World of Warships 面白いがプレイヤーを選ぶゲーム

【良い点】
・様々な国の艦が使える
　国家や艦種により特徴があり（例えばドイツ巡洋艦は装甲を貫通する弾は強力だが、敵艦を炎上させる弾の威力が低い為、同格以下には強いが格上には弱い等）それを考慮しながら戦う必要性が有る。
・Pay TO Winが成り立ちにくい
　課金要素もあるが、迷彩や消耗品についてはダブロン（課金で購入できる通貨）だけではなく、クレジット（戦闘等で入手できる通貨）で支払える。またある程度戦闘で経験値を入手すると1日最大3個までコンテナ（一種のガチャ）で迷彩や消耗品等を入手できる。課金で買える艦もあるが、課金艦の大半が「癖の強い」艦になっており、単純に強いわけではなくなっている。
・自己の判断が重要になる
　基本的に最大12対12のPvPなので、戦況に合わせた判断が必要になる。必要であれば手薄な部分の支援に回ったり、逆に敵の侵攻を防ぐために殿となったりなど、適切な判断と行動を取ることを要求される。

【悪い点】
・一部の艦でバランスが崩れている。
　特に課金で入手できるプレミアム艦に多く、Tier7のベルファストはその火力と煙幕とレーダーの組み合わせで「煙幕（敵からは中にいる艦が見えない）に隠れて一方的に敵艦を捕捉、高火力で撃沈する」事ができてしまい問題視されている。
・多国籍の為、意思疎通に問題がある。
　日本だけのサーバが存在せず、アジアサーバ全体でプレイする形となるため（一応中国鯖は別にある）チャットは基本的に英語、時々日本語や漢字、ハングルが交じる形になる。日本語だけでないとプレイできない人にはおすすめできない。
・システムの変更が多い
　2017年にはいってからでも「艦長スキルの全面変更、スキルの再振り直しが必要」「視認距離外からのxxx射撃封じ（やられている側は反撃が困難な為出来ないように変更との事）」「低Tier空母での手動攻撃（範囲内の敵味方飛行機をまとめて撃墜する、通常は扇形で発射される魚雷を至近距離からまとめて発射できる等対空能力の低い低Tier艦には問題があると判断）」等など、ゲームバランスに関わる部分で大きな変更が発生している。
・統一された行動は不可能に近いのでストレスが溜まる
　良い点で述べた「自分の判断が重要」の裏返しで、それぞれの艦が自分の意思で動いている為、「芋（攻撃を受けたくないため、遠距離での砲撃しかしない、敵が攻めてきたら一目散に逃げる）」「島影（島影に隠れて細かく前後進することで砲をだして攻撃する、もちろん戦線は上がらない）」「猪（敵艦隊を見るととにかく突撃して砲撃）」「軍師様（指示はするが全部的外れ）」等など、戦況に最適な行動をしないプレイヤーが続出する。自分がいくら頑張っても気がつけば味方が壊滅・・・なんてのは日常茶飯事。このためストレスが溜まりやすい。
・勝率至上主義
　最近はMODにより、試合開始前にプレイヤーの単艦での勝率、成績、全体での成績が分かるようになっているため、勝率の低いプレイヤー（40％前半等）が自分のチームに多いとその時点でゲームを放棄したり「Noob　Team」と罵倒、果ては味方を攻撃して撃沈するプレイヤーまでいる。

【総評】
旭日旗問題はともかく、基本的に「オンライン洋ゲー」なので、英語が基本。またゲーム的にもシビアなので日本語だけしか使いたくないという人には不向き。ただし、プレイヤーの国籍は見えないし、問題に対する対応も「オンライン洋ゲー」としては早め（物によっては半年程度で対応、ただし、その反動としてシステム変更が多い）もっともプレイヤー視線からは「遅い！」が。
多国籍の烏合の衆でもそのカオスを楽しめて受け入れられるプレイヤーにはお勧め。