悪い、と言うのはよくある意見ではあるが、
実際のところ勝ちたい人と自分の思い通りにならない人、等の
理由が混在し過ぎている為、一概には言えない部分がある。

倒した相手に対して罵倒を行う人がいたり、戦争中に敵国に対して
「おたくの●●という人がこんなことをしてますよ」と告げ口を行い、
ゲームとしてではなく、プレイヤーとしての妨害が多々ある。
心理戦というには少々下衆な手段がよくある。

実際にちゃんと話してみると、喧嘩腰であった者同士が仲良くなったり
する場合もあるが、基本的に「相手が悪い」という前提である為に
並行線と成ることが多く、和解に至る事は稀である。

面白い事に、味方である筈の自軍よりも敵国の人間と仲良くなりやすい気がする。

全体的に低年齢ユーザーも多い為、匿名性での付き合いに破綻が生じやすいが
それを理解した上で生暖かく見守るだけの度量が貴方にあるのであれば、
充分に試してみるだけの価値はあるといえよう。

よく「素材はいいのに」という言葉を聞くが、このゲームはシステムとして
そういったコントロールを行わなかった為にユーザー同士の軋轢を産む結果に
なっているので、決して「良いシステムではない」。

課金しないという前提では一度は体験しておいて良いと思われる。
少なくとも「ありがちなゲーム」では無いので、充分楽しい要素もある。
要は、それを活かせるかどうかはプレイヤーに掛かっているのだから。

評価

ファンタジーアースゼロサービス終了

本レビューは2013年9月2日に投稿、2013年9月2日に更新され、現状と異なる場合があります。また、ユーザーの投稿をそのまま表示しているため誤った情報が掲載されている場合があります。ご自身の責任においてご利用下さい。