モンスターハンターフロンティアZ 効率に支配された作業ゲー

■料金について
無料のトライアルコースは無いものと考えて良い。
ハンターランクを3までしか上げられず、戦えてせいぜいドスランポス止まり。
故に、まともに楽しもうと思えばハンターライフコースへの加入が必須となる。
初回のみ30日500円、以降は30日1400円等詳細は公式HPにて確認のこと。

・エクストラコース
ポータブルシリーズでお馴染みの「採集ツアー」にはこっちのコースにも加入しなければ行く事が出来ない。
他にもショップの品揃えが優遇されていたり有ると便利な、悪く言えばあらかじめ用意された不便を解消するためのコースだと言える。

・料金まとめ
他にも追加コースは複数あるが、詳細は公式を確認。
基本料金となるハンターライフ、エクストラの両を利用して30日当たり2000円ジャスト。
決して高いとは言えない金額なので、MHFを楽しむ上での大前提として必要な出費と割り切るべき。

■システムについて
基本はPS2で発売されたモンスターハンター2（ドス）をベースにしている。
当時評判の悪かったシステムもそのまま継続されているためいくつか例を挙げていく。

・季節、時間の変化
MHFでは時間が流れ、季節も変化している。
30分毎に昼夜が入れ替わり、毎朝4時に季節が切り替わる。（温暖期、繁殖期、寒冷期）
問題なのは、季節で受けられるクエストが変化することで、例えばイャンクック亜種と戦いたければ寒冷期でなければクエストが存在しない。
つまり、戦いたいモンスターに合わせて該当する季節のワールドへいちいち移動をしなければならないという事。
さらにクエストによっては季節時間が固定されているものもあり、広場が寒冷期の夜だったとしてもいざクエストに出発すると温暖期の昼だったということもある。
季節時間で採集できるアイテムが変わったりするので、覚え切るまでは非常に煩わしく思うことだろう。

・防具強化に素材が必要
MHFの防具は強化していく事でスロットが増えたり、さらに上位の防具へ派生したりと手を抜けない重要な要素である。
鎧玉だけで強化が可能なポータブルシリーズとは違い、MHFでは強化ごとに生産素材ばりの素材を毎度要求される。
要するに、「完成」までに掛かる時間と労力が桁違いになっている。

・PSPシリーズと比較して高難度
ポータブルシリーズはそもそもソロプレイを基準として難易度が調整され低難度になっているが、MHFでの基準は4人でのPTプレイ。
その為主にモンスターの体力が非常に高く、適正でのソロは少々難度が高くなっている。
遊び応えに繋がる反面、気軽にソロで素材集めという事もし辛くなっている。

■猟団
いわゆるギルド、クランのようなもの。
まとめると、入らなければ狩人祭などのイベントに参加する事すら不可能、しかし良い猟団を探すのは困難であり、ならばと自ら団を立ち上げても数十名規模の大人数を要求する仕様が立ちはだかる。

■プレイヤーの質
最大の問題点。

・低年齢プレイヤー
残念なことに、PSPシリーズの影響もあり低年齢プレイヤーがそこら中に蔓延っている。
異様に課金システムとその利用者を毛嫌いする世間知らずが多く、話していて不快になることもしばしば。
基本的な礼儀も知らず、思慮が浅く、要するに付き合うプレイヤーとして甚だ不適当である。

・効率厨
効率だけを気にし過ぎた結果、まともな人間性を失ってしまった連中のことである。
PTメンバーが少しでもミスをすれば非難し、あるいはその場では何も言えず某掲示板に晒しを行うこともある。
残念なことに上に行けば行くほどこのような効率脳が多数派であり、狩りの最前線であった求人区は最早効率厨隔離区域と化している。

■総評
ポータブルシリーズで満足出来ている人には到底向かない。
ネトゲゆえにあらゆる要素に時間が掛かるように作られているので長期的にプレイ出来ない人も向いていない。
可能ならば、仲の良い友人らと一緒に始めた方が良いだろう。
前述したとおり、野良は地獄絵図、修羅の国である。見ず知らずの他人によって不快な思いをしてまでゲームで遊ぶ必要は無い。