【良い点】
ブラゲとしては出色の出来栄えとすら言える、よく練られたゲームシステム。
かなり自由度の高いカード配置型の対戦ゲームであり、
逆の見方をすれば、自由度の低い1マス1ユニット制のSLGとも表現可能。
つまり、それくらいの戦略性はあるという事です。
ゲームクオリティのレベルとしては、ファミコン時代初期あたりに相当するでしょうか。
これは、現代のゲーム業界の惨状を踏まえると褒め言葉になります。
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【悪い点】
課金サービス開始による、徹底的なカードバランスの崩壊。
既に他の方のレビューでも書かれていますが、
有料パックで開放されたxxx的な性能のカード群により
対戦ゲームとしては完全に終了致しました。お疲れ様でした。
いくつか具体例を挙げますと…
防御型ユニットの場合
通常カード/あらゆる物理攻撃からのダメージを1に抑える。ただし魔法には弱い。
有料カード/あらゆる物理攻撃からのダメージを1に抑える。更に魔法は無効化する。
攻撃型ユニットの場合
通常カード/攻撃成立時に自身を強化する。ただし素の攻撃力が低く中々成立しない。
有料カード/攻撃成立時に自身を強化する。更に防御貫通を持ち、100%成立させる。
反撃型ユニットの場合
通常カード/攻撃を受けると、後手として反撃する。ただし防御系能力は持たず、脆い。
有料カード/攻撃を受けると、先手として反撃する。更に敵の攻撃を無かった事にする。
…ええ、はい。
こうやって書いているだけでもxxxxxxしくなってきますね。
これらの例だけでなく、全体的にこんな調子です。
あらゆるタイプのユニットに於いて超性能の有料カードが用意されている為、
通常カードは全くのゴミと言うほかありません。
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【総評】
アイテム課金がゲームシステムを破壊する、
その最も典型的なケースだと言って良いでしょう。
こんなxxxげた商売ばかりを続けていたら、ゲーム業界に未来はありません。
市場の動向を決定する原動力というのは、我々ユーザーの選択に他なりませんので
どういった需要を持てば、どういった供給が為されるのか、
この点について、一人一人のユーザーがよく考えていく必要があります。
もし現状のまま推移するようなら、残念ながら
日本市場の中国化…即ち、金が全ての世界。それが来る日も、そう遠くはないでしょう。
…あ、最後になりましたが、このゲームは中国製なので
前述の事態はある意味解り切っていた展開ではありました。
ただ、ゲームシステム自体はよく出来ていただけに腹が立ったという事ですね。
ここまで長文をお読み頂き、本当にありがとうございました。
評価
総合評価 | 1.83 |
---|---|
システム | 4.00 |
グラフィック | 2.00 |
サウンド | 2.00 |
イベント | 1.00 |
料金 | 1.00 |
運営管理 | 1.00 |
投稿者情報
投稿者 | moltha(2) |
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プレイ期間 | 1ヶ月未満 |
状態 | 引退 |
投稿日 | 2012年9月19日 |
更新日 | 2012年9月19日 |
ディヴァイン・グリモワールサービス終了
本レビューは2012年9月19日に投稿、2012年9月19日に更新され、現状と異なる場合があります。また、ユーザーの投稿をそのまま表示しているため誤った情報が掲載されている場合があります。ご自身の責任においてご利用下さい。