War Thunderのレビュー・評価最高の”戦場”ゲーム

  • 投稿日:
  • 更新日:

【良い点】
とにかくこだわり抜かれたそのモデリングはそこに実車かプラモデルでも置いてあるかのようだ。
ソヴィエト連邦の戦車を見てみても、タンクデサント(戦車の上に歩兵を乗せて輸送する)用の手すりが付いている。オープントップ車両の中には自衛用火器が置いてあるのが見えるなど。航空機でも、コックピット視点において一つ一つの計器はしっかりと作動しているし、飛行中でも、航空機の各種の稼動部品が動いている様を見ることが出来る。
イベント限定車両等を除き、ほぼ全ての車両が開発、若しくは若干の課金によって購入可能である。課金車両が確実に通常車両を優越しているということは無く、どちらかというとロマン枠である。多砲塔戦車や、ロケット車両など、運用にかなりの工夫を必要とする様な物がある。
何より自走対空砲や装甲車、飛行艇・水上戦闘機なんかを実装する無料ゲームなんて他にない。

サウンド面においては、実車から録音したエンジン音、砲撃音など、動かしても、その場でじっとしてても聞こえる音がリアルさを出してくれる。
近くを通過する航空機の音、投下され風切り音を上げて落下してくる爆弾など。戦場の臨場感を体感できる。
システム面で言うと、空ABにおいては空中分解などの外部要因を廃して、ストレスフリーな空戦を堪能することが出来る。空RBからは空中分解などが追加されるため、速度や位置エネルギーをこれまで以上に把握しながらの戦闘を体験することが出来る。

性能のバランスについては自分でお気に入りの機体を見つけ、高ランクまで使い続けるような無茶をする事が出来て、実際そういう人がいる等、ランク間による、下位が圧倒的な上位は倒せないというような差は存在しない。
また、陸ABではかのガルパンの様な高機動をする事が出来るし、それが嫌なら陸RB以上の難易度を選択することで、リアルな機動を体験できる。
但し陸の場合はランク差は火力、装甲の差なので下位が上位に撃ち勝つのは空よりも困難。

【悪い点】
上記の点に全ての才能を割り振ったかの様にシステム面におけるマッチングのバランスが悪い。
各車両、航空機のマッチングはBRによって決まるのだが、このBRは全プレイヤーの戦闘の統計で変更されるので、使用者が多ければ多いほど変更があり、少なければ少ないほど変更されない。
結果強いのにBRが低い、弱いのにBRが高い等、不遇になったり優遇されていると呼ばれる車両・機体が存在している。

【総評】
グラフィック・サウンドや、その挙動から、”戦場”として見ると他に追随するものは有料ゲームだけになってしまう程、無料ゲームとしては夢の完成度である。しかし、万人受けする”ゲーム”としてみると、マッチングのバランスなど、改善すべき点は多くある。その点を克服したならば、無料のゲームとして、有料ゲームをも超える、数少ない神ゲーとなるかもしれない。

因みにだが、運営のサポート能力はとても高い。英語やロシア語さえ使えれば、運がよければその日のうちに対応してくれる。しかもバグなどであれば数日の内に修正され、その対応能力の高さを実感できるだろう。
アップデートが遅れる(Soon™)のはお茶目として割り切ろう。
7月に入りDMM.comが提携し、日本での公式配信を発表したので日本における対応能力は上がったと思われる。(万が一上がらなくてもロシア運営に言えばいい)

もしこのゲームが気になる方は是非この機会に登録しては如何だろうか。日本国内ですらどマイナーな機体がそこには存在する。日本でかつて開発、使用された大東亜決戦機や間に合わなかった試作機、数多くの航空機や戦車をぜひその目で体験してみてはどうだろうか。

評価

総合評価 4.50
システム 3.00
グラフィック 5.00
サウンド 5.00
イベント 4.00
料金 5.00
運営管理 5.00

投稿者情報

投稿者 murakumo(1)
プレイ期間 13~24ヶ月
状態 活動
投稿日 2016年7月23日
更新日 2016年7月23日

War Thunder公式サイト

本レビューは2016年7月23日に投稿、2016年7月23日に更新され、現状と異なる場合があります。また、ユーザーの投稿をそのまま表示しているため誤った情報が掲載されている場合があります。ご自身の責任においてご利用下さい。

おすすめオンラインゲーム情報