RFonlineZ グラフィックと世界観だけは評価できます

システムについて

本作の主軸となるべき「聖戦」というRvRだが、まずこれが基本的に成り立っていない。３種族の強弱バランスが拮抗していてこそ面白くなる筈が、種族間のバランスが偏りすぎ。更に各種族の、コントロールユニットと呼ばれる最終攻撃目標の配置もおかしい。クエストもインスタンスオーダー（Lvが上がる毎に受けられる）のみ。PKにより貢献値（自分の種族内での順位）や、お金が手に入るPK推奨システムは良いと思うが、低レベルのPCもPKできるため、結果的にレベル上げを阻害する行為を多く招き、新規プレイヤーを萎えさせるだけ。PKは聖戦時以外はLv制限を設けるべきだと思った。更に、Lv上げが43レベルくらいからほぼ頭打ち状態。高レベルPCの適正mobがごく一部にしか存在しない。結局、やれることが、Lv上げ→熟練上げ→聖戦→採掘→加工→強化のループに。そしてなにより本作を駄作にした原因が「黒機甲」。今でこそ弱体化されたが、圧倒的な攻撃力と防御力には、登場当時は多くの引退者を招くきっかけとなった。また、スペシャリストと呼ばれる「生産職」がドライバーおよびAGT以外、ほぼ機能していない点も見逃せない。

エフェクトについて

グラフィックだけはとても良質である。読み込みも早く、動作も軽い。３種族の個性分けも良く出来ていると思う。キャラクターのテクスチャも細かく描かれているし、背景も手抜きがない。ただし、神聖同盟コラは、男性ユーザーを多く惹きつける外見（特に近接装備時）のため、コラにばかりユーザーが集中してしまった点は惜しまれる。エフェクトは派手すぎず地味すぎず、センスを感じる。サウンドは、何処のMAPへ行っても似たようなBGMばかりで、少々手抜きを感じざるを得ない。

イベントについて

ユーザーPCとたいして代わりのないGMが登場して何かを喋るだけのモノばかり。β最終日のGMが操る新mobや通称「パパ」と呼ばれるホーリーストーンキーパー出現イベントは、僅かだが楽しめた。

運営管理について

サーバーの安定度や、規約違反者への対処の早さは評価できるが、それ以外は最悪中の最悪。まずアップデート告知と、実際のアップデートが一致しない事が多々ある。そして唐突に未発表の仕様を当てたり、告知しておきながら放置されっぱなしの仕様も盛りだくさん。また大手ゲーム情報サイトのインタビュー記事にて本作のプロデューサーが発言していた内容と、実際のゲームバランシングのアップデート内容が矛盾している。長い目で見たゲームバランシングではなく、その場しのぎで延命パッチの繰り返しているのかと疑わざるを得ない。SEGAという名に踊らされた多くのユーザーが哀れでならない。私もその一人である。

総合評価

決して課金してはならない。無料期間の７日間やっただけでは、その酷さが分からないと思う。βから現状までの運営の経緯、本家韓国版の現状を見れば、今後に期待できるか否かは自ずと判断できるだろう。私はRFonlineに未来はない、と断言する。