【オンゲをめぐる】第3回は「スカッとゴルフ パンヤ」で学んだ接待ゴルフ

新旧・ジャンルを問わず、さまざまなオンラインゲームのプレイレビューを、毎月15日に紹介していく連載企画【オンゲをめぐる】。第3回目は、GMOゲームポットがサービス中の「スカッとゴルフ パンヤ」をピックアップ!

3月も半ばを過ぎ、まもなく桜も開花をはじめる季節です。うららかな日々をお過ごしの皆さん、オンゲをめぐる時間ですよー。OnlineGamerの連載企画【オンゲをめぐる】は、「私が」「オンラインゲームを」「毎月1本」「プレイして」「ちょっと感想をかく」、そんなちっちゃな春の訪れを予感させてくれる花粉症みたいな企画です。

さて、4月といえば新社会人が新たな一歩を踏みしめる時期ですね。しかし、まだみぬ門出の先は、全てがイイことだらけとは限りません。そんなわけで今回は、“上司に突然、ゴルフに誘われてしまった時の心構え(しかも場所が山奥)”を養うために最適な一本を選んできました! 新卒サラリーマンの方は必見です!

まあ、私はゴルフやったことないですけどね。

第3回「スカッとゴルフ パンヤ」

第3回で紹介していくのは、オンラインゴルフゲームの定番といえばコレ、「スカッとゴルフ パンヤ」。GMOゲームポットがサービスしている“本当にカワイイ ゴルフゲーム”です。とりあえず、本当に(キャラクターが)カワイイ ゴルフなのか、ゴルフ自体が本当にカワイイのか、それを知るためにも早速体験してみましょ。

本企画をはじめるまで、PCクライアント型のオンラインゲームをここ10年で2~3本しか触っていないという体たらくでした。しかし、昔プレイしていた「ファンタジーアース ゼロ(現在はスクウェア・エニックスが運営中)」で使用していたGamepot IDが生きていたらしく、手早くログインすることに成功。アカウントがまだ生きていたとは、恐れ入ります。皆さんも試してみては?

それにしても、最近のオンラインゲームポータルはTwitterやGoogleなど、あらゆるサービスのアカウントで手軽にログインできるようになっているので、いちいち登録周りで手間をかけずに済むのも好感です。

本作のゲームコンセプトは、ゲームっぽさ+カジュアルさを追求したスタイルで、いわゆるリアル系なゴルフとは一線を画す“トンデモプレイ”が主流となるらしい。

キャラクターのほうは、複数名用意されている中から使用キャラクターを選んでいく方式のようです。本企画では男・女・男……なんて順繰りにキャラクター作成していこうと思っていましたが、直面すると無理ですね。パッと見からのルーシア一択でした。カワイイ!

サーバーは初心者・上級者や目的別に区分けされている模様。とりあえず適当に選ぶと、ピピンなるモコモコそうな女の子に、ゲームについて教えてもらう流れに(チュートリアル)。

パンヤとは何たるゲームかと問うと、ピピンいわく、「スティックのようなものでボールを打って、穴の中に入れるゲームだよ」。ゴルフという遊戯が日本に伝来してきた時も、外国の方はこうやって教えたんだろうなー、などとシミジミ考えさせられます。そうでもないけど。

ゴルフの基本ルールは、スティック(クラブセットという)で、ボール(アズテックという)を打って、穴(カップという)を狙うことで、「カップにアズテックを入れるまでの打数が一番少ない人が勝ち」となります。なお、“スコアの+と-”の概念を知らない人は、「+ですって、すごいですね!」などとエールを送らないよう注意しましょう。致命の一撃になりますので。

単にショットするだけなら、カップまでのガイドもしっかり用意されていて、複雑な操作いらずで動かせるのが嬉しい。ただし、弾道計算や視点の角度などを含めるとかなり奥深いようなので、この辺りを熟知して操作するには修練が必要そう。

なので、最初は“スペースキーで打つ”だけ覚えておけばなんとかなる?

