コンチェルトゲートフォルテ良くも悪くもまったりゲーム・・・は過去の話

勇者候補として突如召還されたプレイヤー、しかし現実は…といった出だしで始まるゲーム。多少のネタバレを言わせて頂ければプレイヤーは勇者でも何でも無く、いきなり王様から勇者不適合のレッテルを貼られ市民権だけ渡され王国のど真ん中にほっぽり出される訳ですが。
駆け出しユーザーの8割、いや9割が思うであろう事はまず「wisとか他プレイヤーと交流する手段ないんですか」という不満だろう。
ギルドに入ってもギルチャがある訳でもなく、ゲーム内で手紙のやり取りをしていても名刺交換をしていないと互いがinしてるかどうかも確認出来ない不自由さ、なんかもうのっけから挫けそうだった。
それこそコミュニケーション掲示板は、今現在inしているプレイヤーじゃないと表示されていないだとか、傭兵システムは雇う側は使いたい放題という点が理解出来ていないと序盤の狩りやクエスト攻略すら難易度がハネ上がる点が実に説明不足だと思った。
事実自分は3～4日寝る前にちょこちょこプレイする傍らwikiや情報サイトを見て、兵士という職業は戦闘以外料理も材料採集も出来ないという事で、露店でのアイテムの買い方もわからず露店を出してる人で親切な方に尋ねながらようやく理解してきたと言った有様だった。

そもそもこのゲーム、職業毎にやれる事が決まっており様々な食材を欲する料理人すら自分では食材を手に入れる事が出来ず、猟人等材料を専門に扱う職業のプレイヤーとコミュニケーション掲示板等を通して交渉して初めて入手可能という不自由っぷりなのだ。
ただそういった点を乗り越えられれば、生産職は逆に金を稼ぐ上で実に有効な職業となる。料理人は荷袋に山ほどトマトを買いこみ、それをケチャップという料理（!?）にすれば出来の悪いものでも多くの人がこれを買ってくれるだろう。またこのゲームは有料だがキャラクターを何人も作る事で、最大3人まで同時に操作する事が出来るマルチキャラクターシステムという要素がある。これが出来ると世界はガラリと変わり一人で他人に頼む事全てが出来るようになる。ただ無課金でもゲーム内で他のプレイヤーから目当ての材料を買い付けてそれを加工し高値で売るようになれればレベル1でも街の定番売り子になる事も出来る為、むしろ積極的に他プレイヤーとコミュニケーションを図る事がこのゲームの醍醐味といえよう。

良くも悪くも他者がいなければゲームが成り立たないのがこのコンチェルトゲートフォルテである。プレイしている間に気の合う仲間の一人や二人と出会えれば世界はその分広がるだろう。傭兵の中で気に入った人に声をかけて一緒にプレイしていくのも悪くないかもしれない。
ただそういった要素も互いに交流する意思が無ければ成り立たないので、そういう意味では良い仲間に出会えるかどうかがこのゲームを続けられるか否かの生命線かもしれない。
火力のある職業やスキルでなければ戦闘は厳しいし材料や買い手がいなければ生産職は成り立たない。無論先に述べたようにwis等MMORPGで定番とされる対話機能も無い。そんなどうしようもないバランスではあるが道を行き交う戦闘職や道端の露店商との日々のやり取りの中で少しづつではあるが仲間やお得意様と出会うチャンスがある。
初心者向けともいえないし、ましてや万人にオススメできるとも言い難いが、MMORPGで他者との交流も無く終始ソロのまま生涯を終える事に不満を持つプレイヤーがいるのならこのゲームに裸一貫で乗り込んでみるのも悪くない。

2011.4月追記
昨年に行われた大規模アップデートにより、最早見る影も無い程にぶち壊されてしまった。
出来ていた事が出来なくなり、再びやり直そうと奮起すれば新システムの名の元に制約がかかる。慣れろといわれればそれまでなのだが、だったら別ゲームでいいだろと思うのは私だけだろうか。