プレシーズンから始めるフィースト入門―「ファイナルファンタジーXIV」対人コンテンツ「ザ・フィースト」で勝ち抜くための戦術指南

スクウェア・エニックスがPS4/PC向けにサービス中の「ファイナルファンタジーXIV」。その中の対人戦バトルコンテンツ「ザ・フィースト 4対4」について、押さえておきたい戦略やテクニックを紹介します。

1月17日に実装されたパッチ3.5では様々なコンテンツに加えて、「牙狼<GARO>装備」が追加されました。取得には「フロントライン」や「ザ・フィースト」をプレイする必要があり、今まで触れてこなかった対人コンテンツを初めて遊んだという人も多いのではないでしょうか。

その中でも「ザ・フィースト 8対8」は、制限時間が8分と短くレーティングも存在しないため、とても人気だったように感じました。その一方、ロール差による敗北や、大味な戦闘に不満を持った人もいたかもしれません。そんな人に是非遊んでほしいのが、より競技性に特化した「ザ・フィースト 4対4」です。

さて、話は変わりますが、2月28日にパッチ3.55aが実装され「ザ・フィースト」に新たなマップが追加されました。ここで注目してほしいのはマップが追加されることにより、プレシーズンが設けられる点です。

レート戦は、自分のプレイが他のプレイヤーのレートにも影響するため、初心者のユーザーにとっては敷居が高く感じたと思います。しかし、プレシーズン中はシーズン報酬が無いテスト期間なので、初心者の人でも気軽に「ザ・フィースト 4対4」を楽しむことが出来ます。

ここでは「ザ・フィースト 8対8」で対人コンテンツにある程度慣れてきた人や、「ザ・フィースト 4対4」で中々勝てない人向けに、知っておくとお得な情報や戦いのセオリーなどを紹介していきます!

シーズン3終了時点で、筆者のランクはゴールドでした。これからも精進していきます!

「ザ・フィースト 4対4」とは?

「ザ・フィースト 4対4」は、お互いに所持しているメダルを奪い合い、制限時間8分の時点で所持しているメダルの総数が多いチームが勝利となる対人コンテンツです。「ザ・フィースト 8対8」との大きな違いは、人数が少ないため個人の動きがより重要になる点と、ロール構成が固定になるため運の要素が少なく実力勝負になる点が挙げられます。

詳しいルールの説明は公式サイトに記載されていますので、一度目を通しておくといいでしょう。また、公式番組「アドレナリンラッシュTV」でも初心者向けの情報などが説明されています。

“メダル”はどう拾うのがいい?

敵を倒すと、所持メダルの半分の数をフィールドに落とします。これを誰が拾うかが「ザ・フィースト」の戦略的な部分になります。メダルは所持枚数によって被ダメージが上昇するデバフがつくので、むやみに拾っているとすぐに敵に倒されてしまいます。メダル枚数によるデバフの上昇率は以下の通りです。

所持メダル数 スタック数 被ダメージ上昇
150枚 1 12%
170枚 2 24%
190枚 3 36%
200枚 4 48%
210枚 5 60%
220枚 6 72%
225枚 7 84%
230枚 8 96%
240枚 9 108%
250枚 10 120%

ポイントは149枚まではデバフが付かない点です。防御バフが少ないDPS・ヒーラーはこの149枚を越えないようにメダルを拾うと、パーティへの負担を減らすことができます。

逆にタンクは、HPが多く防御バフを多数所持しているので、積極的にメダルを拾いましょう。ただしタンクといえど、あまりにも多くメダルを拾うと倒される危険性が上がるので注意です。具体的には200枚まではタンクが持つのが現在のセオリーとされています。また、所持メダルが多い状態で敵に攻撃された場合、防御スタンスに切り替えることも忘れずに行いましょう。

基本的にタンクは50枚のメダルだけを拾い、他のメンバーが149枚以内になるようにメダルを拾う、と覚えておくといいでしょう。

メダルは落としたときの枚数でアイコンが変わるので目安になります。ただ、相手を倒す前に何枚落ちるかを事前に考えておくと、よりスムーズですよ。

「サプライボックス」と「キット」について

「ザ・フィースト 4対4」では、「オフェンスボックス」、「ディフェンスボックス」、「アドレナリンボックス」、「ウルフハートボックス」という4種類のサプライボックスが登場し、破壊すると種類に応じた「キット」と呼ばれるアイテムが出現します。これらのキットは戦局を大きく変える力があるので、サプライボックスが出現したら最優先で壊しましょう。

サプライボックスは、より多くのダメージを与えたチームに所有権が移ります。

サプライボックスは、種類によってポップ時間が決まっているので、タイムラインを頭に入れておくとスムーズに戦いを組み立てることができます。各ボックスのポップ時間と効果は以下の通りです。

