イカロスオンライン致命的な格差を持つゲーム

イカロスオンラインをプレイしていて最も強く感じる事は『致命的な職業格差』です。

　ウィザードと言えば、他ゲームでは、打たれ弱いが最強火力の職業という事が多いですが、イカロスでは最も打たれ弱く、火力も他職のほうが強く範囲攻撃に向いているというだけです。
ですから、禁忌の洞窟～空域の隙間といったダンジョンがメインだった時期には、「ほぼいらない子」でした。
アサシンがいれば、すぐ死ぬ迷惑なウィザードに価値はなかったのです。ましてやペインという自身の攻撃力を下げる代わりに、若干回復を助けるだけのスキルを使わないウィザードなんて、他の職から見たら無価値です。
今では、ウィザード並に範囲攻撃に優れ、時間当たりの攻撃力はウィザード以上。加えて優秀な回復まで同時にしてくれるシャリングが登場し、ウィザードははっきりいって「不必要」になりました。
現在「愛」がなければ「いらない子」な職が、バーサーカー、ウィザード、アサシン(仮)です。

　かつてはアサシンオンラインと呼ばれるほど、アサシン有利な格差があったのですが、レンジャーの登場によって、生息数が激減しました。
アサシンはスキル使用後短い時間無敵になることができたので、他職ができないソロが可能な唯一の職だった時期があったのです。
しかし、もっと簡単にタイミングを取る必要もほぼない無敵を持つレンジャーが実装されました。
時々殴って魔気というMPみたいなものを回復する以外は、スキルを2つしか使わなくても余裕でダンジョンをソロクリアしてしまう職ですからお察しです。
ご丁寧に回復スキルまで持っています。
バーサーカーは最初からいらない子でした。

　本音をいえば「いらない子」なんて言いたくもありませんし、認めたくもないです。
私自身現役のウィザード使いですし、アサシンは削除した経緯を持っていますから。
それなのにきつい書き方をあえてしていますが、このバランスが異常なんです。
プレイヤーは事あるごとにその改善を要求してきましたが、一向にバランスが調整されることはなく、格差は広がるばかりです。

　課金をしてもなかなかでないガチャみたいな箱をいくつもあけ、やっと入手した優秀なペットも、しばらくすれば「いらない子」です。どんどんエスカレートして強いものが実装されていきます。いらない子にするべく、能力をいじれる仕様があるわけでもなく、合わせて補正されるわけでもなく、ただただいらない子になっていくのを、指をくわえて見ているしかありません。
そんなわけで、過疎がどんどん進んでいます。

　ゲームそのものは良い物を持っているので、きちんとバランスをとって、運営体制を整えれば、間違いなく人気の長寿ゲームになるだけの素質があるだけに残念でなりません。