タワー オブ アイオン特別連載「いまからAION」第8回「エリュシオンにて妄想モード・オン!電脳妄想ノベル風!ひとりアイオン」

エヌ・シー・ジャパンの誇るスタイリッシュなファンタジーMMORPG「タワー オブ アイオン」。特別ページ内の1コーナーとして全13回お届けする連載第8回は「エリュシオンにて妄想モード・オン!電脳妄想ノベル風!ひとりアイオン」

アイオンの世界を旅して、いろんな人に会って、モンスターと戦って、食って飲んで…。気付いたら連載ももう8回目に。若干迷走しつつも少しでもアイオンの世界をナナメ視線で…っとお伝えしてきたのですが…ここで一発まったくアイオンのストーリーと関係ない電脳妄想ノベル風「ひとりアイオン」をあなたに!なんでもひとりでするってイイことだよね…!

※これから語られるストーリーはまったく・なんらアイオンのストーリーとは関係なく、筆者の頭の中だけで展開される話を文字化しただけのものとなりますのでご了承くださいませ。

あたしは、都内の高校に通う17歳の女子高生。だったんだ、さっきまでは。いつもの帰り道で、いつもの友達と、いつものくだらない会話をしていたら、突然目の前に白い犬みたいなキツネみたいな、とにかく変な動物があたしの前に現れてニヤッて笑ったの…。そしたら目の前が真っ白になってここに辿り着いたってわけ。変な服着せられてるし、髪型も…って髪は前からアフロだったっけ。まあ、とにかくわけのわからない世界で目が醒めちゃったんだけど、このままここにいても仕方ないから、話しかけてみよっと。

近くにいた、なんだっけ「鎧」っていうの?マンガにでてくるキャラクターみたいな格好をした人にとりあえず話かけちゃおっと…。

「すいません、ここ、どこですか??」
「…○△■×…??」

ヤッバ~。言葉通じないし。ってか何人?フランス?アメリカ?とにかく何言ってるかわかんないし、あっちも聞きとれてないみたい。じゃあこっちのイケメンに話しかけてみよう。

「あの~あたしの言葉わかります?」
「!?…■○××…??」

やっぱわかんないか…。ど~しよ。本気であたし変態みたいじゃん。どうしよ~~。

「キミキミ、ちょっとちょっと」
「ん…?日本語!?!?」

振り向くと、と…鳥??鳥がしゃべった??

「ちょっと、こっちこっち」
「え…?あ、あ~なんだ鳥がしゃべったのかと思った~。って!あたしの言葉が分かるの??」
「え、あ、うん。わかるわかる。だって私動物の言葉も分かるんだもん。どんな人間だって楽勝よ」
「あ~、そんなもんなんだ…。ってかさ、ここってどこ系?やっぱ外国?」
「ここ?エリュシオンだよ。天界系?ま、とにかくそんなとこ。」
「エリュ…シオン??って何?何区?日本?」
「あ~、日本じゃないよ。もっと違う次元の、そう世界が違うの。ちなみにあなた日本の東京からきたんじゃないの?」
「え!?なんでわかるの?東京知ってるの?」
「う~ん、つい最近おんなじところから来たって人がいてね。なんだか落ち込んでたみたいだけど」
「ウソっ!その人ってどこにいるの??」
「え…?昨日そこのクリスタルからどっかに転送されちゃった。」

「転送…?メールみたいな??もしかして東京に帰ったのかな?」
「さあ、わからないけど消える間際にラッキー♪って叫んでたけど…。ラッキーって何?食べれるの?」
「ラッキー…?ま、いいわ。でさでさ、あんたとは会話できるんだけど、他の人と話通じないんだけど…」
「ああ、それね。それならちょっと待って。ほらキューちゃん、おいで」
「キューちゃんって、その鳥??」

鳥の女の子は近くでウロウロしてる鳥を一羽連れてくる。

「そうこの鳥のフンをね。」
「フンフン……ギャッ!!」

のぞきこんだあたしの鼻に何かブニュッっとした物体が着いた。く、くっさ~~~~~!!なんじゃこりゃ~~!