オフェンスボックス/キット

ポップ情報

  • 試合開始後、自軍拠点付近に1個出現

効果

  • 与ダメージが3分間上昇

ディフェンスボックス/キット

ポップ情報

  • 試合開始後、自軍拠点付近に1個出現

効果

  • 被ダメージが3分間減少

アドレナリンボックス/キット

ポップ情報

  • 試合開始から2分後、フィールド中央付近に2個出現
  • 試合開始から6分後、フィールド中央付近に2個出現

※マップによって配置場所が微妙に異なります。

効果

  • アドレナリンゲージが50%上昇

ウルフハートボックス/キット

ポップ情報

  • 試合開始から4分後、フィールド中央に1個出現

効果

  • HPリジェネ
  • MPリジェネ
  • 移動速度アップ
  • オートアタックの攻撃間隔と、ウェポンスキルおよび魔法のキャストタイムとリキャストタイムが短縮される。

キットは誰がとる?

キットは数に限りがあるので、誰が取るかで戦いの流れが変わります。ここでは一般的なセオリーを紹介します。

アドレナリンキットは、瞬間火力が重要になるコンテンツの特性上、近接DPSが優先的に取得するといいでしょう。「ザ・フィースト 4対4」では、時間経過でアドレナリンゲージが上昇し、5分でゲージが満タンになるのですが、アドレナリンキットを上手く取得できていれば、1試合中に2回アドレナリンラッシュを打つことも可能です。

オフェンス/ディフェンスキットはどちらも近接DPSが取ることが多いです。キットの効果は倒されると消えてしまうので、オフェンスキットとディフェンスキットはセットで取得するのが効果的です。

パッチ3.55aで追加されたウルフハートキットですが、複数の効果を持つため状況に応じて効果的なロールが変わります。戦況が優勢な時は主にヒーラーが取得するのがいいでしょう。特にヒーラーが一度も倒されていないとMP不足に陥ることが多いため、MPリジェネ効果により終盤まで安定した戦いが可能になります。逆に劣勢な状態では、戦況を覆すためにDPSロールが取得すると効果的です。

準備をしよう!

ルールを覚えたら早速「ザ・フィースト 4対4」に挑戦! と言いたいところですが、その前にスキルセットや装備を見直しておきましょう。特にPvPアクションは戦いの流れを変えるほど強力なので、忘れずにセットしておくことをオススメします。

装備に関してはIL150でシンクされますが、ILシンク間際の装備だとサブステータスが上限に達していないので注意が必要です。具体的にはIL190(HQ相当)以上の装備であれば上限に達すると考えていいでしょう。また一部のロールは、ILがシンクの上限を超えていてもHPが10,000を超えないので、VITアクセやフィジカルボーナスなどで調整できると完璧です。

※IL180のPvP装備にはモラルが付いているため、上限を気にする必要はありません。
※HPを10,000を切っていると、近接DPSのアドレナリンラッシュで倒される危険性が高くなります。

また、使える装備の幅が広いため“意思クリ”装備で揃えるといったこともできます。意外な装備が好みのサブステータスを持っていたりするので、装備を揃える楽しさもありますよ。

※物理職はある程度、命中を盛る必要もあります。近接DPSで約430必要なようです。

牙狼コラボでVIT耳にも念願のIL190以上の“意思クリ”アクセが登場しました。今までありがとう、阿修羅耳飾【武士】……。

ターゲットを合わせよう

「ザ・フィースト」を遊んでいて、なかなか相手を倒すことができないと感じることはありませんか? これは、パーティメンバーがバラバラな相手を攻撃している時に起こりがちです。そんな時は、狙いたい相手にターゲットマーカーを付けてみましょう。マーカーがあれば、パーティメンバーが攻撃する相手をひと目で判断できます。

ターゲットマーカーを付ける役は、DPSが担当することが多いです。ただ、それ以外のロールであっても、ターゲットマーカーが付いていないな、と感じた時は「何も付いていないよりマシ」なので積極的に付けるといいでしょう。

ターゲットマーカーを付ける基準は、メダルの所持状況やバフの状態によって変化するので一概には言えないのですが、序盤は概ね以下のような優先度になることが多いです。試合中盤から後半は、メダルの所持枚数などでフォーカスする相手を変えましょう。

ディフェンスキット無しDPS≧遠隔DPS>近接DPS>ヒーラー>タンク

※遠隔DPSは狙われていると火力を出すことが難しくなるので優先的に攻撃します。

“バースト”ってなに?

