最大で“1万体”のキャラクターが描写可能!戦場における臨場感を見事に具現化したオンラインアクションRPG「キングダムアンダーファイア2」

キングダムアンダーファイア2」は、“アクションRPG”と“リアルタイムストラテジー(RTS)”のジャンルを融合させた、かなり意欲的なオンラインゲームだ。あるときは一騎当千、またあるときは指揮官役として楽しめる本作の魅力を、たっぷりのプレイムービーと共に確かめてみよう。

「キングダムアンダーファイア2」(以下、KUF2)は、韓国BLUESIDEがPC/PS4向けに現在開発中のオンラインアクションRPGである。5年以上の開発期間を費やしているAAA級のタイトルで、2014年のE3で現地発表を行ってからは、欧米圏でも次第に注目を集めてきている。そんな本作の開発スタッフが、東京ゲームショウ2014に併せて来日してくれたので、ゲームの見どころや開発の進捗状況などについてじっくり聞いてみた。

一騎当千(アクションRPG)と指揮官役(RTS)、どちらの遊び方でもOK!

BLUESIDE CEO/Producer SangYoun Lee氏
BLUESIDE CEO/Producer SangYoun Lee氏

KUF2のゲームジャンルは、“アクションRPG”と“リアルタイムストラテジー”(RTS)を融合させたもので、他ではちょっとお目にかかれないプレイフィールを実現している。プレイヤーはヒーローユニットを操って一騎当千っぷりを発揮するのと同時に、部隊を操る指揮官としても活躍できる。戦場を縦横無尽に駆け巡り、美味しい所を全部独り占めしてしまうような贅沢な気分が味わえるのが、KUF2というタイトルだ。

この臨場感溢れるバトルを実現するために一役買っているのが、自社開発によるゲームエンジンの「BLUESIDE ENGINE」。エリア内には最大でなんと“1万体”ものキャラクターが描写可能で、敵味方が入り乱れる戦場のぐっちゃり感は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のモブシーンなどを彷彿させられる人も多いだろう。しかもこう見えて、必要とするマシンスペックが意外なほど低いのだ。

本稿には計5本の動画を掲載しているが、これらは総て、プリレンダリングを一切行っていない実際のゲーム画面で構成されている。この点を念頭に置きつつ、本稿を読み進めてもらいたい。

部隊運用をAIに任せてのお手軽プレイも可能

KUF2のバトルでは基本的に、マイキャラたるヒーローを直接操作する“アクションRPGモード”と、配下の部隊を指揮する“RTSモード”の2つを、随時切り替えてプレイする。アクションRPGモードに関しては、三人称視点でヒーローを操作しながらスキルを繰り出し戦っていき、一般的なオンラインRPGに近いイメージだ。

そしてこの状態からワンボタンを押すと、カメラワークが大きく引き、RTSモードへと瞬時に切り替わる。プレイヤーは配下の“部隊”に進軍などの指示を出し、再びアクションRPGモードに戻し、この繰り返しで戦場を攻略していくのだ。

各部隊はそれぞれ個性があり、プレイヤーがどれをチョイスするかで、指揮官としての戦術も大きく変わってくる。例えば強力な弓兵の部隊がいれば、敵との間に“林”などの障害物を挟み込み、一方的に矢を射込める。あるいは、全部隊を突撃させてからアクションRPGモードに切り替え、ヒーローに切り込み隊長役を担わせるのも痛快だろう。

部隊の種別に関しては、人型の近距離/遠距離ユニットや、カタパルトや攻城兵器などの機械類、さらにはワイバーンやマンモスなどといった大型モンスターも含まれる。メインシナリオを進めたり、ゲーム内で金銭を集めたりすることで新たな部隊を雇用し、戦術の幅がどんどん広がっていくわけだ。

一つの部隊は同時に4個までのアクティブスキルが登録可能で、またレベル上げやクラスチェンジなど、育成要素もたっぷりとある。もちろん、場合によっては敵も部隊を繰り出してくることになるが、大人数同士が真正面から激突する様は、これまでのゲームではちょっと見たことのない光景が広がる。なにしろ“最大1万体”である。

