シーアンドシーメディアは7月2日、MMORPG「タルタロスオンライン」のオフラインイベント「タルタロス ファン感謝祭」を東京・時事通信ホールにて開催した。
今回が初のオフラインイベントとなる「TARTAROS-タルタロス-」だが、会場には朝早くから招待された300人もの熱心なファンが駆けつけた。耳寄りな最新情報から、豪華ゲストと触れ合う興奮必至なイベントコーナーなどもあり、大盛り上がりの1日となったようだ。それではその模様をレポートでお届けしよう。
新たな展望が見え隠れ！？ 大注目のアップデート情報！
イベントの冒頭では運営プロデューサーの織田英治氏とディレクターの川原久義氏が会場のファンらに挨拶。気になる今後のアップデート情報なども紹介してくれた。
最初に発表された内容は、本作で最難関と言われている“エターナルダンジョン”の階層追加だ。階数はこれまでの20階から一気に2倍の40階に増え、会場からは待ち望んでいたプレイヤーたちの歓声や拍手が沸き上がった。また、これまでの“エターナルダンジョン”では“ゴーレム”のようなマシン系のモンスターが多かったが、今後追加される階層からは精霊系のモンスターが登場するとのことで、これらは夏に実装される予定だ。
もう1つのビッグニュースは新マップ“Aisen エイセン（仮）”の追加。これは先日実装されたばかりのマップ“結界の張幕”に続いて新たに追加される予定だ。登場する敵はこれまでいそうでいなかった水系のモンスターや、織田氏曰く「油断していると背後からブスリとやられそう」な可愛い女の子タイプのモンスターが新たに追加される。
画像は“Aisen エイセン（仮）”に登場するNPCたち。発表されるやいなや、会場からは大きなどよめきが起こり、早くもプレイヤーたちのハートをガッチリ掴んでいたようだ。
次は「爽やかな夏を演出！」と題して、新たなファッションアバターが発表された。夏らしい涼しげな衣装やアクセサリはプレイヤーにも大好評のようで、衣装が発表されるたびに歓声が飛び交い、会場内はさながらファッションショーのようであった。このファッションアバターは近日中にも実装予定とのことで、「次回メンテナンスあたりを期待していてください」との川原氏のコメントから、サマーファッションを満喫する日もそう遠くなさそうだ。
続いて、現在開発中である3つの新システムが紹介された。過去にクリアしたシナリオを再びプレイできる「シナリオリプレイ機能」に、不要なアバターを合成して新たなアバターを作り出す「アバター合成機能」、なにかと圧迫しがちなアイテムインベントリの容量を増やす「インベントリー構造改変」と、いずれもプレイヤーからの要望が多かったシステムばかりで、会場内からは大きな拍手が巻き起こっていた。
それぞれ年内には実装される予定で、今後のアップデート情報に注目してほしいとのこと。公式サイトでも順次情報を公開していく予定なので、気になる人は要チェックだ。
ユニークだったのがプレイヤーから寄せられた「タルタロスはどんなところで作られているの？」という疑問に答えるべく、織田氏自らが韓国の開発元であるINTIV Softへ訪れたときの模様を収めたビデオ上映コーナー。中にはまだ実装されていないモンスターや装備アイテムなどの画像も映っており、場内のファンたちは興味津々で開発現場の模様を眺めていた。
さらにこの日はオフラインイベントのために来日した、INTIV Softの社長であるイ・ジュウォン氏がステージに登場。織田氏が聞き手となり、即席の開発者インタビューが行われたので、その模様をお送りしよう。
織田氏：ようこそお越しいただきました。
イ氏：ご招待いただきありがとうございます。
織田氏：「タルタロス」のシナリオは社長みずからが執筆されていると伺ったんですが、これは本当なんですか？
イ氏：「タルタロス」はシナリオが非常に重要なゲームですので、会社の中にシナリオ専門のチームを置いています。チーム内での私の役割はメインシナリオと世界観を作ることです。シナリオが大変高い評価をいただいていますが、これは私が書いたシナリオ以上に、日本の声優さんたちがうまく演じて下さっているおかげだと思っています。
織田氏：「タルタロス」のストーリーは徐々にエンディングに向かって進み始めているわけですが、今後のストーリーの方向性についてお伺いできますか？
イ氏：今年中にはお見せできるように今も頑張って作業しているところなのですが、その中で使用するイラストを持ってきたので、今日会場にいらした皆さんにだけ特別にお見せしようと思います。
ここでイ氏よりイラストが公開されるが、残念ながら撮影は禁止とのことで、このレポートではお見せすることができない。ちなみにそのイラストは花輪がかけられた墓石を前に、2つの人影がたたずむ……という実に意味深な一枚であった。
織田氏：これは……、どう見てもお墓のようですが？
イ氏：誰かが眠るお墓ということで間違いないと思います。
織田氏：影も2人分あってすごく意味深なんですが、この影の人物は誰なんですか？
イ氏：今、それをお話することはできないので、イラストを見て皆さんで想像を膨らませていただければと思います。このイラストを見てエンディングが悲しいものになるんじゃないかと心配されている方もいらっしゃると思いますが、このシーンはあくまでたくさんあるエンディングのうちの1シーンです。
