NHN Japanは、7月21日~23日まで韓国・盆唐において、「グリーンファクトリー」を巡る「NHN Japan MEDIA TOUR」を実施、2日目後半はスマートフォンと検索についてお伝え!
スマホ・検索関連
2日目となる7月22日は、シアターでのプレゼンテーションやセッションを中心に、NAVERやハンゲームなどNHNのさまざまな事業領域についての説明がなされた。
スマートフォンについて
この部ではスマートフォンを今後どのように展開していくのかを紹介してくれた。
登壇者
NHN スマートフォンゲーム事業グループ「チェ・ユラ」氏
韓国の圧倒的なシェアを誇る「HANGAME」も基盤として、2011年の新たな挑戦となるスマートフォンゲームについて、韓国SNGゲーム市場の急激な拡大を挙げ、既存のコアゲーマーを中心としたPCオンラインゲーム一辺倒だったところを、ライトユーザーを中心に展開していくと語った。
2010年からスマートフォンユーザーの登録数が増加、韓国内の携帯電話ユーザーの半数水準に増加する見通しとなっている。モバイルゲームユーザーのニーズの変化に対応し、ハンゲームがオンラインゲーム市場で培ったノウハウをそのまま生かして展開していく。
スマートフォン×ハンゲームとして提案するのは、ハンゲームのブランドを利用した統合マーケティング、共通プラットフォームの共有、ゲーム投資&タイトル発掘、技術支援などもおこなう。
ハンゲームブランドは、高い認知度と親しみやすいイメージが強みとなっているので、PC「ハンゲーム」の強みを生かして既存要素の拡大を狙っている。
さらに、スマートプラットフォーム「Fun CONNECT」をキーワードに友人・知人をベースにゲームの経験を共有できるスマートフォンプラットフォームを持ち、友達と一緒にゲームをする楽しさを提供していくということだ。ランキングや挑戦できる課題など、ゲームに熱中度を与えるコンテンツを提供していくという。
韓国ゲームの日本の市場においての可能性も検証済みで、子会社の「オレンジクルー」で100人近いチームでコンテンツを制作しており、日韓のタイトルラインナップに1000億ウォンを投入予定、年内30タイトルリリースする予定となっている。
質疑応答
Q:日韓のユーザーについて
システム的には可能だが、日韓のプレイヤーの趣向が違うので、現在は国を超えてのプレイは決定していません。
Q:「Fun CONNECT」コンテンツ数
韓国では未成年・成年用に法律が適用されているのでゲームのリリースはまだできません。年内30タイトルを予定しています。
Q:韓国のゲームユーザーのデータ
iPhone/Androidは同じくらいの比率、iPhoneは若く20代、Androidは30代、男女比率は同じくらいです。
Q:課金サービスについて
現在検討中です。
Q:タブレットについて
スマートフォンもタブレットPCもすべて「スマートデバイス」として対応していきます。
Q:ビックタイトルとは
ハンゲームのIPを落とし込むタイトルや、新規のRPGなども現在開発しています。
検索について
ここでは、韓国内でNo.1検索ポータルサイト「NAVER」について「数値で見るNAVER」と題して、詳細な情報を公開した。
登壇者
NHN 検索本部 本部長「リュ・ユンシク」氏
キーワードとして「検索の競争力」と設定し、ほかの検索ポータルサイトと比較した数字を提示しながら説明を開始、NAVERは2009年で世界第6位となることをまず発表した。
検索シェア1位が「Google」ではない国で、NAVERは差別化された検索サービスによってほかの追随を許さず1位を保っている。NAVERは韓国での検索シェア70%台を保つ検索サービスを提供している。特にユーザーが望んでいることを提供することを重要視しているということだ。検索品質で勝負できる競争力を持っているのだ。
NAVERの強みとして「正解型検索」といったユーザーが欲しがっている答えをすぐに見つけられるように情報を提供するものがある。人物情報を含んだ正解型コンテンツDBを70万件所有している。さらに韓国語で検索した際に良質な結果が提供されるように、コンテンツとデータベースを作り上げている。
外国の事例として、「Bing」として2010年7月から多様な外部CPと提携してコンテンツ検索型の検索結果を提供し、Yahoo!でも新しい検索を提供した。その記事はマスコミがさまざまな形で掲載されている。
ほかの強みとして「コレクションランキング」があり、ユーザーの反応に従って多く選択されるカテゴリーが上位に表示されるものがある。1回のクリックで1ページにまとめてユーザーの欲しい情報が表示される。ユーザーの不便と感じる箇所を成長していくときには、若干Googleのシステムに似てしまうところもあるとか。
「おすすめワード」とは、検索利便性向上のために、検索結果の右側に多様なおすすめのワードが表示されるもの。リアルタイム急上昇ワード、ホットトピックワード、ユーザーグループ別人気ワードなどがある。また、モバイル検索の活用は年初比で3倍に急増しており、特にモバイルでは正解型情報を提供することに重点を置いているとのこと。
最後に「NAVER」は、ユーザー満足のために「自動化と人の知性」を活用することを重要視しているということを語って締めくくった。
NHN Japan「森川 亮」氏より
このメディアツアーに日本から駆けつけた森川氏は、日本独自のビジネスモデルや、ゲームや検索のグローバル展開について語った。
質疑応答
「TERA」日本サービスについて
CBTの同時接続数はかなりの数字を記録し、韓国でのサービスを経ているのであまり大きな障害ありませんでした。今後予定しているOBTの状況を見ながら、課金に関してなどもまだまだこれから調整していきます。
その他のタイトルについて
済州島「HANGAME EX2011」で発表されたタイトルは今年にすべて出します。来年はもう少し多いタイトルも発表される予定です。
会社全体の事業モデルは?
付加価値の出やすい分野を広げていきたいです。韓国ではデータセンターに関する事業も予定しています。
韓国と日本のトレンドに関して
スマートフォンに関しては、まだ確立しきっていないソーシャルゲームはあまり伸びないのではないかと思っています。よりPCゲームに近いアプリがまず大きくなっていくと思います。