他のレビューでゲームそのものの内容は網羅されていると思うので、アニマについてもう少し掘り下げてみると。
このタイトルの最大の特徴であるアニマと呼ばれる女児風の小人。PCの追尾に必死な姿がとても可愛らしい。
指を咥えて首をかしげて長い耳をピコピコさせる姿に萌えっ尽きろぉぉぉあ!!!
ステータス上昇、HPMP回復のPOTを自家栽培し、ドロップした肉、野菜、果物から、休憩中に飲み食いすることでHPMPが徐々に回復する手料理を調理するなど、子供のような見た目とは裏腹にプロの家政婦顔負けの技能を修得する。その上ゲーム中に登場するアニマ用の子供服が異様に多彩で、ていのいい着せ替え人形にしても不満そうな顔ひとつせず付き合ってくれる。
キャラ作成時にセットでアニマの容姿も設定できる。髪型は後にアイテムで変更可能だが、人相は変えられないので、後に後悔しないように慎重に選ぶ必要がある。
名前をつけることもできるが、基本1回きりしかつけられない。どうしても名前を変えたい場合はバカ高い課金アイテムが必要なので、自然と熟考することになる。
戦闘に際しては、支援、回復、弱体化、攻撃と、その性格次第で多彩なスキルでPCを助ける。だが基本闇雲に使えるスキルを乱発しているだけなので、目の前にいる相手に鈍足効果を連射したりする。見かねて指示を出し続けると、ぷいっと拗ねて言うことを聞かなくなるのが子供らしい。
これはどうかと思う点
会話は親密度ごとのテンプレ回答で何かが変化するでもなく、育成を売りにしている割にやることは同じことを繰り返してステータスを上げるだけの上、一部の項目は一定以上に達してもそれ以降のコンテンツが無いために無意味になる。使用するスキルを決定する性格は言いつけを守らせることで勝手に人格が変わっていくので育成というより調教のようになっている。
アニマには感情も設定されているのだが、外見上はまったくの無表情なので、情報窓で確認しないかぎり分からない。無邪気な笑顔で踊りながら、内心は怒り狂っていたり、モンスに殴られて痛みに耐えながら実は喜びに満ちていたり(これはバグかもしれないが)と珍妙なことになる。さらに状況や行動にほとんど関係なく発作的に感情を訴えてくる。誰もいない街中で突然ガタガタと震えだし「どこかに隠れなくちゃ!」とか、ボスモンスとの死闘の最中に「これが…愛?」とか呑気にほざいてみたりとチグハグである。その感情の発露に対してだけは回答する権利を与えられるのだが、肯定、否定の二択の上に、肯定ならその感情を維持、否定するとかならず恐れの感情に変じるという、面倒なヒステリー女子を相手にしているようなことになる。ここら辺はなんだか手抜きのような感じがするので、タイトルの看板なんだからもうちとがんばってよ、と言いたくなる。
アニマに勝手にやれ的な指針を与えると、まるでリードの外れた犬の如き行動に出る。フィールドに咲く草花目掛けてダッシュして摘んだり、倒したモンスを成仏させたりする。それはそれで微笑ましいのだが、モンスの群れの只中でも強力なボスの前でもまったく危機感無く走り回り、結果、休憩中にモンスの鼻先に咲いている変な枝を抜きに行って尻にかぶりつかれたり、これまたボスモンスとの死闘の最中にかけようとしていたスキルを途中で投げ出してまで背後のお花とお話しだし、案の定他のモンスに集団で殴る蹴るの暴行を受けて死亡、大量のモンスから逃走中に雑草が視界に入ると何の躊躇も無く引き返しボコボコにされ、戻れと命令した途端我に返ってPCの元へ…と思いきやあきらめずにまた雑草を抜きに行き、若い命を散らす…など、とにかく生命身体より草花との戯れが好きな女の子。何度あの世から戻ってきても危機意識が無い。せめて一度危害を加えた相手には近づかない程度の学習はして欲しい。
と無駄に長文な上に内容が偏ってしまったが、「可愛い妖精といつも一緒で楽しい」と感じるか「バカな小人に付き纏われて困る」と感じるかが分かれ道のように思う。
評価
総合評価 | 3.67 |
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システム | 4.00 |
グラフィック | 5.00 |
サウンド | 4.00 |
イベント | 3.00 |
料金 | 2.00 |
運営管理 | 4.00 |
投稿者情報
投稿者 | noricon(1) |
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プレイ期間 | 4~12ヶ月 |
状態 | 活動 |
投稿日 | 2010年1月16日 |
更新日 | 2010年1月18日 |
プリウスオンラインサービス終了
本レビューは2010年1月16日に投稿、2010年1月18日に更新され、現状と異なる場合があります。また、ユーザーの投稿をそのまま表示しているため誤った情報が掲載されている場合があります。ご自身の責任においてご利用下さい。