「フォーセイクンワールド」開発会社・完美世界を訪問!第2回は「フォーセイクンワールドってどんなゲーム?」

シーアンドシーメディアがサービスを予定している「フォーセイクンワールド」、その開発会社であるPerfect World Co, Ltd.(以下、完美世界)へのインタビューならびに開発風景を、全3回に渡りお届けする。第2回は、「フォーセイクンワールドってどんなゲーム?」。

今回は、クローズドβテストも終了し、着々と正式サービスへの準備を進めている「フォーセイクンワールド」の開発陣に、本作の魅力について話を伺った。

また、貴重な開発現場にもお邪魔させてもらったので、その模様も写真でお届けしよう。

フォーセイクンワールドの特徴

本作は、完美世界が3年にわたり開発した、プレイヤー主導で遊べ、かつ海外の市場に向けたタイトルであり、グラフィックの美しさや低PCスペックで遊べること、新しいコンテンツの導入といった調整が予定されている。

また、グラフィックも今までのタイトルとは違い、西洋系のファンタジーMMORPGとなっているのも特徴の1つだ。さらに、通常のPCスペックでプレイしてもきれいで、十分に遊べるものとなっているとのこと。これは、同社が独自開発したエンジンによって可能になっている。

そして、初心者の人には、わからないことをゲーム内で調べることができるなど、細部にも目を行き届かせているとのことである。

ゲームの魅力

本作では、星座を取り入れた一風変わったシステムを導入。これは、ゲームに入る前に誕生日を入力することで対応した星座が設定され、後述する祝福システムなどと連動しているそうだ。

また、ユーザーが「神」となり、世界に影響を与えるシステムを今後今後実装していく可能性があるという。本作には時代、歴史、紀元という概念がある。ユーザーはゲーム内で歴史を追うことができ、そして、神となって全世界のバランスに影響を与えることができるようになる。

そして、PvPやPKもサーバー内のチャンネル毎に「PK」「非PK」チャンネルとして用意されており、チームや軍団、ギルドなどでのPKも楽しめるという。さらに、サーバー間の戦争も今後可能になるそうだ。

登場する5つの種族の一部は、海外市場を意識しており、いかにも壮健な印象を持つジャイアントは欧米風に、小さくてかわいらしいドワーフの女の子は日本向けに開発したとのこと。

また、本作では種族のほかに種族により選択できる職業が異なる全8種類の職業を選択でき、特に日本はコミュニティを重視しているため、それぞれが自分の役割を果たすために、さまざまな職業を選択できるという。

そして、クエストでは、ダンジョンでモンスターを倒すだけではなく、連携して問題や謎を解決するなど、面白いものを目指している。また、ダンジョンにおけるPvPでは、強さは一定的ではなくユーザーの人数やレベルによって変化するそうだ。

また、本作には13種類の副職業が存在。これは、すべてのユーザーが習得でき、商人だと値段が安くできるなど、ゲーム進行に役立つものが豊富に用意されている。

そのほか、ペットシステムも実装されており、狩りでモンスターを倒してペットを捕獲でき、中には貴重なものもある。そして、ペットにも気持ちがあり、その変動がペットの成長を左右するという。

さらに、本作では、空中にもギルドが存在する。一定の条件により占領することができ、占領するとギルド間の貿易や戦争などが可能となる。

そして、イベントも豊富に用意されており、中には毎日違ったイベントもあるとのことだ。

中国での展開

「フォーセイクンワールド」は、中国でリリース後、今までにMMORPGの賞を多数受賞している。

また、2010年10月のOBTでは、いろんな分野の企業とタイアップして、大規模なキャンペーンも実施している。

本作には15~30歳まで幅広いユーザーがおり、特に2~30歳台が多いという。そして、登録ユーザーは、百万人も超えた。

また、テレビ、ネットカフェ、小説などのポータルを使ったり、有名歌手や銀行とのタイアップなど、さまざまな方法で本作を宣伝したとのことだ。

日本に向けた開発の展望

本作では、「祈る」「願う」「望む」という3つのキーワードがあり、それを体現しているシステムとしては、ユーザー同士で、自動的にパーティをマッチングすることができたり、望むことでアイテムが手に入るシステムなどがある。そして仲間とともに世界を取り戻していく、世界初のプレイヤー中心のMMORPGとなっている。

