7人で徒党(パーティー)を組み、ターン制に近い独自の戦闘仕様の唯一無二のMMOだったが、今は「英傑」というシステムに乗っ取られオフゲーとなってしまった。
英傑とは、織田信長をはじめとした実在の戦国武将が一緒に戦ってくれる、お助けキャラだ。
あえて好意的に捉えれば、プレイヤーも減って徒党組むのも大変だからという運営の温かい配慮。しかし、そもそもお助けキャラであれば「家臣」という制度があり、それでも十分だった。これはゲーム内で完結し、課金要素はない。
英傑を仲間にするには、1回300円~400円のガチャをしなければいけない。サービス開始から17年も経過し、新規もほとんど見込めない状況で、運営が最後っ屁と言わんばかりに開発したお布施システムが、この「英傑」だ。
ガチャ無しでゲットできる英傑もいるが、大名といった強キャラはガチャからしか出ない。その強キャラに当たる確率は当然の如くごくわずかであり、その強キャラの中でも特に優れたキャラ(上杉謙信、伊達政宗、真田昌幸、高橋紹運、昌etc)をどれだけ揃えられるかが今のステータスだ。札束…まではいかないだろうが、諭吉の殴り合い程度に発展する。
その性能はすさまじい。
特にアタッカー。プレイヤーと家臣には全体攻撃の手段が限られており、ダメージ量も数千ダメージがせいぜいのところ、トップクラスの英傑たちは万ダメージをあっさりと繰り出す。
一部の回復、補助職を除きプレイヤーは足手まといとなり果てた。棒立ちしてても彼らが勝手に敵を倒してくれるのだから。オンラインである必要も、操作する必要もなく、敵に当たるだけの作業ゲーと化した。
さらに問題は、英傑を連れていけるコンテンツがほとんどで、最新コンテンツはトップクラスの英傑ありきの難易度になっていること。その優遇ぶりは突き抜けていて清々しさを覚えるほどであり、遂には季節イベントで英傑前提のダンジョンが対象となってしまった。季節イベントは普通幅広いプレイヤーが楽しめるようなコンテンツにするはずなのだが…
英傑に課金するプレイヤーが後を絶たないのか、運営はこれに味をしめ、次々と新しい英傑を出してくる。サービス終了前の女神転生imagineも末期は課金装備ガチャありきで、その状況によく似ている。MMOの末期と言わざるを得ない。
評価
総合評価 | 1.50 |
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システム | 1.00 |
グラフィック | 2.00 |
サウンド | 3.00 |
イベント | 1.00 |
料金 | 1.00 |
運営管理 | 1.00 |
投稿者情報
投稿者 | sakukae(1) |
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プレイ期間 | 13~24ヶ月 |
状態 | 活動 |
投稿日 | 2020年7月3日 |
更新日 | 2020年7月3日 |
本レビューは2020年7月3日に投稿、2020年7月3日に更新され、現状と異なる場合があります。また、ユーザーの投稿をそのまま表示しているため誤った情報が掲載されている場合があります。ご自身の責任においてご利用下さい。