「ザ・フィースト」では、リキャスト毎にバフやインスタントスキルを使っても、その都度相手のヒーラーに体力を回復されてしまいます。そこで覚えておきたいのが、短い時間にバフやインスタントスキルをつぎ込んで瞬間火力を高めたスキル回し、通称“バースト”です。具体的には2~3GCD中にバフやインスタントスキルを一気に使って相手を倒します。

戦士のバーストを例にして説明しましょう。戦士のWSで強力なのは何といっても“フェルクリーヴ”ですよね。なのでこれを軸にバーストします。ポイントは“フェルクリーヴ”でバーストを仕掛ける前に“スカルサンダー”でコンボを止めておくことです。これで2連“フェルクリーヴ”に続けて、戦士の通常コンボで一番火力の高い“ボーラアクス”を打つことができます。

このように、コンボで一番火力が出せる部分に、インスタントスキルを組み合わせて一気に相手の体力を削りましょう。また、バフを早い段階で使用すると相手にバーストを警戒されるので、攻撃を仕掛ける直前に使用するのがオススメです。

60秒と90秒

バーストの説明でも触れましたが、リキャスト毎のインスタントスキルの使用は基本的に有効ではありません。では、どこまでリキャストを待ってからバーストを開始するか、目安にしてほしい時間が「60秒」「90秒」です。DPSはこの時間を意識したバーストを、ヒーラーはバーストを意識したヒールワークを行うといいでしょう。

多くのジョブのバースト周期は90秒になります。これは“フェターウォード”や“捨て身”といった強力なスキルのリキャストが90秒付近に固まっているからです。まずはこの時間毎のバーストを意識してみましょう。

一部のPvPアクションは、ポイントを振ることでリキャスト時間が短くな
ります。バーストをする際に重要になってくるので、自分のプレイに合わ
せて色々と試してみてください。

60秒は、最低限のリキャストが返ってくる時間になります。この周期でのバーストは敵を倒すことよりも、短いスパンでバーストすることで敵の“かばう”や“調和”といった防衛用のアビリティを吐かせ、次のバーストを通し易くする目的で仕掛けることが多いです。特にモンクは40~60秒という短いスパンで使えるスキルが多いため強力な戦法となります。

※60秒毎にバーストを仕掛けると一回の質は当然落ちます。なので必ずしも60秒でバーストをする必要があるわけではありません。

また、60秒は「スタン」や「睡眠」といった状態異常のレジストがリセットされる時間でもあります。特に黒魔道士やナイトといった状態異常が強力なジョブを使う場合は、意識してみてください。

バースト合わせを意識してみよう

バーストを覚えたら簡単に相手を倒せるかといういと、残念ながらそう上手くいかないのが現実です。そこで“バースト合わせ”を意識してみましょう。味方とバーストするタイミングを合わせることで、相手のヒール量を上回る火力、もしくは反応できない速度で一気に体力を削りきることが可能です。

バーストを合わせる時は、クイックチャットの「号令:全力で攻撃」を使用して、一緒に攻撃してほしい意思をパーティメンバーに伝えるといいでしょう。また、味方がこのクイックチャットを使用した際は、自分がDPSであればマーカーが付いた相手へのバースト、黒魔道士やナイトであれば相手ヒーラーへ睡眠やスタンを入れると上手く相手を倒すことができます。

もっと合わせたい!そんなアナタにバーストマクロ!

クイックチャットを使用したバースト合わせは、味方の準備ができていなかったりするので秒単位で合わせるのは困難です。なので、さらに一歩進んだバースト合わせをしたい人はバーストマクロを用意してみましょう。ただし、「ザ・フィースト」ではチャット機能が使えないので一工夫必要になります。

/marking "攻撃5"<t><wait.1>
/marking "攻撃4"<t><wait.1>
/marking "攻撃3"<t><wait.1>
/marking "攻撃2"<t><wait.1>
/marking "攻撃1"<t><wait.1>

※<>が全角になっていますので、半角に直して使用してください。

上記のようなマクロを流すことで、マーカーを使った疑似的なカウントダウンができます。筆者の環境では「1タゲ」が主流なのですが、データセンターによっては「◎タゲ」を使用している場合もあるようです。最後の行は自分の環境に合わせて変更してくださいね。

あまり気負わず、まずは気軽に参加してみよう!

いかがだったでしょうか。「ザ・フィースト」は少人数によるPvPコンテンツなので、一人あたりの責任が重く、どうしても難しいイメージがあるかと思います。最初は思い通りにいかずに悔しい思いをすることもありますが、それを乗り越えて勝利を掴んだ時、きっと格別の喜びを味わうことができるはずです。最初は誰だって初心者です! プレシーズンという絶好の機会に、緊張感溢れる戦いの舞台に足を踏み入れてみてはどうでしょうか?

それでは「ウルヴズジェイル演習場」で皆さんに会える日を楽しみにしています!

メダルを持ちすぎてしまったので必死に隠れています。

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