織田氏：キャラクターの誰かが死ぬということなんでしょうか？
イ氏：もちろん、プレイヤーキャラクターの誰かがお墓に入って終わりというわけではないので、ご安心ください。実は次のシーズンに、エリアデン王国の……
織田氏：エリアデン！？ これはちょっとネタバレになりそうなので、そのコメントはここでストップということでお願いします！ 詳細はストーリーが実装されてから皆さんの目で確かめてみてください（苦笑）。
イ氏：最後に一言ご挨拶申し上げます。こうやって日本のプレイヤーの方々に直接お会いできてとても嬉しく思います。これからも「タルタロス」を愛していただいて、より「タルタロス」を盛り上げてもらえれば幸いです。INTIV Softを代表してお礼申し上げます。ありがとうございました。
織田氏：本日はありがとうございました！
重大なヒントが盛りだくさんのインタビューに続いては、「タルタロス国勢調査」と題したサーバー内データやアンケート結果が川原氏によって発表された。公開内容は各ワールドの人口比率やプレイヤーの年齢層、使用キャラクターの男女比率といった実際の国勢調査さながらのデータから、これまでにもっとも苦労したシナリオやお気に入りのシナリオ、さらには好きなキャラクターランキングといった興味深いものまで多岐にわたり、会場内からは発表されたデータに対する納得や驚きの声が多く寄せられた。
好きなシナリオと苦労したシナリオの両方にランクインしたものも多かった。苦労した分だけ喜びも大きかったということだろう。
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キャラクターランキングでは前回1位だったルコを押しのけて、イリシアがトップに輝いた。発表時には会場から「イリシアさ～ん！ 愛してる～！！」という熱いラブコール（？）も飛び出した。
BGMも人気の「タルタロス」だが、好きなBGMトップ5ではログイン画面で流れる「Wheel of fortune」が1位という結果に。もっとも耳にする機会の多い曲だけに、プレイヤーにとってもとくに思い入れ深い一曲となっているようだ。合わせてオリジナルサウンドトラックの制作企画が現在進行中というビッグニュースも発表された。
続いてはマーケティングに関するデータの発表。アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」とのタイアップイベントは、凄まじいほどの盛況ぶりで、「キュゥべえ」のアバターは99,381体、「グリーフシードを集めよう！」イベントでは11,708,899個のグリーフシードが回収されたとの報告があった。この結果に対し川原氏は「これでキュゥべえも魔法少女に困ることはないんじゃないでしょうか」とコメント。会場の笑いを誘っていた。
そして「魔法少女まどか☆マギカ」に続く、「タルタロス」のアニメタイアップ企画第二弾は「こぴはん」とのコラボになると発表されると、会場からは大きな拍手が沸き上がった。この作品はキャラクター原案に「初音ミク」で有名なイラストレーターKEI氏を迎え、アニメーション制作には「青の6号」や「フルメタル・パニック！」などを手がけたGONZOが担当するオリジナルアニメだ。タイアップ内容などは今後の続報で随時発表されていくそうなので、大いに期待してもらいたい。
「タルタロス」と「電撃オンライン」によるコラボも発表され、現在「タルタロス」のコミカライズが進行しているとのこと。
スペシャルゲスト、声優・佐藤聡美さんとささきのぞみさんを交え、興奮必至な後半戦開始
ここからはお待ちかね、豪華ゲストを招いてのトークショーの時間。満を持して登場したのはプレイヤーキャラクターである“ルコ”役の佐藤聡美さんと、その姉である“リアン”役のささきのぞみさんのお二人だ。
佐藤さん、ささきさんの2ショットトークでは、川原氏から二人に次々と質問が浴びせられた。中でも会場を盛り上げたのが収録時の苦労話に関する話題。“ルコ”役の佐藤さんは「やんちゃな“ルコ”が次第に凛々しく成長していく様子がうまく伝わるように頑張りました」と真摯にコメントしたのに対し、“リアン”役のささきさんは「芯の強さとルコへの愛情を意識して演じました。愛情表現の部分は、（佐藤）聡美ちゃんへの愛をダダ漏れさせる感じで……（笑）」と、いきなりのカミングアウト！ これには当の佐藤さんはもちろん、川原さんも爆笑。場内を笑いの渦に巻き込んだささきさんは、まさに「してやったり」とドヤ顔を覗かせていた。
トークに続いては、プレイヤーから寄せられた質問に佐藤さん、ささきさんのお二人が一問一答で答えていく「ふつおたコーナー」。質問に対するふたりの回答は以下の通りだ。
――タルタロスはプレイしていますか？
佐藤さん：シナリオも面白いですし、キャラクターもカワイイので楽しんでプレイしています。まだレベルは20くらいなんですけど、今ちょうど“ナギ”を仲間にしたところです。これから“ルコ”に会えるように頑張ります。
