Alliance of Valiant Arms、「AVAれ祭2010 ヒルズの陣」東京・表参道ヒルズで開催

ゲームオンは、2010年4月3日、東京・渋谷区「表参道ヒルズ」にて、「Alliance of Valiant Arms」オフラインイベント「AVAれ祭2010 ヒルズの陣」を開催した。

本イベントでは、オンライン大会を勝ち上がった4つのクランにより、日本最強クランを決定するゲーム大会を行うほか、今回が初情報となる新ゲームモード「PrisonBreak2 -Rescue-」発表会および、試遊をしてすることが可能だ。

さっそくそのオフラインイベントを取材してきたのでお伝えしよう。

会場は超満員！ステージにはアクリル製の特設対戦ブースが！

東京・渋谷区「表参道ヒルズ」のB3F「スペースオー」が会場となる今回のオフラインイベント。会場に入る前から、表参道ヒルズの館内アナウンスでも本イベントの紹介が行われており、入場を待つユーザーがたくさんならんでいた。

大きなステージの両端には、今回の目玉であるクラン決勝戦で使用する、アクリル製の特設対戦ブースがまず目についた。対戦中のプレイヤーの表情もわかるようになっているのだ。

また会場内には有名デバイスメーカーの「ARTISAN」「DHARMA POINT」「Razer」などの特設ブースも出店しており、オンラインゲーム一色の雰囲気になっていた。

来場者だけが体験できた！「PrisonBreak2 -Rescue-」発表会＆試遊台

いまだ詳細が明らかになっていないゲームモード「PrisonBreak2 -Rescue-」が、ついに会場で公開された。作戦決行日（実装日）は2010年4月21日と発表された。また、会場に体験試遊台が設置され、誰でも遊べるようになっていた。

本ミッションは、狂暴化した捕虜に占拠された施設からNPC「エヴァ」を救出するもの。プレイヤーは、仲間と協力し施設内に軟禁されている「エヴァ」を救出し、共に脱出することでミッションクリアとなる。

本ミッションの舞台となるマップには、様々なギミックやプレイヤーの体力を奪う火災、そして大量の敵キャラクターが待ち受けており、今までの「PRISON BREAK」シリーズに遜色ない、やりごたえあるモードとなっている。

第1エリアは1・2F、第2エリアは7・8F、第3エリアは13・14F、そして彼女が捕えられている最上階のヘリポートと、各エリアに分かれているので、しっかりと戦略を立てて進もう。

また、重要キャラクター「エヴァ・マリア・ヴォレル」を演じる声優は、アニメ「攻殻機動隊　GHOST IN THE SHELL」草薙素子役や、洋画の吹き替えなどでおなじみの田中敦子さんだ。

ストーリー

先に起きた捕虜狂暴化による暴動事件（「Prison Break」事件）。

この作戦により、EU軍はNRF軍が廃棄した特殊生物化学兵器のサンプルと、これに感染した多数の捕虜の確保に成功する。

EU軍は生物兵器分析の調査および治療法確立のため、ルーマニアの港町コンスタンツァの軍病院へ資料と感染者を移送する。

一方、NRFの政治体制に不満を持ち、EUへ亡命したエヴァ・マリア・ヴォレル中尉は、EU情報部士官として活動していた。

NRF国防省に潜入した彼女は、特殊生物化学兵器の研究資料と、そのサンプルを入手し、戦線を越えてコンスタンツァの軍病院に急行する。しかし、軍病院にはすでにNRFの工作員が潜んでいた。
軍病院に到着したエヴァは、工作員により病院内の一区画に監禁された。NRF工作員たちは、施設内に非常警報を発令。研究員および病院勤務者を施設から退避させ、施設内の要所で爆発物を作動させ火災を起こす。

非人道的兵器を開発した事実が明らかになり、政治的に利用されることを恐れたNRF軍部は、化学武器と証拠を施設もろとも破壊することを決定したのだ。数多くのNRF捕虜らと共に。

エヴァ中尉からの無線連絡で状況を知ったEU情報部は、科学兵器のサンプルと資料を持つ中尉救出のため、特殊部隊の派遣を決定する。

AVASS決勝戦！

AVASSとは、「Alliance of Valiant Arms SPRING STORM」の略で、実戦経験を増やし、国内のユーザーのレベルをより一層向上させるために企画された、オンライン公式大会のことだ。

予選・本選参加は143クラン、総勢1000名以上が戦い抜いてきたこの大会、本大会では「護衛リーグ」「爆破トーナメント」の2系統の試合を同時進行で実施しており、それぞれの優勝クランが、本日の「AVAれ祭2010 ヒルズの陣」会場で決定された。

会場での実況・解説は「バーサーク教官」と「井上プロデューサー」が担当する。そしてクラン同士の会話にはSkypeが利用されており、会場にその音声も再生されて、臨場感はバッチリだった。いつもの通り、試合の前の準備タイムには彼らの雑談(？)が聞けたのだ。

