あの「北斗の拳」をベースにした作品ということで、期待していたのだが……。
劇画っぽさを意識したグラフィック、通常のレベル制ともスキル制とも違った「生業システム」、そして(NPC商店が相手でも!)物々交換を基本としたトレードシステムなど、見るべき点もあることはあるが、相変わらず問題点は(第1次オープンベータ後の休止期間で、昨年5月頃のレビューにあるようなログイン周りの問題点などはかなり改善されているが、それをさっ引いても)多々ある。
アクション性の強い戦闘システムは評価できる部分も多いが、奥義の使用には(スキルとして修得した上で)格闘ゲームを思わせるややこしいコマンドが必要になる上、その奥義のコマンド自体が公開されていないものもあり、そういった場合はそのコマンドを「天文学的な数の組み合わせの中から」見つけるのはほぼ不可能に近い。
また、一瞬のラグが勝敗を分ける可能性のあるシステムであるにもかかわらず、戦闘でラグが発生しやすく、「受けつけられたはずの攻撃が出ていない」こともしばしば。
その上、戦闘は1対1が基本であるが、このゲームの飛び道具はどれもこれも構えに時間のかかるようなものばかりで、PvPところか雑魚との戦いでもほとんど使えない。
また、フィールドはむやみにだだっ広く、敵がこれでもかと言うくらいに湧いているため移動にかなりの時間がかかる。
もちろん敵に絡まれても逃げることは可能だが、結構しつこく追ってくる上、戦闘に入ると強制的に相手の側を向かされるために操作が混乱する。
さらに、物々交換がメインのシステム上、どうしても手元にいろいろなアイテムを用意しておく必要が生じてくるが、インベントリの数がそれにしてはあまりにも少ない(その上、重ならないアイテムも多々ある)。
そして、正式サービス開始と同時に課金アイテムの販売も開始されたが、課金アイテムの価格があまりにも高い。
先述のインベントリの欠陥を補うことのできる追加インベントリや追加倉庫もあるにはあるが、いずれも決して安いとは言えない上に買い切りではなく利用期間制限があるため、利用しようと思うとほぼ月額課金と同じになってしまう。
……というのが、現時点での正直な評価であるが。
3月末〜5月頃にかけて、断続的に大型アップデートが行われ、ある意味「ほぼ別物」になるとのこと。
そのアップデート内容には、今までずっと実装が待たれていた未実装奥義の数々や、今まで存在はしていたものの全く使い道のなかった肩当て・脛当てなどが活用できる「強化」などを実装するとともに、戦闘におけるマウス操作の重要性を引き下げるなど、なかなか的を射たものも多く含まれているため、ある意味今後については非常に期待が持てると言えなくもない。
もっとも、すでに死にかけかと思われていただけに、ほんの僅かに命を延ばす秘孔「心霊台」を突いただけである可能性も否定はできないが……。
*2009/12/5、サービス終了に伴い参加状況を「引退」に変更。
いくつか書きたいことはあるもののそれはまた別の機会に。
評価
総合評価 | 2.50 |
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システム | 2.00 |
グラフィック | 3.00 |
サウンド | 3.00 |
イベント | 4.00 |
料金 | 1.00 |
運営管理 | 2.00 |
投稿者情報
投稿者 | k3saitoh(15) |
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プレイ期間 | 4~12ヶ月 |
状態 | 引退 |
投稿日 | 2008年6月24日 |
更新日 | 2009年12月5日 |
北斗の拳ONLINEサービス終了
本レビューは2008年6月24日に投稿、2009年12月5日に更新され、現状と異なる場合があります。また、ユーザーの投稿をそのまま表示しているため誤った情報が掲載されている場合があります。ご自身の責任においてご利用下さい。