文豪同士の関係性が深く描かれる「文豪とアルケミスト」―ボイスやゲーム画面も初公開された公式ニコ生放送をレポート

DMM GAMESは、PCブラウザゲーム「文豪とアルケミスト」の事前登録受付を10月3日に開始。併せて同日に「事前登録開始記念~公式ニコ生放送#1」を行ったので、その模様をお伝えする。

ステージには本作プロデューサー・谷口晃平氏、世界観を監修したゲームクリエイター・イシイジロウ氏、萩原朔太郎役の野島健児さん、宮沢賢治役の代永翼さん、MCとしてアメリカザリガニの平井善之さんが文豪を思わせる着物姿で登場。11月1日にリリースを予定している本作の世界観について野島さん・代永さんの朗読を交えつつ、イシイ氏と谷口氏が解説していく。

左から平井善之さん、代永翼さん、野島健児さん、イシイジロウ氏、谷口晃平氏

文豪の魂を転生させ、文学書に巣食う「侵蝕者」を倒す「アルケミスト」

舞台は、現代とは異なる歴史を歩んでいる日本。そんな中、多くの人々に影響を与えた文学書が黒く染まり、果ては記憶からも消えてしまうという異常現象が発生する。負の感情から生まれたとされる「侵蝕者」に対処すべく派遣されたのが、プレイヤーである特殊能力者「アルケミスト」だ。彼らは文豪の魂を転生させ、その力で立ち向かうこととなる。

現時点では、なぜこうした現象が起きているのか原因は不明。そのためアルケミストは、黒く染まりかけている本の中に文豪の魂を潜り込ませ、そこに巣食う侵蝕者を討伐するという対処法しか取れないのが実態だとイシイ氏。ここからどのようにストーリーが展開していくか非常に気になるところ。

「文豪が戦う」というのは、イシイ氏たっての思いだと谷口氏。「現実ではなく「人間失格」や「斜陽」のような本の中であれば、太宰治も強いのではないか」と考えたそうだ。また「ジャンルの開拓者というのは濃い人が集まるもの」であり、文学も例外ではない。そして人々の理解を得られないような時代を切り開いた強烈な人物たちは、互いに仲が良かったり悪かったり、嫉妬深かったりとさまざまな関係性を築いていたという。こうした文豪同士の関係性がうまくゲームに落とし込まれ、ペアやチームで戦えるというのも参加を決めた理由の一つだとイシイ氏が熱く語っていく。

萩原朔太郎や宮沢賢治をはじめ、お馴染みの文豪たちをボイス付きで公開

次に、本作に登場する個性豊かな文豪たちについて紹介。野島さん演じる萩原朔太郎は、ちょっとズボラなところもあるが言葉運びは非常に繊細だという。人は嫌いだが孤独も嫌いという、少々面倒な性格でもある。

代永さん演じる宮沢賢治は、可愛らしい外見の天真爛漫な12歳の少年。大人びた言動をすることもあり、本来の宮沢賢治のように春画の収集が趣味だというアダルトな一面も併せ持つ。

また、宮沢賢治は中里介山の愛読者であったというエピソードから、ゲーム内には「大菩薩峠の歌」が登場するそう。収録は2パターン行われたそうなので、どちらがゲーム内に登場するのかお楽しみにと谷口氏。すでに発表されている「芥川龍之介(CV:諏訪部順一)」「太宰治(CV:中村悠一)」「夏目漱石(CV:鳥海浩輔)」「中原中也(CV:柿原徹也)」「江戸川乱歩(CV:斉藤壮馬)」「森鴎外(CV:大川透)」「永井荷風(CV:置鮎龍太郎)」「尾崎紅葉(CV:緑川光)」のボイスも初公開する。

続いて「泉鏡花(CV:神谷浩史)」「中島敦(CV:石川界人)」「北原白秋(CV:花江夏樹)」「志賀直哉(CV:前野智昭)」「谷崎潤一郎(CV:岡本信彦)」「島崎藤村(CV:立花慎之介)」のキャラクターデザインと声優陣も発表された。

文豪同士の関係性も魅力の一つという本作。生没年が違うため直接の面識はないものの、この世界ではファンであったことを明かすなど、現実ではあり得なかった会話を楽しめるという。

例えば宮沢賢治は岩手県で教師をしながら執筆活動をしていたため接点のある文豪は少ないが、萩原朔太郎の詩集によって詩を志したというエピソード、宮沢賢治の「春と修羅」に大きな影響を受けた中原中也、中原中也と太宰治との因縁浅からぬ関係など、文豪ファンには興味深い展開が待っているそうだ。

メインとなる「図書館」やバトルなど、ゲーム画面を初公開

続いて、本作のゲーム画面を初公開。実際の図書館などを参考にして作られたというメイン画面の「図書館」ではパートナーの文豪を選択可能で、キャラクターを成長させる場をはじめ日常の雰囲気や美味しそうな食事のビジュアルも堪能できる食堂もあり、ここでは潔癖症であった泉鏡花の実際のエピソードにまつわるような話も楽しめる。

なお、本作のBGMを手掛けたのは「428~封鎖された渋谷で~」「タイムトラベラーズ」など、イシイ氏とも縁の深い坂本英城氏だ。

文豪同士の掛け合いや、絶賛調整中であるバトルの様子も動画で披露。ここでは空間に文字の浮かぶ本の中の世界を3Dダンジョンのような視点で進み、文豪の必殺技やペアでの協力技のようなものも確認することができた。

そして、ここで一挙に新たな文豪も公開。「室生犀星(CV:逢坂良太)」「三好達治(CV:寺島惇太)」「徳田秋声(CV:渡辺拓海)」「佐藤春夫(CV:泰勇気)」「堀辰雄(CV:高橋孝治)」「小林多喜二(CV:小西克幸)」「武者小路実篤(CV:KENN)」「田山花袋(CV:梶裕貴)」「国木田独歩(CV:増田俊樹)」「織田作之助(CV:小野坂昌也)」のほか、10月下旬に発表予定の文豪のシルエット、登場予定の文豪も発表となった。

野島さん&代永さんによるキャラクターの生アフレコ&詩の朗読

野島さんと代永さんが萩原朔太郎と宮沢賢治の掛け合い、そして萩原朔太郎の「竹」を野島さん、宮沢賢治の「雲の信号」を代永さんが朗読を披露。思わず聞き入ってしまう素晴らしい朗読をイシイ氏も絶賛し、今後も何らかの形でやりたいと希望を覗かせた。

さらに野島さんと代永さんは、ゲーム内のアイテムをかけた難関クイズコーナーに挑戦。ニコ生のユーザーコメントを参考にしたり、イシイ氏・谷口氏からのヒントをもらったりすることもなく、博識ぶりを発揮して見事に全問正解してアイテムを獲得することができた。

放送中にはコメント数や公式Twitterアカウントのフォロー数によるキャンペーンも行われ、こちらからもプレゼント配布が決定。事前登録キャンペーンでもアイテム配布や色紙プレゼントを行っているので、ぜひ参加してみよう。

今後も、どのような人間失格かが分かる「あなたと文豪の人間失格診断」やプロローグ・ボイスの公開など、リリースに向けてさまざまな企画が予定されている。続報を楽しみに待っていよう。

※画面は開発中のものです。内容は予告なく変更となる場合がありますのでご了承ください。

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