とりあえず、チュートリアルで得たアイテムなどを使い、ルーシアの身だしなみを整えることに。「HOTでキュート!」とラベル付けされていたオススメ商品のキャミソール&スカートで私流ガーリーにキメると、あら可愛い。

ちなみに、画面左にいるのはキャディの「ポンタ」です。個人的には夕方の道端で遭遇したら、4割くらいの確率でテイクダウンを取られそうなブキミ可愛い生物(物体?)に見えます。それにしても、プレイをはじめたのがぶっちゃけ2月25日だったのですが、この日がちょうどイベント「ルーシアのわくわくバレンタイン」の最終日だったのが悔やまれる。

しっかり脇道にそれた後は、早速ゴルフの実戦に臨みましょう! ゲームは、サーバーごとにさまざまな部屋を作って遊ぶ「通常プレイ」、大人数のプレイヤー同士で競いあう「グランプリ」、気軽にコースを反復練習したいときの「シングルプレイ」に大別されます。

通常プレイで遊べるルールはバリエーション豊かで、対戦から大会からミニゲーム的なものから、果てはMMORPGのようにフィールドを歩き回って、会話を楽しんだり、アイテム取引を行える「チャット」機能も搭載されています。

それにしても、ポータルサイトでパンヤのアカウントを作成した時につけたニックネームが、そのままプレイヤー名として表示されるとは……、皆さんは注意してください。「ただの事務的な手続きっしょ?」と思って、頭の中にパパッと浮かんだ単語同士をくっつけるなんて愚かな真似はノンノン。名前というものは、考えてつけましょう。

バトルに向けて心の準備をば

本作の主流は対戦プレイにあります(チャットルームも盛んなようでしたが)。しかし、ド素人のチュートリアルあがりがいきなり対戦に挑むには少々許なかったので、そのときの心構えをするためにも、シングルプレイでクラブを試し振りしてみることに。

選んだステージは、幻想的な雪原地帯から始まる「IceSpa」。第1ホールの外側にはペンギンが歩いていたり、空にはファンタジーな気球が浮かんでいたり、遠い天には眩いオーロラが煌めいていたりと、見て楽しい観光コースです。

距離や傾斜や風など読むべき要素は多いですが、「知るかそんなこと!」のごとし、スペースキーをタイミングよく押して、ドライバーを振っているだけでも十分進められます。ショットのタイミングがぴったり合ったときの演出「パンヤ!」もキモチいい。

先輩方に負けても大丈夫なハートと、「オラぁ!ブッ〇ろしてやるぁ!」という気概を得たので、いよいよ対戦プレイに突入しようかと思います! しかし、平日の微妙な夕方頃とあって、「マジでウチ、初心者です!」といった体裁のルーキー君は見つからず。

なんかもう装飾からして強者の香りを漂わせている人を相手にしてしまうと、対戦どころか間違いなく「ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」になってしまうので、まずはフレッシュな初戦にピッタリの相手を見つけてから、先方様方にご挨拶に伺いたく存じます。

しかし、見つからない。手軽にマッチングするだけならたくさんの方がいるのです。ただ、私は、「自分と同じような初心者と、ほどよい熱戦を繰り広げた挙句、最後は当然の権利のように勝利の味に酔いしれたい」と思っているからか、好条件のお相手には出会えず仕舞いです。

というわけで編集部の隣の席より、急なお願いなのに一緒にプレイしてくれることになった心強い同僚(以下、生贄君)を呼んでみました。

ド素人同士の争いは、そりゃこうなる

チュートリアルをちょこちょこっと済ませただけの、ド素人同士によるぶっつけ勝負。舞台は、なんか☆がいっぱい付いてて綺麗だったので「DEEP INFERNO(高難易度)」という溶岩地帯を選択。ルールは長すぎず、短すぎずなストロークの6ホールマッチを選びました。

空中にドラゴン、地上に溶岩、初手は池ポチャ、上手くいったと思ったらバンカーなど、ドキドキワクワクのサービス精神が溢れているこのコース。高難易度らしくスペースキーだけでは無理そうです。ほぼ同等の能力値を有するキャラクター同士の勝敗を別つのは、ゴルフに対する理解と冷静と情熱、なにより交互の手番で飛び交うリアル煽りを制するタフなマインドといえます。