ちなみに、部隊操作をAIに任せることも可能だ。敵を探して自動的に攻撃を行う“アクティブAI”、移動/防御に専念する“ディフェンスAI”、そしてヒーローの移動先や攻撃対象に追従する“アシストAI”から選べば、RTSモードでの操作は必要最低限で済む。RTSが不慣れな人でも、“アクションRPGモード&アシストAI”を併用すれば、一般的なオンラインRPGに近い感じでプレイでき、本作ならではの独特なプレイスタイルを少しずつ会得できるだろう。

細かくカスタマイズできるキャラクターメイク/多彩なゲームモードが用意

ゲーム開始時にプレイヤーが選択可能なヒーローは、正式サービス開始時の段階では「銃剣士(GUNSLINGER)」「魔剣士(SPELLSWORD)」「狂戦士(BERSERKER)」の3種類。それぞれの戦闘スタイルは、“長剣&銃”、“シミター&魔法”、“大剣&籠手”といったところだ。

キャラクターメイク部分を見ていくと、主に顔や頭に関して、項目毎にスライドバーで細かく調整でき、近年におけるハイスペック向けのオンラインRPGではお馴染みのタイプだ。防具に関しては、レザーアーマーやプレートメイルなどのシリーズが、今のところ80種程度実装済み。これらの防具は計12のパーツに分かれており、仮に違った防具シリーズを組み合わせて装備しても、結合部などが違和感なく表示することに拘っているという。また、拠点エリアなどで大人数が集まっても描画処理がもたついたりせず、この辺りにもBLUESIDE ENGINEの実力がフルに発揮されているそうだ。

ゲームモードの柱となるのはメインミッションだが、それ以外にもPvE/PvP共にまんべんなく用意されている。まずPvEに関しては、4名~10名で強大なボスモンスターに挑む“Raidモード”、部隊の運用に主眼が置かれた“Iron Plainモード”、フィールド上に突発的に発生した亀裂から表れるモンスターを撃退する“Riftモード”、最大16名のチームで押し寄せるモンスターを迎撃する“Invasionモード”などなど。またPvPに関しても、ヒーローのみ、部隊運用、ギルド規模など、さまざまな規模での対人戦が楽しめるという。

日本では2015年6~8月にPC/PS4の同時リリースを目標

気になるサービススケジュールに関してだが、現在はフィリピンとマレーシアで、テストを兼ねた小規模の商用サービスを行っている。ここで得たフィードバックを反映させたうえで、当面はアジア方面の各国で順次サービスしていく構えだ。具体的なローンチ国の順番は、中国、韓国、台湾、そして日本となっている。日本でのサービス開始は、今のところ2015年の6~8月を目標としており、その際はPC版+PS4版の同時リリースも視野に入れられているという。

ちなみにPS4のハードウェアスペックには満足しており、移植作業はまったく問題ないそうだ。今回のデモプレイはPS4用のゲームパッド“Dual Shock 4”を用いて行われたのだが、部隊運用もスムーズに行える。チャットやUI操作は別として、少なくともアクションRPGモード/RTSモードの操作に限っていえば、むしろPC版よりも快適そうに見えた。一般来場客向けのデモバージョンを作る余裕が無かったため、東京ゲームショウ2014への出展は見送ったそうだが、もし実現していれば相当な注目を集めたことだろう。

本作の屋台骨を支えるゲームエンジン“BLUESIDE ENGINE”に関しては、他のメーカーからの問い合わせが多数来ているようだ。まだ詳細は語れないとのことだが、あと1~2年も経つ頃には、このゲームエンジンを搭載したタイトルが続々と出てくるかもしれない。そのほか気になったネタとしては、モバイル機向けにKUF2のスピンオフ作を開発しており、2015年のリリースを予定している。こちらのゲームエンジンはUnityを採用しているそうだ。

BLUESIDEの「キングダムアンダーファイア2」は、唯一無二のゲームジャンルであるうえ、PS4向けにも開発されており、今後日本でも注目を集めるだろう。引き続き注目したいタイトルだ。

キングダムアンダーファイア2開発中止

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