AVASS「護衛リーグ」決勝戦

出場クラン「Frontier」VS「IDiot」

まず最初にスタートしたAVASSは、「護衛リーグ」。戦車を守り、時には修理しながらゴールを目指すリーグだ。

まず「Frontier」は、研究重視のクランで、研究量でここまで勝ち上がってきたチームだ。対する「IDiot」は、個人技が得意なチーム、RPGを使用させたら右に出るものはいない！というチーム。それぞれ毛色の違うクランがどんな対決をするのか、いよいよスタート！

井上プロデューサーのコイントスにより、「Frontier」はEU軍、「IDiot」はNRF軍でスタート。戦車は自動で進むので、護衛側は敵の位置を素早く読み取り、攻撃から戦車を守りながら進行する。「IDiot」の名スナイパーがどこからかわからないような攻撃で戦車を守るプレイヤーを一撃で葬る！

しかし戦車がダメージを受けても、「修理」することでまた進行することが可能なのだ。さらに特定のチェックポイントを通過すればポイントも加算される。だが攻撃側もRPG（携帯型対戦車兵器）で容赦なく戦車を狙ってくる。

両プレイヤーとも、決勝まで勝ち進んだ猛者なので、マップ構造はほぼ全員が熟知。ビルの出入り口や、窓の隙間などから淡々と狙いを定めているスナイパーのプレイヤーもいた。

後半、残り時間も2分半に迫るところで、なんとこのリーグの肝となる「戦車」が、バグにより建物内に引っかかってしまったのだ。教官とプロデューサーの協議の結果、同じ状況に戻してからの再スタートとなり、乱戦の結果、めでたく「Frontier」が勝利を収めた。

せっかくの対戦を画像だけでは伝えきれないのが残念！大型のプロジェクターにはリアルに闘うクランの精鋭たちが大きく映し出されていたのだ！

AVASS「爆破トーナメント」決勝戦

出場クラン「Nil」VS「ReGuLuS」

続いてもう一つの決勝戦、「爆破トーナメント」。出場クランのファンが多いのか、かなりの歓声と応援の声が響いていた。

今回もコイントスで先攻を決定、こちらは「Nil」が引き当て先攻を選んだ。井上プロデューサーのルール説明のあと、試合スタート！

この決勝戦は会場が熱く沸いた接戦の連続…！さきほど試合を終えたクラン「Frontier」のメンバーも観戦しながらそれぞれが熱くプロジェクターを眺めていた。

本決勝戦のマップは入り組んだ建物が多く隣接するエリア。グレネードやスモーク弾が飛び交い、容赦ない複数での攻撃の応酬がものすごかった。

5人VS5人で闘い、全滅させた数を競うこのトーナメント。ナイスキルが行われるたび、会場は「マジ、うまい…」「あのスナイパーどこから狙ってんの？」など、画面に釘付けになってメンバー同志で楽しんでいたようだ。

一進一退を繰り返し、実力は同じと思われたが、ナイスキルや連携のうまさで、ついにこのトーナメントはクラン「ReGuLuS」が見事、勝ち取ったのだ！

表彰式に何者かのメッセージが乱入…！韓国最強クラン「Astrick」からの挑戦状ッ！

今回のオフラインイベントでの決勝戦、「護衛リーグ」の優勝は、「Frontier」、「爆破トーナメント」の優勝は「ReGuLuS」と決定した。

満足げに微笑むバーサーク教官と井上プロデューサーは彼らに賞金とそれぞれのメンバーから一言ずつコメントをもらった。

そして、最後、「爆破トーナメント」で優勝した「ReGuLuS」のメンバーにマイクが手渡されたその時…なんとプロジェクターにノイズが発生！会場がざわめく中、「日本一のクランで満足か？」というメッセージとともに、韓国語の音声が…。

そう、なんと「AVA」韓国最強クラン「Astrick」からの挑戦状だったのだ！彼らは2010年5月1日に東京・秋葉原で行われる「秋葉原PCゲームフェスタ」で「ReGuLuS」と挑戦すると公表したのだ！詳細は追って発表しよう。

1等はなんと30万ユーロ！「事前登録会プレゼント大抽選会」開催

興奮冷めやらぬ中、ユーザーには嬉しいゲーム内通貨「ユーロ」が当たる大抽選会が実施されていた。1等はなんと30万ユーロ！その他にも、20万ユーロや10万ユーロも複数用意され、ユーザーにたまらないプレゼントになったようだ。

さながら会場全体がそれぞれのクランのオフ会のようにみんな楽しそうで、お互いの近況を話しあったり、久しぶりに会う友人やユーザーなどと和気あいあいとイベントを楽しんでいた。女性のユーザーやカップルで来場している方も大勢おり、オンラインゲームの幅の広がり方の大きさを実感するイベントであった。

また、何カ月も予選・本選を勝ち抜いた強者プレイヤーたち。勝っても負けても、みんな「とても楽しかった」とコメントしていたのが印象的だった。本ゲームはFPSというジャンルで、しかも戦争をテーマにしており、初心者には敷居が高いゲームに思えるかもしれないが、こんなに楽しんでいるユーザーがたくさん現在もプレイしているので、ぜひ一度遊んでみてはどうだろうか？