ささきさん：私はネットの調子が悪くて、プレイはまだなんです。公式サイトは何百回も覗いてるんですけどねぇ……。ネットが復旧したらさっそくプレイしてみるつもりです。
――「タルタロス」で一番好きなキャラクターは？
佐藤さん：自分が演じているルコちゃんももちろん好きなんですけど、今ゲームでプレイしているロト様（アエルロト）が一番ですね。
ささきさん：たくさんいてどのキャラも魅力的なんですけど、私は“ナギ”が好きですね。すごくカワイイし、見ていて癒される王道キャラクターだと思うので。
――ご自身が演じられているキャラクター以外で他に演じてみたいキャラクターはいますか？
佐藤さん：女性だったら“エルピントス”さんや“リアン”さんみたいな年上の女性を演じてみたいですね。男性だったらお話の最初に出てくる覆面の男の人とか楽しそうですよね。
ささきさん：私は猫が好きなので、猫の“ミミ”を演じてみたいですね。“ルコ”のツッコミ役というポジションも面白そうですし。
続いてお二人に挑戦してもらったのは、会場内で実際にゲーム中の台詞を演じてもらう「生アテレココーナー」。プロの声優による生の演技が見られるとあって、「おおーッ!」という歓喜のどよめきが場内から沸き上がった。
二人が演じたのは“ルコ”が過去を回想する1シーン。ゲーム中のイベントとは一味違った生の声優さんの演技に、会場内はしんと静まりかえって二人の演技に耳を傾けていた。ここで、猫の“ミミ”を演じたいと言っていたささきさんが、最後にアドリブで“ミミ”の鳴き声を聞かせてくれるという想定外のサプライズで、生アテレコは終了。実際の収録はひとりで行われることが多かったようで、ふたりともこうして大勢の前で披露するのはとても緊張したと感想を述べていた。
そして、コーナーの合間では今回イベントに参加できなかったメインキャストからのメッセージが公開された。どれも個性的なコメントばかりで、ゲストのふたりも含めて会場内は笑いに包まれていた。
ソーマ役の下野紘さん ピンコ役の広橋涼さん シュバルマン役の鳥海浩輔さん イリシア役の大原さやかさん，
アエルロト役の野島裕史さん ナギ役の福井裕佳梨さん クロモド役の浪川大輔さん エルピントス役の小清水亜美さん
オフラインイベントのラストは、来場者参加のゲーム大会で大盛り上がり。途中からは佐藤さんとささきさんも再び参加し、大いに会場を湧かせていた。
○×クイズ大会では、「タルタロス」初心者でも分かるカンタンな問題から、上級者すら唸らせる超マニアックな難問まで幅広く出題された。
全プレイヤーへのボーナスを賭けたエクストラ問題では、なんと来場者の半数以上が正解だったため、7月10日（日）の11～23時に限り、経験値とアイテムドロップ率が2.5倍になるボーナスが決定！ このチャンスを逃さず、週末は忘れずにログインしよう！
佐藤さんとささきさんも参加した「目指せ！ 最後の1人！」は、ふたりが交互に来場者に質問をしていき、質問の該当者を1人に絞っていくという一風変わったゲーム。「今朝、タルタロスをプレイしてきた人」といった本イベントならではの質問も飛び出した。
最後の種目はジャンケン大会。他では手に入らない豪華プレゼントをめぐって世にも熾烈なジャンケンバトルが繰り広げられた。一勝負ごとに悲鳴や歓声が飛び交い、ただのジャンケン大会とは思えないほどに会場も大いに盛り上がった。
こうしてすべてのプログラムは大盛況のうちに終了。ゲストのささきさんは「メインキャラクターではない“リアン”を演じる私がこのイベントに呼んでいただけるとは思っていなかったので、最初はとてもびっくりしました。今日ここにいるのは本当にみなさんの応援のおかげだと思っています。（会場内を見渡しながら）これから“リアン”が復活してプレイヤーキャラクターになれたらいいなぁ……、偉い人聞いてくれるかなぁ……（笑）。タルタロスの世界がみなさんに楽しんでいただけたら幸いです。本日はありがとうございました。」と感想を述べた。
佐藤さんは「イベントがとても盛り上がって軽く汗をかいてしまいました。すごく皆さんの熱気が伝わってきて、これからの収録も頑張っていこうと思いました。それに、“ルコ”がキャラクター人気投票で1位を取れてとても嬉しく思っています。私自身“ルコ”に一票いれるくらい思い入れのあるキャラクターなので、皆さんに愛してもらえてとても幸せです。私もひとりのプレイヤーとして遊んでいる身なので、もしかしたらゲーム中で皆さんとお会いできかもしれませんね。その時はよろしくお願いします。」と、締めの言葉を述べて本イベントは閉幕となった。
閉幕時にはエンディング映像が流れたが、スタッフクレジットかと思いきや、なんと今回の参加者全員の名前がエンドロールで流されていた。最後の最後に用意されたニクイ演出に来場者からは喜びの声が上がる。
サービスインしてまだ2年目となる「タルタロス」だが、初のオフラインイベントとは思えないほどの盛況ぶりで、改めて「タルタロス」の人気ぶりを目の当たりにした次第だ。大型アップデートを控え、さらなる飛躍を見せる「タルタロス」に今後も大いに期待したい。
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