「あら~、※※ちゃんはゴルフがお上手! お上手ねぇ!」
「あとちょっと、あとちょっとだったねー、持ってないねー」
「そこいっちゃう? そこいっちゃうの? カァー!!」
「ばーか、ぶぁあぁぁーか」

生贄君が選んだのは、金髪美少女の「スピカ」ちゃん。

なんもかんも持っていない同士の戦いは、ゲームプレイヤーとしての素の対応力が問われます。また、蚊帳の外から「もうちょっと右じゃない?」「そこは丁寧にいったほうがいいと思う」などとプレイのアドバイスをくれる人もいました。うぜぇ。

しかし、パンヤのキャラクターたちはカップインまでの距離がとても近い時に限り、特殊モーションでボールを入れてくれるようです。ほかのキャラクターのモーションも気になるところです。でも、スピカが足を使っているのはルール違反だと思う。カワイイ。

「ど ぼ ち て そ こ で 止 ま る の お お ぉ ぉ ぉ ぉ お !!!!!」
「ほら! どうせそう! 君の住所そこ! そこ好きだねー。」

道中さまざまにおかれている障害物にアズテックが当たると、反射してあらぬ方向へと飛んでいってしまいます。しかも、飛ばす方向を調整している最中は障害物に当たらない判定でも、風によって弾道がズレてしまったりするので、過信は禁物。

また、始めるまえはタップリあると思っていた“1打の持ち時間が40秒”ですが、複雑な場所にアズテックが入るとさまざま制限にかかってしまい、悪戦苦闘していた2人はポンポコとタイムオーバーを頻発する始末。よってスコアも右往左往。単純な打数だけでは計れない逆転の応酬が、そこにはありました。

「お上手! ちょーお上手! クラッシュボーナス? クラボってなに? クラボ狙っちゃった? 狙っちゃったの? 『パンヤ!』っていってるのにクラボ狙っちゃった? やだ、お上手~!」

そして、筆者+11、生贄君+8で迎えた最終ホール。えっ、ヤバいんですけど? ないないないないない。やめろ。

初の対戦は、生贄君の勝利で幕を閉じました。

誰が一本勝負だといった? 泣きの再戦を許してもらい、同じく高難易度ステージ「Wind Hill」で本当の勝敗を決める最終決戦へ。内容については初戦と同じく、グダグダの泥仕合。2人とも初めてのパーを取りましたが、生贄君がまさかのバーディトライに成功。最終ホール直前にリードを許してしまいましたが、ここで生贄君、実に頼もしい初手O.B。演出家なんです、彼。

その後もパンヤ開発者の方々が思わず笑んでしまいそうなほど、グリーン周辺の下り坂道に翻弄されてくれるオマケ付き。無事、筆者が逆転勝利の花道を歩むことができました。しかし、接待ゴルフってこういうものなのかもしれませんね。皆さんも覚えておきましょう。

「スカッとゴルフ パンヤ」の感想

ゲームをはじめてみて分かったことは、スペースキーだけで完璧に進めるのは難しいということ。同時に、コースや風向きを読んだりするのが、マウスやキーボードをちゃちゃっと動かすだけで済むので、意外に簡単だということ。ちゃんと読めるかは別の話ですが。

しかし、オンラインゲームに詳しい人に話を聞いたところ、本作の上級者やそこで行われる大会というのは、「1ショットのホールインワン勝負」にまで発展しているのだとか。なんでも、角度や風などさまざまな条件を加味して、緻密なショットを打ち込むといった、数学者の集まりのようなことになっているそうです。コワい。

私はさすがにそこまではたどり着けそうにないので、細々とルーシアで戯れていこうと思います。というわけで! 今後もジャンルや記事の切り口も含めて、さまざま方向でオンラインゲームの魅力をお届けしていきます。毎月15日掲載を予定しておりますので、頭の片隅で覚えていましたら、この連載企画【オンゲをめぐる】に目を通していただけると幸いです。おしまい!

スカッとゴルフ パンヤサービス終了

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