また、ゲームのクオリティに厳しい日本ユーザー向けのタイトルにすることで品質を向上することができるといった点も挙げていた。

そのほか、日本のユーザーは、PKを嫌う傾向があることから、コミュニティの要素を基盤としたエンドコンテンツを楽しめるように仕上げたという。

そして日本向けのシステムとしては、初心者ギルドという、MMORPGが始めての人が入ることのできるギルドが用意されている。また、ギルドはレベル20を超えてから入ることが可能で、また、ギルド基地を保有することができ、1つの会社を経営するように多くの役職を設定することができる。

日本向け開発の方向性として、今までに初心者ギルドならびに自動マッチングのシステムを開発してきた。これからは、祝福システムに注力したいという。

祝福システムは、海外、特に日本市場を注力して開発しているシステムで、ユーザーにとって遊ぶ目的を与えるために、サーバーのユーザーの祈りによって、新しい世界を作り出すといった内容になっている。

また、日本からの要望で、日本だけに導入したシステムとして、時代が進んだ際に「紀元守護者」と呼ばれる強力なボスが登場する。全サーバーのユーザーが協力して、ボスを倒すというのは、日本のユーザーも喜んでくれると思っていると述べた。

そのほか、大規模のコミュニティ、サーバーを超えて戦争をすることもできる。正式サービス後も日本のユーザーの声に応えていきたいと発言した。

質疑応答

ここからは、いくつか挙がった質問について紹介しよう。

PKは、PvPではなくフリーPKが可能か?

基本的にはPvPもPKも可能だが、フリーPKについてはチャンネルを分けての実装を行っている。また、PKしたら名前が赤くなるなどの差別化も図るという。

「フォーセイクンワールド」は、全世界に向けたタイトルだが、地域ごとに特化すべきと考えている。フリーPK可能なダンジョンでは、高い経験値やレアアイテムなどの特典もあるが、PKされるリスクもあるといった部分も用意していくという。

初心者ギルドシステムとは?

キャラクターが20レベルになるとユーザーが作ったギルドに入ることも可能だが、コミュニティが苦手の人は初心者ギルドに自動的にはいることになる。ただし、ギルド戦ができないなどのデメリットもある。

その他コミュニティの強いコンテンツは?

海外地域も含め、ソロをしたいユーザーは少なくない。ただ、ダンジョンに入ろうと思った時に必要になるので、それを防ぐためにPTマッチングシステムを作ったという。

人とコミュニケーションをとるのが苦手なユーザーもいるので、その人たちがダンジョンにいけなくなることを防ぐシステムになっており、また、知らない人と交流することもできる。

日本以外で実装する独自システムはあるか?

ファッションアイテム、タイアップアイテムは各国の要望を反映して追加予定とのことだ。

種族とクラスが決まっているが、今後、追加などの変更はあるか?

5つの種族と8個の職業があるが、新しい種族を作ったり、新しい職業を作ったりなど検討しているという。

また、ストーリーの背景上、体の小さなドワーフは、銃器を使うのみとなっているが、ユーザーの声次第で選べる職業が増える可能性はある。

日本ユーザーへのメッセージ

パーフェクトワールドを日本で2007年にサービス開始して以来、4年が経過し、その間多くのタイトルを日本市場で展開していった。その上で、日本ユーザーの声を理解し、「フォーセイクンワールド」を開発、サービスを開始する段階で、多くのコンテンツを用意したという。

これからのMMORPGは、ただ与えられたものとして楽しむのではなく、プレイヤー自らの手で生み出し、創り上げていけるものであると考えており、「フォーセイクンワールド」はその考えを体現したものであるそうだ。オープンβテスト、そして正式サービスに期待したいところだ。

開発ルームの模様を一挙お届け!

今回、開発ルームならびにゲーム開発風景の一部を写真に収めることができた。ここでは、それらの写真をまとめて紹介しよう。

フォーセイクンワールドサービス終了

コメントを書く

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

フォーセイクンワールドサービス終了

フォーセイクンワールド関連ニュース

フォーセイクンワールドサービス終了

ゲームコラボ情報

おすすめオンラインゲーム情報

おすすめオンラインゲーム情報