「このキューちゃんのフンよ。フン」
「なにすんじゃワレ!きったな~い!」
「だめだめ。乾くまで待って。そしたら誰とでも話すことができるから。」
「うそ~~~ん。こんなんで話せるわけないじゃん!あたしのこと嫌いなの?」
「はい、オッケー。ほら周りの声をよく聞いてみて」
「ん…んん?んんん!!わかる!何しゃべってるかわかるよ!すんげ~~」
「とりあえずさ、この先のエリオス大広場にたくさんの人がいるから聞けばなにか分かるかもよ」
「うん、ありがと!よくわからないけど行ってみるネ!」
「バイバイき~ん」

そういってフンを鼻に付けたままあたしは広場のほうに向かっていったの。ってか何あのタワー!すんごくない?東京スカイツリーくらいあるのかな?あっ!桜!この世界にもサクラがあるんだ…。そういえばミキとユキと3人で花見しようって言ってたな…。なんか花見とかオヤジ臭~いとか言ってたっけ…。はやく帰ってあいつらにこの世界のこと自慢しちゃおう~っと。

「ステキ~ステキ~おじさんの~ステッキ~」

ゲッ、オヤジギャグってか、ダジャレじゃん。なんだかヤバい人が多いな、ココ。とにかくここは話しかけられないようにスルーして歩こう。

「お~~い。スルーしちゃイヤ~ん♪」
「ギョエッ!!すみませんすみません」
「キミ、キミの心の羽は輝いているかい?」
「え…?はいはい、もうそれはものすごく…」
「オーーーー!ワンダフル♪じゃあちょっと見せてくれないか、その輝ける翼を♪そしたらボクも…見せるから…ポッ」

おいおい、これセクハラじゃね~のかオヤジ…。あっ、でも結構イケメン?イタリア系っていうの?ジローラモ系じゃね?まあちょっと話してみてもいいかな。

「あ、あの…このエリュシオンってなんなんですか?」
「ん?エリュシオンはエリュシオン。天界の都市さ…」
「都市?やっぱ東京みたいなもんなんだ。じゃあ、あんたは何をしてるの?」
「私…私はこの広場の花たちが寂しくて青くならないように愛の言葉を捧げ続けているのさ。ここの花は私にずっと恋をしているのさ、だからこんなに美しい色をしているの!」
「ハ、ハァ…恋…ですか」

やっべ、やっぱアブナイ人だったわ…。このままだとあたしも恋とか愛とか言われそうだからさっさと次いこ、次。

「それじゃあ、あたし急ぐんで~~」
「もう帰るのかい。良い恋を…チュッ♪」

あ~もう、なんか疲れた。花が恋するわけないじゃん。もっとまともそうな人を探してみよう。

「おい、そこの少女。」

「ゲッ、またオヤジ??」
「オヤジとは失礼なまだこれでも26歳だぞ」
「ゲッ、老け過ぎじゃね??」

目の前に現れたのは、タトゥーを頭にキメちゃってるイカツイオヤジ。もしかしてこのまま捕まってパブで働かされて…。こえ~~逃げなきゃ…。

「東京から、来たのか?」
「え…?え、はい、そうです…けど」
「そうか、これで4人目だな。それで、見つけたのか、導きの白を」
「みちびき…??」
「そうだ。お前がここに飛ばされるきっかけとなった白いものがいるはずだが」
「あっ!!そういえば犬みたいなキツネみたいなのがあたしの前に現れて…それで目の前が真っ白になって…」
「そうだ、その者を見つけ合神しなければならん」
「がっしん…?ナニそれ??ゲームとかアニメの見過ぎじゃね?」
「ホラ、そこの歌い手の2人と話してみなさい」

「ルールラルラルラレアッレラ~~~アアアア~~~~~♪」

聞こえてきた微妙な歌声と微妙な演奏でなんだか盛り上がってる2人。聞いたことのないメロディだけどなんだか懐かしいような…そんなボーっと聞いていたあたしに気付いたのか、2人が話しかけてきた。

「あらあらあら、また東京からのお客さん…??」
「うむうむうむ、今度は女の子か…」
「あ、あの、そこのオヤジ…いや、タトゥーおじさんから話すように言われてきたんだけど…」
「あらあらあら、分かってるわよ、はいここにきて」

