鋼鉄戦記C21 暗黒期を経ていいバランスになった

【良い点】
・コンテンツの無課金、軽課金に対する緩和が徐々に行われ始めたのは2016年中ごろ以降らしいので、それ以前と現環境は区別して考えるべきレベルではコンテンツ改革が行われている。
・昔は無課金への冷遇振りが尋常じゃなかったが、今となってはコンテンツを楽しむだけであれば無課金でもほぼ問題ない程度に。
・とはいえ課金ユーザーにうまみがないわけでない設計のバランスはとれているため、無課金でも重課金でも各々のスタンスに応じて十分遊べる。
・過疎期を克服した数少ないゲームの一つなので、既存ユーザーの大半が新規プレイヤーの流入を歓迎している点も評価点の一つ。
・プレイヤー間の交流そのものは盛んなので、だれか親切な人を見つけるだけでこのゲームを堪能する要素は教えてくれる…かも？
・重課金しないと組めないロボがいるなど、差別化は若干あるものの…コンテンツをパーティ等を組んで周回する分には（時間をかければ）無課金でも決して不可能な水準ではなくなった（エンドコンテンツですら無課金でクリアしているプレイヤーもいる）
・それなりに低スペックでも人が多いところに出向きさえしなければ十分にプレイ可能。型落ちのノートPCでプレイできるケースもそこそこに見受けられる。

【悪い点】
・基本的なゲーム内知識を一部廃人が蓄積しているのは当然として、それをプレイヤー間で共有していく傾向の強いゲームなので、新規に知り合いを作るのが苦手な人にとっては辛いかもしれない。
WIKIも最近は更新されつつあるものの、人がいない停滞期・暗黒期の流れを若干引き継いでしまっているためか情報不足感は否めない。
・WIKI以外の個人攻略サイトもあるにはあるが…このゲームであるキモの「カスタマイズ」や「アセンブル」といった知識をフォローできているか、と言われると微妙なところである。
・これはある意味仕方ないことではあるが、対人リーグにおいては重課金に勝てる要素がほぼほぼない。ゲーム内でも対人リーグにだけ見られる傾向のため、対人リーグにさえ手を出さなければこの”悪い点”は無視することが可能。
・重課金の必須知識回りに”AURAカートリッジ強化”があるものの、知識なしでトライしようものなら下手すれば10万前後の損害を叩き出す代物が存在している。公式サイトはおろか、WIKIでも個人サイトでもほぼ解説が行われておらず、既存プレイヤー間で共有されている知識になるので、既存のコミュニティをどこかで見つけて参入しないことにはこの手の知識を得ることはほぼ不可能である。
・古いゲーム故に仕方ない点ではあるが、グラフィックが少しお粗末であるとは感じる。これは”良い点”で挙げた「低スペックでもそこそこ遊べる」とある種トレードオフな側面があるため、致し方ないところはあるが。
・音楽が基本的にショボい。ユーザー側でカスタマイズも可能ではあるが、割と知識が必要なため、ホイホイとトライできるものではない。
・「アセンブル」のチュートリアルがほぼ皆無。このゲームの一番のウリであるはずの「無限大のカスタマイズ」を体感しようにも、体感できる前に辞めてしまうレベルのユーザーが多いのではないだろうか。

【総評】
・プレイするPCの要求スペックの低さ、無課金や軽課金でも十分に遊んでいけるだけのコンテンツ力に関しては一定の評価をするべき点であろう。
・CBやCB2と違い過疎から脱却しているといっていいほどにはユーザーが存在するため、人不足で困るということもあまりない。
・ただ、このゲームのキモでありながら一番のウリでもある「アセンブル」に関しては多大な知識が求められる場合もあり、最近のロボの水準から言って「下手にカスタムするぐらいなら純正のほうがつよい」という悲しい状況を生み出している。このあたりは運営からチュートリアルを追加するなどのフォローが必須になってくる点ではありそうだ。
・慣れてしまえばこのゲームはどっぷりハマれる要素がたっぷりだ。ただ、ロボ好きであれば、という枕詞はついて回ってしまうが…