あたしは言われるがまま、彼らの前に座らされてアリーナ席でサプライズライヴを見ることに…。歌からはじまり、小芝居やミュージカル、しかもコントまで、延々1時間近く見せられ、最後にはやはり歌で締めくくられた。なんじゃそりゃ。

「あらあらあら、感動しちゃったのね、そうね」
「うむうむうむ、やはり感動するよね、ふつう」

だから…感動してないってば。飽きたからアクビしたら涙が出ただけだっつ~の。

「ねえ…歌とかはいいんだけどその白いヤツってどこにいるの?」
「しろいやつ…あらあらあら…?」
「しろいやつ…うむうむうむ…」
「ペット屋ね」
「ペット屋だ」

はあ~~っ、ホントこの2人疲れる…。ってかはじめからペット屋があるならそこ行けばよかったじゃんよ。まあいいや、行ってみよっか。

「じゃあね、ステキなライヴをありがと。」

あたしは手を振る2人を後にしてペット屋らしきところに行ってみた。すると…。

おっ、いるじゃんいるじゃん。動物が放し飼いで。あれ、あの動物たちってあたしんちの近くの動物園でみたことあるし~。ロバとかリスとかそういう系じゃない?カワイイ~。なんか変なのもいるけど、近くにいってみよ。

「オイオイオイ!今ロバって思ったろ」
「リス系とか系つけんじゃね~よ。差別か?」
「え?え?なにこの乱暴な話し方?」
「ビビってんじゃね?こいつ。でも結構イケてんじゃん。」
「まあ、中キックってとこかね。おめーに譲るわ」
「ちょ、ちょっと、どういうこと?動物なのにしゃべるの?」
「しゃべる?っつか聞こえてるだけだろ?鼻にあのフンつけたんだろ~が」
「あ~こいつちょっと天然系?俺天然系パス。ムリムリ」
「ムカッ!天然でわるかったわね。なによ、あんたら動物ジャン。どっちでもいいんだけどさ、あんたらの中に白いヤツいない?そいつに用があるんだけど」
「知ってても教えないよーん」
「ね~。誰得~~??」
「ケケケっ」

かわいい姿とは裏腹に意地が悪いこいつら…。ああ、殴ってやりたい…。でもまわりの人には聞こえてないんだ。キューキュー鳴いているこいつらを愛おしそうに抱きしめてやがる…。くっそ~とりあえず下手にでてみるか…?

「ねえねえ、さっきはごめんNE♪お願いがあるんだけどぉ~~♪」
「気もっちわりいな。変な声出すんじゃね~よ。」
「おい、おれのこと100回カワイイって言え!」
「お金ちょうだい!お金ちょうだい!情報売るからお金ちょうだい!」

ぐぬぬぬぬ…超銀河無限パンチをくれてやりたいところをグッと我慢して100回カワイイと言ったりモノマネ強要されてもしっかりやりきったり(結構似てる)、不良動物グループの見事な手下をやりきったあたしって…。

「なかなかやるじゃねえか、姉ちゃん。」
「うん、今まで来たヤツの中では頑張ったほうだね」
「そろそろいいんじゃない?教えてあげても。モノマネ飽きたし」

やった…!勝ったよお母さん!こんな不良どもいいなりになっちゃったけど…プライドだけは誰にも奪えないの…!とにかくやっと情報がもらえることになった私はウキウキしながら彼らの話をきいたのよ。

「ヒントは荷物・張り紙・ギャルルン」

なにそんだけ?ヒントって何?また探すの?も~ちょっと~限界~~!しかもギャルルンって何?ギャル雑誌?そんなのしらね~~!ロマンスいらね~~!もういい!こうなったら片っ端から調べて絶対東京に帰ってやる!チッキショ~~~!次回に続く。

妄想ノベル「ひとりアイオン」どうでしたか?もうすぐ東京はゴールデンウィーク。これからアイオンを始める人も多いだろう。ぜひこんな妄想ノベルはほっといて(ほっとけない)、本編も楽しんでくれたらうれしいのだ。もちろんこのノベルは次回も続くぞ。本当に主人公は東京に帰れるのか?白いヤツの正体とは?張り巡らされた伏線の回収はされるのか?描いてる本人ももはやどうなるのか分からない、次回は「近くて遠い、東京」でサーカス、サーカスゥ!

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